11月10日
横須賀の全国大会には、ハーレーで乗りつけようと思っていたのですが、雨が降っていたので電車で行くことにしました。(ハーレーは国産バイクと違って雨にあたると1日で錆びてしまうのだから。)
会場に着いたのが、2時30分。ちょうど一般開放の時間で、ものすごい混雑でした。 |
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さて、まずは植える花夢さんを探さなくては・・・。 |
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とりあえず、スプレー菊の前辺りにいればそのうち現れるだろうと思い少し待っていたのだがなかなか来ない。それでは美濃菊一文字福助の前に場所を移して待っていても、全然来ない。
はじめの30分は人の顔ばかり見ているものだから花なんかほどんど見る暇もない。月刊誌に出ている名人たちは同じ顔を3回、4回と発見できるのに、植える花夢さんだけはどこにも見当たらない。
じゃあ、最後の手段とのことで、館内放送で呼び出してもらうことにしました。『福島県の○○様、東京の○○様がお待ちです』(もちろんハンドルネームではなくて本名ですよ。でも私はほとんど変わらないですけど)
3分待っても来ない。2回目をアナウンスしてもらうと、すぐに源六丸さんに声をかけられた。
私の名前ですぐにわかったそうです。お孫さんと一緒に来ていました。30分間ずーっと孤独だったので、声をかけて頂いて嬉しくなりました。
組花の前には『はまちゃん』がいらっしゃいました。お声をお掛けしたかったのですが、たくさんの人とお話しされていたようでなかなかチャンスがなく、お声をかけようとした時にバスの時間のアナウンスが入ってしまい帰ってしまいいました。
さて、さらに20分ほど探したのだか、今回は植える花夢さんとは会えないだろうと諦め、花を見ることに集中しました。
福助の辺りで花をジーっと見ていると、なんと植える花夢さんが目の前を横切りました。やっと会うことができました。 審査結果はどうでしたか?と尋ねると、スプレー菊のところまで連れて行かれ、審査結果のことを熱心に教えてくれました。 なるほどね、お気持ちは十分に察ししましたよ。
さて、良い機会だったので、私の一文字の花弁が奇麗じゃないのでどうすれば良いのかを聞きました。すると実際に一文字の切り花の前で教えていただきました。もっとたくさん綿を詰めて花弁をまっすぐに立てないと審査で上位にはなれないこと、芯の青みがこの程度までだと老花とは言わないこと、良い花は大きさでない品格があることなど、展示品の花を例にして良い花の理由、悪い理由を丁寧に教えていただきました。大変勉強になりました。 さて、植える花夢さんと話していると『金町の人』さんが現れました。私と植える花夢さんのBBSにしか参加していない方なのですが、富士の輝きの苗も持っているし、ずいぶん日比谷関係お詳しいと思ったらなるほど有名な菊花会のカメラマンをやっているのですね。ここからは『金町の人』さんとしばらく館内を回りました。
培養土の話になり、ウチダケミカル配合だと水持ちが良すぎることを話すと、6:3:1:1の割合とか、べラボンを混合するだとかいろいろアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
金町の人さんと別れて時刻は4:00。内田ケミカルの販売ブースに行って買い物をした後、もう一度菊を見ていた時、今度は『よもぎ餅』さんに声をかけられました。短髪の30代との手がかりだけでよく私だとわかりましたしたね。しばらくお話してから会場を後にしたときには5時になっていました。
ちなみに内田ケミカルの販売ブースも帰る準備をしていたのですが、輸送の車はメルセデスベンツのバンでした。(なるほど儲かっていますね。)
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さて、横須賀大会で得た知識をさっそく実行したかったので、帰る途中に家に電話し一文字の切り花を水から上げるように指示しました。
そして夜にもう一度綿詰めをして、花弁の側面を奇麗に立てることに挑戦しました。
側面を立てるためには、側面立たせるために支持する力が綿に必要となるので必然的にパンパンに詰めていかなければならない。そして一つの花弁を詰めたら、次の花弁も同じ圧力で詰めていかなければ、立たせるための反力が得られないので、結果的にすべての花弁をパンパンに詰めることとなる。 一昨日詰めた綿の量では足りなくなってしまい、継ぎ足しながら詰めていきました。
そしてパンパンに詰めるためにはピンセットを使うとうまくいく(ピンセットを使わなければ締め固められない)ことも学習しました。
結果として綿の量は前回の1.5倍も使用してしまい、綿詰め作業も2時間30分もかかってしまった。
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前回の綿詰め |

今回の綿詰め |
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11月11日
さて、出品するあてのなくなった切り花用の富士の輝きですが、切ってしおれさせておいたら中心がパンクしてしまいました。 しかしこの程度なら昨日の横須賀大会ではみんな直していると『金町の人』さんが言っていたので、思い切ってトライしました。 |
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なるほど思い切ってやってみると意外と簡単。あとは花弁をいかに傷付けないようにすることですが、傷もほとんどついていない。あとはお皿を乗っけて形を作れば完璧なのでしょうね。
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きれいに整えて、ワールド用撮影しました。 |

富士の輝き |
ちょっと適期を過ぎたけど聖光華宝も撮影しました。 |

聖光華宝 |
玉光院はまだ綿詰め直しをして1日しか経っていないので側面が固まっていないと思われるのだが、明日になると仕事が忙しくなり作業ができなくなるので、残念ですが1日で綿を取り除きました。 |
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11月10日の綿詰め後の花 |

今回の綿詰め後の花 |
側面は完璧には立ちませんでしたが、予想したとおりの形になりました。もう少し長く綿を詰めていたらまだ良かったと思うが、今回は大満足です。
今後ますます一文字にはまりそうです。 |

玉光院 サイズは28cm |
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富士の輝き
聖光華宝、玉光院 |
せっかく3花があるのだから、お遊びで組み花をしてみました。正式にはこんな種目はないのだが、異属異色組花とでも命名しましようか。
横須賀の組み花の色構成は右に赤系を配置しているのが9割いましたので、真似てみました。(赤は中心には配置していないよ!)
左右のボリュームがすごいので、中心には白の『国華横綱』なんかが最高だったでしょうか。
3兄弟と記念撮影です。子供が小顔なので、聖光華宝も玉光院もますます巨大に見えてしまいます。
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12月2日
11月中旬から下旬にかけてものすごく仕事が忙しく、土日出勤と毎日午前様でした。でもやっとそれも終わりひと安心。 さて、所属菊花会のもう一つの会場である文化センターの表彰式が行われました。なにも出品していないので、表彰式は関係ないのだが、偉い議員さんたちが来るので人数調整と、熱燗とカラオケの世話のために駆り出されました。
厨房に一番近い席を確保し、熱燗の用意を厨房でしていると表彰式が始まりました。席に戻ろうとすると、会長が私の席に座っている。祝辞を言うために私の席でスタンバイしているとのこと。では会長の席というと議員さんたちの来賓席にあるので、座ることもできない。めんどくさいので厨房に引っ込んでいると、みんな話が結構長い。議員さんたちが次々としゃべっている。
厨房で立っていてもつまらないので熱燗の温度を確かめるためちょっと飲んでみたらこれがイケる。くだらない話を奥で聞き終わるまでに1合飲んでしまい、乾杯のときにはいい調子になっていました。
さて会員たちから、今年の話をいろいろ聞いてみました。 私が直して大臣賞を獲得した精興右近なのですが、私が直したことで大臣賞を取ったとのことで、次席となった会員からクレームが出ていたそうです。
たとえ花直しでも他人の力を利用したので違反ではないのかとのこと。クレームは聞き入れられなかったそうです。まあ、所属菊花会の花は、みんなそのままの花で出品し、審査を受けているので、花直しで順位が変わることがわかったら、来年は花直しをする人が増えるかな。
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12月8日
菊のオフシーズンは布団干しに使うので、ベランダ栽培場を片づけました。風除けネットと寒冷紗を取り除き、残留農薬がないように、床をブラシがけ、壁は雑巾で丁寧に拭き掃除しました。 |
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さて、来年に持ち越す苗なのですが、新玉光院、聖光華宝、富士の輝き、岸の北極光の冬至芽を確認している。しかし国華聖者、金越山、玉光院の冬至芽はちょっと怪しい。とりあえず11月中に親株を植替えしておいたので根は来年まで生きていると思う。
もうそろそろ今年の反省と来年の抱負を書かなくては。 |
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12月24日
さて、今年の成績はあまり良くなかったのだが、カップと賞状、参加賞をもらっていましたので報告します。
カップは競技花の2着です。カップがもらえるなんて思っていなかったのでびっくりでした。でも福助でトップを取ったのにカップも賞状もないのです。
また、参加賞として、全員に奨励賞の賞状とウチダケミカルのアミノ乾燥肥料をもらいました。こっちのほうが嬉しいです。
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今年の反省
・ダルマが全滅
・培養土が保水しすぎと肥沃すぎで苗の成長が悪く停滞していた。
・光害はブラインドのおかげで何とか対処できたが、開花がまだ遅れている。
・仕事が忙しくて菊をかまう暇がなかった。
ダルマ苗の全滅は悲しかった。5月挿しは100%成功なのに、6月挿しは0%というのは恥ずかしい。鉢上げしてからの活着も思わしくなく、枯れてしまうのもあった。培養土が肥沃すぎるのだろうか。
光害については、ブラインドのおかげでほぼ克服することができました。来年は8月上旬から夜中はブラインドを掛けて、菊をシェード前から夜の暗さにおおよそ慣れさせてから、シェードをしっかりと行うことにします。
仕事については、しょうがないです。来年も更に忙しくなるのは確実ですが、菊と同じように仕事が面白いのでまあ良しとしましょう。
今年は、いろいろと勉強になることがありました。培養土の調合についても考え直すことにします。
横須賀大会で多くの方々にお会いできたことも良かったです。
来年の抱負
・栽培場の温室化計画を実行する。
・新しい菊花会の新年会に参加して、秋に出品できるようにする。
・培養土の配合を、排水性が良いように改良する。
・ダルマを出品する。
・一文字で観客を感動させる。(開花を早めて入賞を目指す)
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