令和5年度の大菊栽培日記


  
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 2月19日
 令和5年度の菊作りシーズンが始まろうとしています。
 菊の冬至芽も少しづつ展開してきましたので、液肥を与えておきました。

 所属菊花会の総会については、3月13日以降はマスク着用が任意判断となるので、対面形式で行うことにします。
 

 
 3月17日
 所属菊花会の役員会において、盆養3本仕立ての出品ノルマの確認をしていたのだが、会長として出品せざるをえない状況になってしまった。
 盆養は、平成23年に育てて以来12年ぶりの挑戦となりますが、出品しても5〜6鉢が限界だと思います。
 
 4月に予定している挿し芽で柳芽を防止するため、午前0時から2時まで電照をはじめました。
 
 
 
 4月1日
 ダルマ福助の挿し芽を行いました。
 苗を作りすぎないように40苗程度にセーブしました。
 良さそげな苗は冷蔵して、4月中旬に盆養の挿し芽にします。
 今年の菊作りが本格的に始まりました。
 
 

 
 4月2日
 所属菊花会の総会を対面式で開催しました。
 コロナ開け実に3年ぶりの開催です。
 私が会長になって初めての対面開催ですが、事前に議事資料と委任状の返信封筒もをすべての会員に郵送していたので、無事に承認を得ることができました。
 総会後には、懇親会を行いました。
 さて、新人さんが2名入りましたが、全体的には会員数が44名となっており、過疎化が深刻となっている気がします。
 今年も講習会でたくさんの農薬や液体肥料を定価の7割引で小分け販売して、なんとか会員の流出を防ぐとともに、新規会員さんを呼び込みたいと思います。
 都内で菊作りに興味ある方はぜひ。
 
 

 
 4月15日
 挿し芽から2周間経ちましたので鉢上げをしました。
 保温マットの効果は絶大であり、いつも通りの発根でした。
 
 
 
  さて、挿し芽はすべて鉢上げして育苗箱が空きましたので、盆養の挿し芽の準備を行いました。
 4月1日の時点で冷蔵した苗を目覚めさせて、1日かけて吸水して挿し芽します。

 今年は盆養を出品しなければならないが、私の栽培場だと草丈が伸びないと思うので4月15日挿しがちょうどよいかと思います。
 

  
4月16日
 昨日の朝10時に冷蔵苗を冷蔵庫から取り出して目覚めさせたのですが、水を吸い上げて葉がピンッとなるまでに1日半もかかってしまったので、1日経って挿し芽を行いました。
 国華金山、国華越山、泉郷五色、玉光院、20苗です。
 
 
  
 4月29日
 挿し芽から13日目が経ち、太陽に当てても萎れなくなったので、鉢上げを行いました。
 
 
 
  久しぶりに冷蔵苗をやってみましたが、通常苗よりも良い発根でした。
 小さめに挿し芽を行いましたが、2週間で葉が少し成長して丁度よい感じの苗に仕上がりました。
 20苗のうち最終的に6鉢を盆養3本仕立てで出品できればと思います。
 
 

  4月1日に挿したダルマ親株苗も、小鉢から根が出てきましたので、定植しました。
 
   
 
 4月30日
 会員さんに配布する盆養3本仕立ての挿し芽を行いました。
 昨年の古鉢から苗を取っていたので、古鉢をやっと処分することができます。
 
 
 
 自分用の苗は既に完成しているので、会員さんに配布用の苗なので適当に100本程度を挿しました。
 
 

 
 5月4日
 役員さんから今後の技術継承も兼ねて、小菊の中懸崖を作ることを言われましたので、1鉢だけですが挑戦してみることにしました。
 中懸崖の現物型枠を採寸して設計図を描き下ろしました。
 
 菊支柱とビニールハウスのトンネル支柱を使って作成しましたが、軽くて丈夫そうでなかなか良さそげです。
 
 
 栽培場所は、直射日光の当たる室外機の上です。
 苗は3月にもらっていたので、さっそく植え付けて誘引しました。
 
 
 ちなみに出品するためには、3階のベランダから降ろす必要があるので、本当に降ろせるのかシミュレーションしてみました。
 ギリギリ壁に当たらずに下ろすことができましたので、安心して育成することができます。
 
 
 5月13日
 挿し芽から13日が経過し、日光に当ててもしおれなくなりましたので、ポット上げを行いました。
 
 
 電熱マットのおかげで夜間も地温を高く保てたので、全般的に発根が良かったです。
 全部で96苗が完成しましたので、21日に会員さんに配布しようと思います。
 
 
 挿し芽箱が空きましたので、用土を消毒してから嵯峨菊の挿し芽を行いました。
 
 
 
 5月20日
 明日は所属菊花会の苗譲渡会なので、会員さん用に菊資材の格安販売をして、モチベーションを上げてみようと考えています。
 去年も好評だった「サンソが一番」5kgの小分け販売すれば喜びそうです。 200gに小分けして、菊花会の助成金いれて200円で提供しようと思います。
 その他、国華園の乾燥肥料や大菊ウルトラキング、ウチダケミカルの育成有機も7割補助(会員さん負担3割)で提供します。
 初心者会員に優しい菊花会を目指すために、会長として頑張ります。
 

 5月21日
 所属菊花会の苗譲渡会です。
 13パレット分の菊苗が集まりました。
 
 
 
  ついでに会費の還元用として、菊資材の販売も行いました。
 市価の7割引としたので格安ですが、今日訪れる会員さんはベテランさんが多いので、既に購入済みが多く意外と売れ残ってしまいました。
 次回の講習会は初心者が来るので、そのときに再販しようと思います。
 
 6月4日
 ダルマ仕立用の挿し芽、130苗を一気に挿しました。
 
 
 
 挿し穂は少し大きめにしたので、4箱の育苗箱で少し間隔に余裕をもたせました。
 夜間の地温を測ると22度でしたので、25度キープのため電熱マットをセットしました。
  
 6月11日
 盆養3本仕立て苗の3枝が伸びてきましたので、誘引を行いました。今年初めての作業なので緊張しましたが、まあ成功しました。
 6月中旬には定植を予定しています。
 
 
 6月17日
 盆養3本仕立ての定植をはじめました。
 過去の日記を見ると平成23年度の定植が7月3日だったので、2週間ほど早い定植です。
 
 
 
  
 6月18日
 所属菊花会の会員さんの栽培場を見学に行きました。
 盆養の定植はほぼ終わっていました。
 4会員さん宅を見学しましたが、栽培場がきれいで整理整頓されており、素晴らしい環境でした。
 
 
   
 
   
 6月24日
 明日は所属菊花会の初心者向け講習会なので、準備をしました。
 昨年は5割を菊花会で補助していましたが予算が余ってしまいましたので、今年は7割補助としました。
 ダルマ苗も130ポット用意できましたので、充実した講習会となりそうです。
 
 
 
    
 6月25日
 所属菊花会の第1回講習会を開催しました。
 18人の参加があり、そのうち新人さんは3名出席されておりました。
 用意したダルマ苗、菊資材ともにほぼ全て完売となり、会員さんも喜んでくれたので満足しております。
 活力剤と液肥は、来月も10本ずつ用意すれば購入するとのことでしたので、会員さんの参加率を上げるためにも資材準備をしようと思います。
 
 
     
 7月9日
 仕事が忙しく、この3週間は0時まで残業している。
 さて、挿し芽作業は7月1日に4箱を完了させました。
 うち1箱はスプレー菊です。
 福助の差し穂はあまり大きくなくて期待できませんが、会員さんのために頑張ります。
 
 
 2ヶ月前に定植した小菊懸崖ですが、順調に育っています。
 型枠全てに行き渡りましたので、あとは密度を均等にして誘引していきます。
 水の吸い上げがすごいので、朝水を与えると夕方には鉢が軽くなってしまいます。
 葉も強い日差しに慣れていますので、水不足にならない限りは大丈夫だと思います。、
 
 
 盆養3本仕立ては12年ぶりなのですが、この時期に柳芽防止の胴切りを行うことを思い出しましたので、実行しました。

 胴切りするときは、「本当に良いのだろうか?」といつも不安になってしまいますが、1週間もすれば新芽が立て代わって良い感じになると信じています。
 
 
 
      
 7月23日
 所属菊花会の第2回目の講習会を開催しました。
 猛暑の影響で、菊の成長が思わしくないそうです。
 会員さんのために作った福助苗は、全部引き取ってもらえました。
 
 
       
8月1日
 菊の状態を記録します。
 連日の猛暑で、菊の成長が停滞しています。
 盆養3本仕立てを胴切りした後の脇芽が全く伸びず困っています。
 また、ダルマの3枝の伸びも悪く、7号鉢に定植はしましたが誘引はまだまだ先になってしまいます。
 

 
  
       
 8月11日
 菊の状況を記録します。
 東京は連日35度以上の猛暑が続き、菊の成長が止まっています。
 ダルマ鉢は、やっと誘引作業が完了しました。
 7月9日に胴切りした盆養は、1ヶ月で8cmしか成長せず、新芽の成長が完全に停止してしまいましたので、秋までに草丈が足りなくなると思います。
 嵯峨菊は、日陰で放置状態ですがまあまあ成長が良いです。
 
 
 
 
 
 8月27日
 菊の状況を記録します。
 朝晩は涼しくなりましたが、日中は30度超えでまだまだ猛暑が続きます。
 盆養3本仕立ては、胴切り後に成長が止まってしまいました。もう成長しないと思われますので廃棄処分とします。
 全体的に成長が悪いなかで、嵯峨菊と小懸崖が好調なので、手入れしていきたいです。
胴切り後、成長が止まってしまったので廃棄処分 
 
 
   
 
 
 9月10日
 所属菊花会の第4回講習会を開催しました。
 11人の参加がありました。輪台とPKマグを格安販売しました。 
 会員さんの話によると、ダルマ福助ともに草丈が伸びず、出品できるかどうか微妙であるとのことでした。
 今年の猛暑は異常です。
 
  菊の状況を記録します。
 ダルマはなんとか伸びてきましたが、葉が大きくなりません。
 今までにないくらい悪い成長です。
 
 
 嵯峨菊は調子が良いです。

国華花百合の花が黄色に変してしまいました。
 
 
 10月8日
 菊の状況を記録します。
 仕事が超忙しくて菊にかまってあげる時間がありません。
 5月から毎月残業100時間超えなので、来年は菊のために会社辞めてアルバイト職員になろうか迷っています。
 さて、シェードも全くしていませんので、蕾の状態は去年より2日ほど遅そうですが、なんだかんだでそれなりに成長してきました。
 盆養で1鉢となってしまった国華華百合は、まあ良い感じとなってきましたが、出品するかは思考中です。


ダルマ国華越山 
 
福助 国華越山

嵯峨菊 
 
盆養 国華華百合

小懸崖 
 
 
 10月15日
 ダルマ鉢に輪台を取り付けました。
 やっと花色が見えてきました。 去年より5日も遅れています。
 
 
 10月22日
 本日は、盆養と大作り系の搬入日です。
 せっかく作った中懸崖をレンタカーで搬入しました。
 
 

 
 10月25日
 ダルマ福助もやっと花弁が伸びてきましたが、まだ展開してはいません。
 毎日0時まで会社にいるので、夜にブラインドを降ろせないのも開花を遅らせていると思います。
 
 NEW
 10月29日
 ダルマ・福助等の搬入を行いました。
 開花状況は最悪ですが、会長なので出品しないわけにはいかないので、持ち込みました。
 会員さんの菊も拝見しましたが、全体的に開花は遅めです。
 
  国華越山は、子持ち弁が大量に出ています。
 おそらく着蕾後の9月以降も夜間のブラインドを締めていなかったので、マンションの明かりが影響しているのかと思います。
 今年は子持ち弁を抜いて調整する気力もないので、このまま出品することにしました。
 スプレー菊、嵯峨菊も搬入しましたが、蕾は硬いです。
 
スプレー菊 
嵯峨菊 

 
 11月3日
 本日、所属菊花会の第1回切り花審査日です。
 開花が遅いとのことで出品数は41花でした。
 当然のことながら、私の一文字は出品できる状態ではないので、審査員として参加しています。
 当会の審査委員長は上村遥先生ですが、脳梗塞のリハビリ期間であることから、今年は役員の合議により決定することとしました。
 

 
 11月5日
 本日、所属菊花会の総合審査日です。
 ダルマ・福助、スプレー菊は、6部咲きでしたので、当然首席は取れませんでした。
 ダルマ厚物は、平成21年度から14連続で優等首席でしたが、残念ながら3着でした。
 
  初めて挑戦した中懸崖も、やっと蕾から花色が見えてきたところです。
 蕾の密度は良いのですが開花が間に合わない。
 この蕾だと菊花展終了後に満開になりそうです。
 
 

 
 11月12日
 本日、所属菊花会の第2回切り花審査日です。
 自宅の一文字菊は、まだ花弁が伸び切っておらず出品することができませんでした。
 玉光院、新玉光院ともに発色が悪いです。
 肥料は変えていないので、遮光不足が影響しているのかもしれません。
  
 

 
 11月23日
 本日で菊花展も終了となりました。
 中懸崖は結局、1輪が咲いただけで撤収となりました。
 中懸崖菊は処分予定でしたが、地元の小学校が引き取ってくれました。

 家の玄関に飾ってある選抜落ちの菊たちは、まあまあ見事に咲いてくれています。
 ダルマの輪形も大きく、子持ち弁も隠れて見栄えの良い花となりましたので、育成自体は失敗していないと思います。
 開花日が早ければ間違いなく首席は取れていたと思うと残念です。
 ブラックな会社を退職しようか考え中です。
 
 日記は来年に続きます。たぶん。
 
   
   
   
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