大菊栽培(その1)                      もどる   トップページにもどる


11月5日
 本日、総合審査日でした。
 予備審査での選抜は、すべて私に任せられましたので、逆転鉢、害虫、老化、若すぎ以外を選別しました。
 部門によっては、良い花が数鉢しかない場合に、それ以上の鉢を予備審査で選別しなければならないことが一番難しいです。  

 ちなみに今年から総合審査には、ダルマは除外し、審査員長も除外して菊花会役員のみの合議となりました。
 審査委員長を除外することについては、役員会で決めたことなので、従います。
 ダルマを除外することについては、副賞を充実させることで私も合意したので、これは良いです。
 出品した全ての盆姿鉢より私のダルマの方が花がデカいので、例年ルールだったら、またダルマが大臣賞だったかもしれませんが、農林水産大臣賞よりも鉄力あぐりの方が嬉しいです。

ダルマ 厚物 国華金山
優等首席
アイコーサービス賞(鉄力あぐり)

ダルマ 管物 泉郷五色
優等首席
読売新聞社賞

福助 厚物 国華金山
優等首席
マルタ小泉商事賞

スプレー菊 オレンジ
優等首席
審査委員長賞
 スプレー菊の仕立て方は知らないので、花を上から12個残して、13番目以下の蕾は他は早い段階で切り取っていたのですが、審査員長曰く、脇蕾はある程度残して、審査日直前に蕾のみを切りとるのが全国大会のやり方とのこと。
 審査委員長曰く、『あなたはスプレー菊を菊花会で広める指導者なのでこれを読んでください』、とのことでスプレー菊の参考書をもらいました。
 
 来年も講習会のために苗を用意するのか…。

11月10日
 明日が所属菊花会の第2回目切り花審査日。
 ここ2〜3年、一文字が大きく咲きませんが、手ぶらで参加するのも寂しいので、1花持っていくことにしました。
 3時間かけて綿詰めしました。
 輪形は25cmなので、水揚げしたら26cmかな。

11月12日
 本日、所属菊花会の第二回切り花審査日。
 審査委員長は全国大会に行っており、不在であるので、審査は役員による合議制となりました。
 私は、審査役員であることから、全ての切り花の予備審査を行うことを任せられました。
 
 なんと嬉しいことに、一文字だけで、12花のエントリーがありました。

 
 一文字の審査については、予備審査で5花を選ぶところまで私が関与し、公平の期するため順位付けには参加しませんでした。

 玉光院の花色が良く、輪形が一番大きかったので、優等首席を取ることができました。

 一文字の首席は3年ぶりでした。
 総合でも2着でした。商店会会長賞付きです。

11月23日
 本日、所属菊花会の表彰式ですが、午前中に栽培場の片づけをしました。
 
 来年はスプレー菊をもう少し会員に広めさせたいので、色見栄えの良い秋苗を購入しました。
 ピンク色がとてもきれいなので、来年の花壇で映えると思います。
 

 表彰式会場に行くと、会長から声がかかり、取材対応するようにとのことでした。
 地元のケーブルテレビと思っていたら、なんとフランス国営テレビでした。
 フランスの園芸専門番組とのことで、日本の菊のルーツを取材しているとのこと。
 日本人の通訳がいたので、日本語での取材となりました。
 
 聞かれた内容は、
 @日本にとって菊とはどのようなものなのか。
 A菊の起源を知っているか。
 B菊のお茶の効用を知っているのか。
                            

 @は皇室の御紋章の話をしながら一文字菊を見せて説明し、Bはハーブティーのカモミールみたいな話をしましたが、Aの起源については、うろ覚えだったので、中国の起源のことで、江戸時代に品評会をやるようになってから現在の菊が盛んになったことを話しました。
 Aについては、どうして中国から伝わってきたのかを答えるよう要求されたので、詳しくは判らないと回答したところ、通訳が言うには、『西暦400年ごろに中国の若者12人の乗った船が難破して日本に漂着し、持っていた菊が日本に広まったものとフランスでは伝えられているのだが、あなたは知らないのですか?』だそうです。
 フランス人記者が私の回答に不満そうな顔をしているのがムカつきました。

 私が『取材をするなら前もって言っていただければ、準備して答えられたのに。それともっと早い時期に取材はできなかったのか。老化してパンクした菊を取材されても困ってしまう』と通訳に苦言をいったら、申し訳なさそうに謝ってくれました。
 
 その他にもくだらない質問が続いたので、表彰式に遅れてしまうと断ったところ、表彰式を取材したいと言われました。神社の許可を取らないとダメと言うと、あきらめて帰っていきました。

 あとで神社に聞いたところ、事前連絡無しの飛び込み取材であったとのことでした。
 まあ、私も適当なことを喋っていたし、フランスでしか放送されないらしいので関係ないです。
 
 ちなみに、ネットで調べた結果、江戸時代に庶民の間で品種改良が盛んになったことは正しかったです。 

今年の反省と来年度の抱負

 @ダルマは例年通りの出来栄えでしたが、総合審査の対象外ということがやっぱり残念でした。
  
  やはり盆姿3本仕立てをやらなければならないのかな。でも、出品が大変なので迷うところです。
  とりあえず来年の培養土は気持ち増やして、5月の苗だけは準備しておこうと思います。

 Aダニ対策には万全を期したのだが、11月10日を過ぎたころに繁殖してしまいました。
  
  殺ダニ材を4種類使用したのだが、殺しきれませんでした。
  着蕾後に噴霧できないのはつらいところです。


 噂によると小学校PTA関係者6名が菊花会に入ってくれるとのこと。
 これで私が最年少会員ではなくなります。
 私の苗を期待しているそうですので、来年も頑張って続けることにします。
来年へつづく


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