大菊栽培(その12) もどる トップページにもどる
10月24日 この日は所属する会の菊花展の設営準備でした。出品する盆姿3鉢『精興春姫』『泉郷ひな祭』『泉郷旅心』をトラックで運んでくれるので家の玄関前においておきました。 トラックに乗せたのを確認して会場へと向かいました。 行ってみると、菊花会の2人が待機していました。役員の人で、見たことはあるのですが名前が一致しないのでとりあえず『おはようございます。』と挨拶したのですが、あんた誰っといった感じの態度だったので、非常にその場に居づらかったです。そのあと無言の状態が20分くらい続いたのですが、やっと最初のトラックがやってきました。 さっそく鉢を下ろす作業を手伝っているうちに、会の人たちと打ち解けてきました。 それにしても飾り棚の設置とか管理詰所の設営など、どう考えても年寄りにはきつい作業です。重労働は一生懸命手伝ってあげました。 さて、私の菊も運ばれてきたのですが、とりあえず設営の仕事をしていました。 12時になって、会員が20名ほど集まりました。よく見ると4〜50才くらいの人もいました。皆この時だけ出てくるのだろうな。 どんどん菊が運ばれてきました。 以外にも競技花、管物が少なく、厚物ばかりが目立ちました。 休憩中に、競技花の話題になったのですが、来年の品種を何にするのかということで、黄、赤、白、ピンクと花色をローテーションさせているので、来年は黄色だといっていました。『じゃあ金山にしようか?』って、おいおいそんなに単純に決めているのか? さて、今年の競技花が20鉢集めて並べられました。会員達が、あの花がいいとか、これはだめだとか、こそこそ言っていましたが、私の花を見て、この花は誰のだとチェックしていました。私の花だとわかると、常連さんたちがみんな親しく声をかけてくれました。 おいおい、以前は相手にもしてくれなかったのに、菊の花をみて人を判断するのかい? うれしいけどちょっと変な感じでした。 みんな聞くのは、誰に教えてもらったのか?師匠は誰だ?と言うことでした。 インターネットで植える花夢さん・・・? 言ったところでおじいさん達にはわからないと思うので、自分で研究しましたと言っておきました。 競技花は、なかなか期待できそうです。 悩みとしては、私の競技花は8分咲きなので、1週間後の審査日の時にどうなるのか、天地人がいまいちはっきりしないこと、下葉が落ちていることが心配です。 『泉郷ひな祭』は、審査日には間に合わないでしょう。 『泉郷旅心』は脇蕾を残していますので、26日の昼休みに切り落としに行きます。 |
![]() 赤丸が私の菊です。 |
![]() 精興春姫(競技花) |
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![]() 泉郷ひな祭 |
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![]() 泉郷旅心 |
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10月25日 切花用『泉郷ひな祭』の脇蕾を徐々に切り落としたのですが、捨てるのがもったいないので、花瓶に挿して部屋で鑑賞しています。 去年と違ってきれいに花弁が伸びているので、ちょっと感動しています。 |
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10月26日 福助用の『泉郷五色』が満開になりました。しかし審査日は11月4日。あと9日あります。これ以外は丈がオーバーしてして出品できませんので、風通しのよい日陰で老化しないようにします。 『岸の北極光』もすでに24日に満開になっているので困っています。 |
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ダルマの『泉郷旅心』の花弁がものすごくでかいです。まだ8分咲きといったところでしょうか。期待できます。 |
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昼休みに会社を抜け出して、会場に行って『泉郷ひな祭』と『泉郷旅心』の脇蕾を落としてきました。もう少しつけたほうが良かったのかもしれないのですが、11月1日の審査日にある程度開花させたかったので落としました。 『精興春姫』(競技花)は8分咲きのままです。 |
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10月27日 朝早く起きて、菊の輪台付けをしました。 ダルマの『玉光院』の丈がビーナインをたくさんかけたのですが、止まりませんでした。床から70cmあります。 コケシつくりになってしまいました。 出品はできないので、家で楽しみます。 一文字の綿つめの練習にもなるしね。 |
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福助の『太平の花暦』です。 厚走りみたいです。 カタログにはピンクと書いてあったのですが、紫色をしています。 これは出品できそうです。 |
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10月28日 切花の『泉郷ひな祭』『泉郷五色』が満開に近くなってきました。 早すぎてあせっていたのですが、何とかなりそうです。 |
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『国華横綱』も満開に近くなってきました。 中心に穴が開いています。これが『へそ』なんですね。去年はなかったのですが、今年は出てしまいました。 さてどうやって埋めようか? |
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10月29日 昼休みに抜け出して、菊の状態を見に行きました。 『泉郷ひな祭』は花弁の展開もしていないので、審査日には間に合いそうもありません。 |
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『泉郷旅心』はいい感じですが、花首が曲がっています。 家にあれば修正できるのに、やはり菊花展ならではの悩みどころです。 |
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『精興春姫』(競技花)を見ると、頂点まで満開になっていました。 あとは天地人の高さ調整なのですが、どうやら天をあげてもあと1cmというところです。無理に上げて折れてしまっては意味が無いので、当日に上げます。 花を見ていたら、菊花会の役員に声をかけられました。 『いい花だね。新人さんは何も考えないで菊作りできるから綺麗な花が咲くんだよ』 (すごく奥深く考えているのですが・・・) 『この花だと2番は間違いないね。』 競技花の中で、1番候補の花があるそうです。 見渡してみると、おそらくあれでしょう。 なるほど背丈も高くていい花です。天地人もしっかりしています。 ライバルがいると気合が入ります。 あとは花直しでどこまで、綺麗に仕立てられるかにかかっています。 でも、本格的な花直しは初体験なので、心配です。 花直し時にしおらせるため水遣りをしないように、鉢上に文字を書いた紙を貼ろうとしたら、『水はあげなければいい花が咲かない』と役員さんに指導されました。 しょうがないので、当日は花弁を傷つけないように慎重にやります。 |
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10月30日 切花用の『国華横綱』を切り取った。 夜の10時にとり、しおれてから花直しと思ったのですが、2時間経ってもしおれない。 このまま朝までやってしおれすぎては、いやだったので、最低限の花直しをやりました。 |
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頂点に大きなオヘソがあるので、隠したいがどうしていいかわからなかったので、ピンセットで細かな花弁を抜いてしまいました。 その後、塗りばしで、軽くやっているのですが、どうしても気合が入ってしまうものなので、とりあえず穴を埋めて、花弁の方向を合わせる簡単な仕立てにしました。 それでも夜中の2時までかかってしまいました。 |
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何とかオヘソは隠せました。 切花用の活力剤入りのビール瓶に入れようとしたら、また問題が発生!! ビール瓶の口が小さくて、茎と支柱が入らないではないか。 茎を切るわけにもいかないし、支柱を切って審査対象外もやなので、支柱をペンチで平たくして何とか入れることに成功しました。 |
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10月31日 菊花展会場は2箇所ありまして、一つは神社ですが、もう一つは文化センターです。 こちらには、切花のみの出品です。 ビールケースにセットして、タクシーで会場までいきました。 途中タクシーの中で、『国華横綱』の花弁をぶつけてしまい、横に凹みができてしまいました。ショック! |
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『泉郷ひな祭』 この写真のあと、曲がり弁をぬいて仕上げましたが、あまり直しはしませんでした。 |
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『泉郷五色』 これも写真のあと、曲がり弁をぬいておきました。 |
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『国華横綱』 ぶつけたところを修復して、中央のオヘソを隠して仕上げました。 大きさでは、他花を圧倒しています。 さあ結果はどうか楽しみです。 |
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11月1日 本日は菊花展の審査日です。神社の審査は午後なので、午前中に最終調整をしました。 天地人を明確にし、花の間隔を25cmにあわせ、花弁を中心に向けました。 ラフィアで縛りなおして、準備完了。 この作業だけで、2時間もかかってしまいました。 |
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花直しをしたら、まずまずの花弁になりました。 さあ勝負です。 |
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