大菊栽培(その1)                      もどる   トップページにもどる


1月8日
 明けましておめでとうございます。昨年はなんだかんだありましたが、今年は11月に美酒を飲めるようにがんばります。
 さて、年を越した冬至芽たちにお年玉として、硫黄石灰混合液80倍をプレゼントしました。2リットル作りましたので、ついでに栽培ベランダとイチゴ苗にも散布しておきました。
 新年を迎えているだろうアブラムシ・ハダニをやっつけるため、ゴム手袋をはめて葉の裏をめくりながら入念に散布しておきました。
 でも、硫黄石灰でベランダが腐食してはいけないと考えて、散布後にベランダを水洗い清掃をしておきました。ベランダは、温泉卵みたいな匂いで満たされました。妻いわく、『どっか温泉に行きたいね』ですって。

葉の裏まで入念に

イチゴの苗

1月20日
 国華園からカタログが届いた。
 私は手持ちの苗を育てる予定なので今年の普及花には全く興味がないのであるが、もし1苗プレゼントしてくれるとした場合、『C国華八十明』を選ぶでしょうかね。 現物を見ていないので大きさは良くわかりませんが、まんまるなところ(花が咲いたときにメロンパンみたいに平べったいのは好きではない)が他の花とは違うみたいで好きです。花直しも必要ないように思います。(普及花の写真は花直しをしないで撮影するみたいなので)
 さて、カタログで気になったところでは、国華園でも『ゼオライト』を販売するようになったことです。10s1200円、20kgで1800円それも送料込み。
 中国製みたいです。もともとゼオライトは、土壌改良材として公園の工事現場で使ったり、管理池のろ過材として使っており値段も20s1200円前後と安いのを知っていたのですが、一般のホームセンターには売っていなかった。 ウチダケミカルのものと粒度を比較してみたいし、金魚の濾過材としても使えるので購入しようか考えています。
 また、ジフィーポットみたいな『ピートポット』のが、300個で3300円で安いのでこれも購入しようかな。
 それと、国華園バットグアノも試してみようか?

1月26日
 昇任試験の発表があった。結果はなんと合格。 もう一年平社員をやりたかったけど、団塊の世代を迎えるために必要枠で合格してしまったと考えられる。 
 菊の作業に影響が無ければよいのだけれど、家族養う仕事が最優先なので、最悪の場合は趣味の菊を犠牲にするしかないかな? 
 出世もツライです。給料はスズメの涙ほどしか給料が上がらないのだけど、昇格したら残業代は当然カット!
 政府のホワイトカラーエグゼンプションなる法案の一番の標的にされる職場です。でもなんだかんだで一生懸命勉強したのですけどね。

1月31日
 暖かい陽気が続いている。今年の冬至芽はビニールハウスで加温することは止め、屋外に放置しているのだけれど、冬至芽に蕾が付いている鉢がたくさんありました。このまま放置するのはマズイと思い、また、秋苗の根元に冬至新芽を確認しましたので、毎年恒例の地際刈を実行しました。
 去年は2月10日に地際で刈り取っているのですが、今年は10日早く行いました。上村遥先生の著書には関東地方は2月下旬と書かれていましたが、私の去年の日記では早めたほうが良いとメモされているので自分を信じます。
 
 写真は『岸の北極光(ワールド血統)』です。この時期に福助仕立てみたいに成長しています。 
 ちなみにこれは聖光華宝ですが、この時期に満開になっています。
 
 立派な冬至芽が出ている鉢もあり、もったいないので1芽くらいは残そうと考えていましたが、中途半端に残って病原菌の温床になるのもイヤだと考えているうちに気がつくとすべての鉢が丸裸になっていました。 
 
 10日経って茎の傷口が癒えた頃に、硫黄石灰で再消毒をする予定です。

 毎年思うことなのですが、地際刈をやったあとの鉢を見ていると枯れてしまうのではないかと非常に不安になります。 誰か一緒に地際刈をしませんか?
 

2月1日
 所属菊花会の新年度総会の案内葉書が届いた。去年は断っているので今年は参加することにしました。
 楽しい飲み会であれば良いのだけれど、愚痴を聞かされてカラオケの操作当番だけは遠慮したいです。
 

2月2日
 ネットの菊仲間は、腐葉土作りで盛り上がっているが、東京の下町では腐葉土作りなど近所迷惑になり絶対無理です。 秋に近所の公園に行けば、落ち葉が沢山手に入るのですができません。個人的には、マテバシイやクスなどの硬い常緑広葉樹の腐葉土で育ててみたいのですが、近くのホームセンターにおいてあるのは、クヌギとケヤキの柔らかいもので混ぜるとすぐに分解されそうです。
 でも、もうそろそろ土作りを始めなければと考え、ウチダケミカルに電話して、土作りセット(腐葉土と土の素3袋)を注文しました。 

2月3日
 ウチダケミカルから昨日注文してすぐに届いた。
 会社が静岡県から茨城県に移ったから東京に近くなったのでしょう。
 春には工場に、バイクでツーリングしようかな。
 
 

2月10日
 今年は暖かい。地際刈りした冬至芽に脇芽が出てきた。ベランダも一日中、陽が当たるようになったのでもうそろそろ冬至芽も伸びてくるはず。
 芽が活発に動く前に2回目の硫黄石灰80倍で消毒しました。
 葉っぱが無いと消毒がとても楽です。

2月12日
 所属菊花会の総会及び新年会があった。
 会場に行くとビックリ。なんと女性が2人も座っているではないか。一人は50代で、もう一人は20前半のギャル。でもどう考えても菊をやりそうな気配はない。明らかにスナックのママとホステスみたいな感じです。20代の化粧はクレオパトラみたいなアイシャドウに、2cmほど伸びた黒いネイルアート付きの爪なので、とても土を触るようには見えません。
 とりあえず総会が始まりました。今年の競技花は『国華建国(厚物・赤色)』に決定です。
 さて、会員に配る挿し芽の件で、役員から意見がありました。競技花を含めて役員で500苗ほど用意するのだが、小鉢に上げて提供するのはめんどくさい。連結ポリポットに挿し芽して20日後にそのまま提供したいとのことです。
 反対意見はあることはありましたが、役員の手間を考えると可愛そうだという事で了承されました。
 私は自分で作るので問題はないが、影で会員たちは『こんな苗ではだめだ』と、ひそひそと文句を言っていました。(じゃあ発言すればいいのに・・・)
 さて、新年会が始まりましたが、突然女性たちが立ち上がりお酒のお酌をしてくれました。やっぱりコンパニオンでした。
 役員が言うには、去年はカラオケを操作できる人がいなかったので、新年会の返信ハガキに『カラオケを操作できる人を付けろ!』という意見が3件あったので、行きつけのスナックのママを呼んでありますから、じゃんじゃん歌ってくださいとのこと。
 (なるほど、去年の新年会は、私が欠席したのでカラオケの操作ができなかったのか・・・。)
 なにはともあれ宴会が始まりました。ホールを貸しきって仕出料理を出しているのため、給仕する従業員がいません。 女性二人はカラオケの操作とビールのお酌を担当しているので、必然的に私が、奥のキッチンで熱燗を用意する担当になってしまいました。
 さらにカラオケの操作方法がママの店と違うみたいなので、私が序盤の操作をやることになってしまいました。
 宴会も半ばになったころ、若いギャルが私のところに来たので、お酒を勧めたところ、『昼の12時からお酒を飲むと夜の業務に支障をきたすので結構です!』と丁重に断られてしまいました。そして、話をしてもあまり盛り上がらないので、自分がつまらないオジサンだと自覚してしまいました。でも、他のおじいさんとはわいわい楽しく話しているのでどうもおかしいと思い、よく観察すると、おじいさん達はギャルにチップ(1000円〜5000円)を渡していました。(やっぱり金か・・・・。)


 (菊花会ネタはやめようと思っていたのですが今回もどうしても書きたくて・・・。)
 





 

2月25日
 赤玉土の改良をしました。
 さて、近所のホームセンターに2本線ブランドの硬質赤玉土が売っていたのだけれど、最新の上村遥さんの参考書によると、普通の赤玉で小粒が良いとのことなので、情報に流されやすい私としてはそのとおりに実行することにしました。
 今回の米ぬかは少し少なめの4リットル(2kg)で、砂糖はミネラル分を含んだ黒糖を使用しました。
 水で濡れると、重くて混ぜにくいので、用土が乾いているうちにすべて均等に混ぜておきました。
 黒糖と透水源入りの水を15リットルかけましたが、とても足りないので、もう15リットル追加しました。
 水加減がちょうど良くなった頃合いに再度ていねいに混ぜ合わせましたが、やはり水分を含むと重くて疲れます。
 土嚢袋に軽めに詰込み、7袋が完成しました。
 いつもは、そのまま土嚢袋で放置して発酵させていたのですが、農園日記の皆さんのように発酵熱を出させたいと思い、今回はハイテク機材を使うことにしました。

 と言っても、電気敷き毛布です。今まで使おうとずーっと考えて、なかなか実行できずにいたのですが、ある日近所のバザーで電気敷き毛布が100円で売っているのを発見。
 毛布を水気から守るために特大ポリ袋で覆う作戦です。
 
 物置に鉢カバーに使っていた保温マットを敷いて、断熱効率をアップさせて置いてから・・・
 特大ポリ袋で防護した電気敷き毛布を敷いて、接続部に水が入らないようにポリ袋の口を上向きにして・・・
 土嚢袋を重ならないように敷き詰めました。
 そしてスイッチオン。
  果たして土の素で60℃まで発酵するのか。
 
 この時期はなかなか更新できないが、結果をお楽しみに。
 
 

3月1日
 3日目までは、電気毛布に面している部分だけ暖かいだけで発熱は感じられませんでしたが、4日目の朝に触ってみると、上部まで暖かくなっている袋が3体ありました。温度は人肌(36℃)くらいでしょうか。
 置く場所によって温度差があるようなので、場所の入れ替えをしておきました。

3月4日
 一週間経ちました。温度は人肌よりもかなり低い感じがしましたので、おそらく30度もいっていないでしょう。
 電気毛布で補助的に加温しても、土の素は温度が上がらないことがわかりました。それでも赤玉土には白い菌糸が生えていましたので、それなりに発酵しているといえます。
 とりあえずは、土嚢袋をゆすって赤玉土が硬化しないようにバラシながら、酸素の供給をしました。
 そして、これ以上の発酵はないと確信して、電気毛布の電源を切りました。

 来年は加温なしで赤玉土改良をしようか?それともバイムフードで70℃発酵も面白そうです。

次のページへ



もどる   トップページにもどる