大菊栽培(その10)                     もどる   トップページにもどる


11月1日
 本日審査日。

国華建国

聖光華宝

金越山

新玉光院
 満開には程遠いのですが、半年間育てた愛着があるので花直しをしました。
 早いうちから暗い展示場に移動したので聖光華宝は錦色が完全に消えて、黄色になっています。
 花直しをしていると、会員のお爺さんが、私に花直しをしてほしいと頼まれました。
 お爺さんが持ってきたのは精興右近ですが、がっちりとして花も満開に近く、一目見ただけで首席を取れそうな感じの花でした。でも、裾弁がみんな寝てしまっており右近特有の雰囲気はなかったので、全部上に向けてあげて、花弁も揃えてあげました。 個の花で大臣賞は間違いないでしょう。

 花直しをしているうちに審査員が集まってきたので、会場を後にして日比谷公園の菊花展に行きました。
 濃黄の富士の輝きがたくさん出品されていました。
 気になっていた木更津の聖光園が閉園することを聞いてみました。
 閉園することは2〜3年前から言っていたらしいですが、来年もスポンサーとして園賞を提供するので、競技苗を作るのではないかとのこと。商売をやめて趣味にもどるのではないかと言っていました。
 苗の品揃えは少なかったです。 まえから育ててみたかった大丁子菊の元禄丸をゲットしました。

11月2日
 神社の審査結果を見に行きました。
 国華建国(優等二席)競技花2位
 金越山 (一等五席)厚物9位
 聖光華宝(一等四席)管物6位
 新玉光院 (着外)

 満開まであと3日ほど欲しいところでした。

 さて、花直しをしてあげたお爺さんの精興右近が最優等で大臣賞を獲得していました。直接ゴールを決められなかった私ですがアシスト1がついたかな?

11月4日
 本日、ダルマ、福助、切り花の審査日。

 切り花はどれも中途半間なのだが、出品数が少ないので1本出品のノルマを菊花会から与えられた。どれを持っていくか迷う。
 富士の輝きはまだ7分咲きなのでパス。一文字も所属菊花会では評価が低いのでパス。
 とのことで聖光華宝を出品しました。
 

聖光華宝

富士の輝き

まだ芯が残っている

玉光院

当菊花会で一文字は評価が低い

 さて、今年の福助は、最後に花首が伸びてしまい、40cmの規定をクリアしたのは、泉郷五色と金越山の2鉢だけとなりました。
 金越山も7分咲きだったし、泉郷五色のほうが自己評価も高いので福助はこの1鉢で勝負します。
 スクーターの後ろに2年前に使った箱を取り付けたのですが、管物だと花弁が当たってしまう。
 
 急きょ、切り開いて挿し芽箱をかぶせ、風に当たらないように、ビニルテープで目張りをして慎重に運びました。
 やはりバイクだと細かい振動があるので、花弁の所々に折れた傷がついてしまいましたが、何とか輸送することができました。
 
 泉郷五色は、所属菊花会の福助、ダルマ部門で初めて賞を取った品種です。
 まだ満開ではないと思いますが、玉巻がきれいで花芯もしっかりしているので、気に入っています。
 いつものことながら、私一人だけ花直しをして午後の審査を待ちました。
 さて、審査となりました。
 審査は例年通り出席会員の良いと思う順番つけて合計が一番良いものから順位を付けていくというもの。
 福助の部門では、8鉢が出品され、私の五色以外はみんな厚物です。 
 奇麗に花直しをしたのですが、この菊花会は厚物絶対優位、さらに審査員人数の不足で去年入会した新人さんも審査員となっていることから、かなり不安です。
 
 審査結果
 
 みごと福助部門で泉郷五色が首席をとりました。
 競合している厚物がまだ満開でないことも影響したようです。
 2年ぶりに入賞することができました。よかったです。
 去年が散々な結果だったので、満足しています。

 このあと、さらに花直しをしてから壇上に飾りつけました。

11月7日
 切り花用の玉光院があるのだが、一本仕立で追込み肥培し葉も手のひらほど大きくなっていたので、30cmオーバーを期待していたのだが、思っていたほど大きくならない。 遅くまで追い込むと花弁が伸びないと菊作り奥義には書いていたのだがやっぱりそうなのだろう。
 もう一つの菊花会への出品は諦めて自宅で綿詰めして楽しむことにしました。

 夜の7時に切りました。しおれるまで待ちます。

11月8日
 花弁がしおれたのは次の日の朝でした。
 花弁は蕾のうちから16弁に調整していましたが、小さい弁もあるし、さらに抜く必要があるみたい。
 とりあえず綿を途中まで詰めてみます。

 

花弁の元にピンセットで綿を突っ込んで・・・

外周を大きめの綿で固めました

やはり短い2弁を抜いてしまった。

花瓶に水を入れて1日放置する

 ちなみに神社の新玉光院です。
 綿詰めをしていないのだけど、しわもなくきれいに咲いています。
 無受賞の3本仕立てなのだが、最前列で目立ってきている。
 これから後半の菊花展は、老化した花の中で私の一文字菊がお客さんの視線を集めるのだ。

11月10日
 玉光院の綿詰めを外しました。
 うーん、花弁の間がペロリと寝ていて、少し違和感がある。深い花弁に綿を詰めきれていないのだろうか、ちょっと物足りない気がする。
 大きさを測ってみると、28cmありました。
 30cmオーバーとはいかなかったけど、見た目よりも大きかった。
 芯も青みが残っているし、11日の新しい菊花会の切り花に出品してみようかな。
 新しい菊花会からは、10月に出品のお知らせが来ていたのだが、11日の切り花を何時までに持っていかなければならないのか、また花瓶は何を使うのかも解らなかったので、とりあえず会場に行って直接聞いてみることにしました。
 今年も相変わらず上品な菊花会です。 3日に行われた切り花を見てみると、花瓶はビール瓶でしたので安心しました。
 一文字が3花出品されていたので、メジャーで測ってみると26cmほど。
 これは、11日に私の玉光院を出してみる価値がありそうだ。
 菊作り相談所の役員に明日の切り花の出品について聞いてみたところ、『君は会員かね?』と聞かれた。
 講習会の受講生で出品の案内状も届いたので、詳細の時間を教えてほしいと尋ねると、『受講生は明日の切り花には出せません。明日は菊花会に入会していなければだめです。』との回答。
 受講生になればここに出品できるとのことじゃないのですかと尋ねると、受講生専用の展示ブースがあり、品種は福助で10月31日までに出品しなければだめだそうです。 案内状には、出品される菊花会会員及び受講生と書いてあり、切り花は受講生はダメなんて書いていないことも伝えたのですが、やっぱりだめでした。
 会員で、かつ年会費3000円を払わないと競技はできないそうです。 また来年も講習会を受けてその時に入会希望を伝えてくださいって言われても、上村遙さんの講習話はほとんど知っているねえ。
 それに年会費と別にもう一度講習費を払うのもいやなので、今年の出品は諦めるけど、この会に入会したいので申込書に記入しますと尋ねると、入会申込書はないので、住所と名前をチラシの裏紙に書いてくださいとのこと。
 菊花会としての入会案内書がないのはちょっとおかしいと思い、会員に若手はいるのかと尋ねると、男性は皆60代以上だそうです。
なるほど、ここは講習生は若い人を含め人数がたくさんいるが、会員となると少ないのだろう。
 とりあえず、来年の入会希望を書いておいたが、なんか複雑な気分。 明日出品したかったな。残念。
 
 もやもやとした気分のまま、午後に横須賀の全国大会へと向かったのです。

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