大菊栽培(その4)                      もどる   トップページにもどる


6月1日
菊の状態を記録します。
 仕事もひと段落しましたので、日記の更新もこまめにやっていこうと思います。
 今年の金越山は、鉢上げ時の生育停滞が無かったので、期待できそうです。

 5号鉢
  金越山 4鉢
  富士の輝き 2鉢
  玉光院    2鉢
  新玉光院  2鉢
  岸の北極光 1鉢
  国華建国  3鉢
 3.5号鉢
  富士の輝き 5鉢
  玉光院    2鉢
  新玉光院  2鉢
  聖光華宝  3鉢

金越山

富士の輝き

3脇芽の状態

玉光院、新玉光院

国華建国

岸の北極光(上村遥先生の苗)

切花1本仕立て用苗

福助用親株

ダルマ用親株

6月10日
 ダルマの挿し芽をしました。
 実は一週間前に、親株の葉裏にダニが発生しているのを発見し、6日前にコテツ、4日前にピラニカ、1日前にデデオンを噴霧しているのですが、殺しきれなく数匹が葉裏にいる状態です。
 ダニは水に弱いということなら、最終手段として挿し穂を1時間ドブ漬けし溺死させることにしました。
 入れて5分ともしないうちに、水面に何やら無数にホコリのような物が浮かんでいましたので、何とか退治できたようです。
 
 何とか挿し芽が完了しました。
 去年はダルマが全滅でしたので今年は頑張りたいものです。

6月16日
 菊の状態を記録します。

富士の輝きと金越山の写真でプラスチック鉢の苗は、挿し芽の鉢上げを直接5号鉢行ったものです。

 苗の成長が明らかに違っているのがわかります。
 2年前から3.5号に鉢上げしていますが、この時期にいつも生育停滞を起こしているので、私の環境では直接5号鉢がいいのかもしれません。
 今度のダルマ苗で、実行してみます。
 ちなみにこのプラ鉢は上村先生からいただいたトンデモナイポットです。

富士の輝き

金越山

国華建国

玉光院、新玉光院

富士の輝き(切り花用)

聖光華宝

玉光院、新玉光院

 ダルマのさし芽なのですが、強く日光に当てすぎてしなびてしまいました。
 朝方曇っていたのし、天気予報でも曇りと言っていたので、寒冷紗薄めに掛けて仕事に行ったら、いきなり快晴になってしまった。
 安全をとって厚めにかぶせれば良いのだけれど、少しでも明るくして発根を促したい気持ちが先行してしまいました。
 勤め人にはこの予想が非常に難しいですが、しょうがないです。
 でも意外と苗は強いので何とかなるかな。

6月17日
 今年初の3枝誘引をしました。
 1苗だけですが、慎重に行ったので30分かかってしまいました。



 バロック(殺ダニ剤)+ストロピ−(殺菌剤)で消毒

6月23日
 殺ダニ剤を毎週かけても、ハダニを完全には殺しきれない。じゃあどうしようと考えたのが、栽培場全体を水道ホースにて洗浄し、ハダニを洗い流すことです。

 まずは、栽培場の清掃をしホコリを取ってから床や壁、天井をホースで洗い流し、次に5号鉢の苗も葉の裏からホースの霧状態で一枚ずつ、すべての鉢を洗い流しました。最後にニッソランXで苗と栽培場の消毒をしておきました。

 丸ごと洗浄したおかげで、ほぼ全滅させることができました。水道水だけでも十分に効果がありましたので、薬剤に気を使うのであればお勧めです。
 
 菊の水やりにはテラスの雨水を活用していますが、上村遙先生から『東京は酸性雨なので菊に良くない』と講義で聞いていましたので、雨水の酸度をチェックしてみました。
 結果は、酸性6.0でした。予想していたほどの酸性雨ではなかったです。
 とりあえず、ゼオライトと木炭を洗濯ネットにいれて沈めて様子を見てみます。酸度調整と活性水になるらしいのですがどうでしょう。

ゼオライト

雨水 (酸性6.0)

木炭

ちなみに水道水 (弱酸性6.5)

ゼオライトの粉で真っ白

6月24日
 ダルマさし芽から2週間経ちましたが、厚物のさし芽は生気が見られない。
 根を確認すると、すべてが芯から腐っていた。うーん残念。では管物系の挿し芽というと、2/3はピンとして生気がみなぎっていました。
 どうやら、挿し芽初期の日照りのとき、管物系は厚物より過保護に遮光してあったので、強烈なしおれを回避することができたみたいです。
 管物系の発根は、しおれていた割にはまあまあの発根でした。
 さし芽の管理については、初期から日光に当てると良いとのことですが、勤め人にとってその日の天候、日差しの強さを天気予報と朝の気候で予測するのは非常にリスクがあります。
 全滅の恐れを冒してまで発根率をあげるために寒冷紗の枚数を減らすなら、最初から多めでも良かったのかな。 福助の挿し芽は初心の頃に戻ってやってみるか。

玉光の暁は、まあまあの発根
 さて、ダルマの厚物を失ったということは、将棋でいう飛車角を失ったということに相当します。だって、所属菊花会では、ダルマは完全厚物有利だからです。

 さて、残っている持ち駒は、『玉光院』、新玉光院』、『岸の北極光』、『玉光の暁』。
 私にとってどっちかと言えば、こちらのほうが飛車角なのですがね。
 

玉光院 (昔の頃はこんな発根だったような)
6月26日
 水槽に木炭とゼオライトを入れてから2日後、もう一度PH測定をしてみました。
 弱酸性6.5でした。けっこうマイルドな効果なのですね。とりあえず、効果のほどはわかりませんが、酸性雨の対策をしたという自己満足を満たすことができたと思います。
 
栽培場の環境をよくするため、ホームセンターで電撃式の殺虫機が1980円で売っていたので試しに買ってみました。
 蛾にも効果はあるみたいですので、ヨトウムシ対策にもなるのではないでしょうか。でも過去にヨトウムシの被害にあったことはありませんけどね。

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