大菊栽培(その8)                     もどる   トップページにもどる 


11月1日
 本日、審査日。
 まずは朝8時に文化センター会場へ、切り花を運びました。
 バイクで運ぶので、細かい振動のため、せっかく直した花弁が元に戻ってしまいましたが、しょうがないです。
 全出品数12鉢
 分類が違うけど、ライバルは聖光華宝だな。
 見事、優等首席を獲得しました。

 でも、強風のため弁はバラバラ。
 審査員いわく、『全花、弁がバラバラなので一番ボリュームが大きいのを首席にしたとのこと。』(大きさ勝負か…)
 
 

 盆姿の審査に移るので、菊鉢を広場に出す作業を若い私にお願いされました。審査員から逆天や虫害、丈足らずを除外して広場に出してほしいと言われたので、自分なりに選別していたのですが、会員から『どうしてこの鉢を除外するのだ!』と文句を言われてしまいた。(その人の出品鉢でした)
 逆天であることを言ったところ、『審査してみなければわからないだろ』と怒られてしまいました。とりあえず広場に出したのですが、審査員の目に止まり即戻せとのこと。
 審査員いわく、審査するだけでも大変なんだから審査する前に菊花会で予備審査をして選別してくれとのこと。

 審査結果 
  文化センター会場で、泉郷白情熱が優等三席
 下葉が枯れており期待していなかったのですが、スポンサー賞がついてしいました。
 やばい、ご祝儀を払うような雰囲気になっている。

 審査員が私に小声で言ってきました。『今後は予備審査をあなたがやって並べてほしい。会の役員がやると利害関係があり公平な判断ができないと思うので…』(そんな恨まれそうなことは私にはゴメンです…) 
 文化センター会場の賞付け作業と片づけまでさせられてしまいました。
 その間に、審査員と会員たちは神社会場に移動していました。本当は、午前中は切り花を置いて神社に出品してある鉢の花直しをして午後の審査に臨もうと思っていたのですが、会場に着いた時には審査が終わっていました。
 でも、泉郷五色が管物の優等首席を獲得し、さらに総合審査でも3等となり、都知事賞を獲得していました。
 花を見ると結構痛んでいました。風にあおられて折れてしまったのと、出し入れにぶつかったみたいです。(悲しい…) 

 絶対にご祝儀を払わないぞ!聞こえないふりをしよう。
 その後、別の会員さんが車を貸してくれたので、家にあるダルマ『国華金山』『岸の北極光』を持ってきました。
 『岸の北極光』は新人会員さんとお客さんには大人気ですが、会の評価は低いんですよ。ベテラン会員から16弁あるのかと早速質問されてしまいました。
 『ご紋章をまねるなんて私の身分ではもってのほかなので、あえて抜いて14弁にしました。』とユーモアたっぷりに事情を説明しました。

 ダルマ福助の審査は7日です。

11月2日
 3日の第二菊花会の切り花審査に花を持っていこうと思っているが良い花がない。
 吉兆が満開かちょっと過ぎた感じであるし、白情熱は小さい。なんか行くのがイヤになってしまいましたが、少なくとも今の自分のレベルを判断するためには、花を持って行って並べなければ始まらない。

 とりあえず吉兆の花を直すことにしました。
 花直しをすること1時間。写真でみるとまあまあ勝負できそうな感じですが、弁にツヤがなく老化しているような印象を受けましたので控え選手とし、白情熱をレギュラーにすることにしました。
 
 

11月3日
 朝7時に起床して、白情熱の状態を確認しました。輪径は小さいが、花芯が綺麗な感じがしましたので、やはり本命とすることにしました。
 決定した理由は、昨年の全国大会を見たとき、輪径の大きさではなく花芯の状態が良いものが上位入選を果たしていたのを思い出し、本当の審査員ならここを重視するのだろうと感じたからです。

 バイクでは1花づつしか運べない。2往復するなら会場で花直しをしたいので、この花に全力を注ぐことにしました。
 本当は出品するのが恥ずかしくて、行きたくないのですが、行かなければ次の扉が開かれない。
 会場に着くと、たくさんの切り花が置かれていました。そして花直しをする人たちが見られました。私があこがれていたのは会員たちが審査前に花直しをしているこの光景です。知り合いの会員さんがいたので、声をかけると私用の出品札を用意してあるとのこと。
 専用花瓶を受取り、早速花直しを開始しました。

私があこがれていたのはこの光景です。
 審査まで30分ありましたので、花芯を箸で整えていましたが終わりかけのときに、審査を手伝ってくれと言われたので、これ以上はやめました。

 花を分類ごとに並べるのを手伝い、上村先生が審査を始めました。
 良い悪いを瞬時に判断し、良いものだけを10花選び、順位づけするのですが、すごく速いペースです。
 私は若物なので片付け雑用として最前列で審査状況を見ていたのですが、先生が役員と合議している話も聞こえてとても勉強になりました。
 太管の審査に入りました。9花出品しており情熱と白情熱だけです。
 輪径では他花に負けていますが、花芯をきれいにまとめたつもり。
 首席、次席、三席まではすんなりと決まり、四席を選ぶところで私の花が候補に上がりました。
 先生は花芯をジーっと見つめてから、私の花を指さしてくれました。 
 見事、入選を果たすことができました。
 輪径がすべてではないと信じて出品してよかったです。
 入選札が掛けられ記念撮影です。所属菊花会で都知事賞を取った時は、あまりうれしくはなかったのですが、この一等二席の入選は、とても満足しております。今後につながる成績でした。 
 朝方は憂鬱な気分だったのですが、今は晴れ晴れとしています。その後菊花会の会員さんたちとお話ができ、コミュニケーションを図ることができました。

 審査中に『金町の人』さんが現れました。1年ぶりの対面でした。上村先生を次の審査会場に送迎する担当だそうです。上村先生がテレビ取材を受けている間、菊栽培のアドバイスをもらいました。ありがとうございました。

 
 
 

11月6日
 毎年、仕事で日比谷公会堂へ行く用事があるので、毎年のように日比谷の菊花展に足を運ぶ。
 切り花の審査は3日だったが、厚物が全体的に小ぶりだったように感じました。
 一文字はやっぱりでかい。32cmありました。そして良い色が出ています。
 ダルマ福助もよい鉢がでていました。でも去年の方が大きかったような感じがします。
 明日が審査のようで、花直しをしている方が多数いらっしゃいました。吉兆の名人もいましたが、聞こえてくる話では今年は開花が早く良い花が咲かなかったとのこと。
 
 売店で、富士の新雪、国華越山、一文字用の21センチ輪台を購入しました。

11月7日
 本日、所属菊花会の切り花、ダルマ、福助審査日。
 切り花は、玉光院、泉郷五色、聖光華宝、国華聖者があるのだが、所属菊花会の会員の好みを考え泉郷五色を持っていくことにしました。
 7号鉢に2本仕立てで作りましたが、満開気味で9日の第二菊花会には間に合わないと判断しました。
 玉光院も満開気味だが、評価は低いので第二菊花会に持っていくことにします。
 きれいに花芯を整えると、いい感じだと思います。
 玉巻も悪くないし、奇形弁も少ないので管物では首席を狙えるかなと感じました。
 
 ダルマ 岸の北極光です。花芯の青みがなくなってしまったので、評価は低いと思いますが、3年ぶりに雄姿を拝見できたことがうれしいです。
 事前のお客さんのファン投票ではナンバーワンだと思います。
 ダルマ 金越山です。長い裾弁の次に重なってくる便がありません。私が作るとクラゲのようになってしまいます。
 ともあれ、厚物は初出品です。
 福助 金越山です。 うーん、小振りです。毎年のことですが花が大きくなりません。
 ライバルと花の大きさが変わらないので花を直して差をつけることにしました。

 審査は午後なのですが、私は仕事のため会社に出勤しました。審査は例年通り、5人の役員による点数方式です。

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