大菊栽培(その6)                      もどる   トップページにもどる


 審査結果は4着!
 見事に入賞を果たしました。一等一席です。
 と言っても、一文字は6花出品で、そのうちの上位3着は同じ人で、私は4・5着だったと言うだけです。
 しかし、とても満足しています。なぜかというと、自分の一文字の欠点が鮮明に浮かび上がってきたからです。
 花の大きさ、花の色、綿の詰め方、台紙の大きさ、花芯の青みなど修正すべき点がいっぱいあります。
 日比谷に出品して正解でした。
 所属菊花会で満足していたら、自分の花の欠点なんか分からなかったと思います。
 一年前、上村遥先生が、私に上位レベルの菊花展で腕を磨けと言っていた意味がわかりました。
  
 E氏の『入選したか?』と声をかけられました。
 E氏もA氏も私の名前は分からないと思いますが、一文字の若者として印象づけられたと思います。
 
 
東京都観光菊花大会
 所属菊花会第3回切り花
 広熨斗の部
  一等一席 玉光院  輪径24cm 

11月17日
 菊花展の日程が終わり、後は自宅で楽しむだけとなったのですが、一文字菊がまだ3本咲き残っている。
 せっかくですから来年に向けての腕磨きをすることにした。日比谷で名人が言っていた一文字出品までのローテーションを試してみることにした。
 2日前の朝に茎を切り、その日の夜に綿詰めをし、2日目は養生しておき、3日目に綿を取り除いてみた。
 また、花弁の間に厚紙を差すことが効果があるのかも実証してみた。
 綿を抜いてみると、確かに養生期間が長いほど弁がしっかりと固まっていた。しかし、どうしても内側に反ってしまう弁が必ずあった。 
 また、厚紙を弁の隙間に差すことによって花弁が側面にピッタッとくっついていたが反ってしまう可能性が高いので辞めることにしようか迷っている。
 あと、台紙を花に合わせて切り取ってみた。
 いい感じだけど花弁が13枚しかないので、この花は失格でしょう。

 まだ1花あるのでもう一度練習してみます。
 

11月22日
 残りの一文字を全て綿詰めの練習にして、完成した花を組んでみた。
 輪径は小さいけど、一文字だと存在感がある。
 
 こんなの出したら神社の菊花展では注目されるだろうが、実際は前日の綿詰めも大変だし、当日も持って行けないだろうな。

11月23日
 所属菊花会の表彰式がありました。
 まず、神社に奉納報告をしてから、表彰式があり、最後に会員の懇親会がありました。
 賞は2つ、全菊連会長賞とマルタ小泉商事賞でした。
 賞状とメダルと目録ですが、この目録はダミーなので、表彰式後に回収されました。
 ただし、マルタ賞は目録があり、グリーンキング5kgがもらえるそうです。 
 懇親会の時に上村先生と話し、日比谷公園デビューしたことを言ったところ、とても喜んでくれました。そして次は全国大会に出てみなさいと激励されました。

 さて、蕾の状態で優等首席を獲得したダルマの泉郷富水ですが、菊花展最終日に満開でした。
 直線的で玉が小さく、今まで咲かしたことが無いような細い状態になっていました。
 でも、良く見ると日光不足で成長が不十分というか、勢いが足りない感じがしていました。
 老化した菊の中で、ひと際目立っていました。
 知らない人が見れば、なんで審査日に優等首席を獲得していた花が、最終日まで満開をキープしているのだろうと疑問に思うでしょうね。 

11月28日
 菊花展の片づけを行った。
 出品鉢の回収は自分のバイクに乗せるので、茎を切り詰めて2回に分けて持ち帰りました。
 さて、マルタ賞の副賞として、グリーンキング5sをもらいました。これは嬉しいです。
 ちなみに、他の副賞付きの賞を調べてみると、精興園賞、とんでもないポット賞、ウチダケミカル賞がありました。  なかでも精興園賞は新苗引換券で、その受賞対象となるのが、3本仕立ての一文字! これは来年狙うでしょう。 そういえば日比谷公園でE氏が言っていたのであるが、一文字は5月挿しにして、葉数を増やしてあげると良いとのこと。 来年は切り花を5月挿しにして、誘引のうまくいったものを3本仕立てに挑戦させてみようか。

12月28日
 所属菊花会からカタログギフトが届いた。
 菊花展の入賞数をポイント制にして、カタログギフトで副賞にするというもの。
 15500円相当の品なのだけど、欲しいものが無い。
 とりあえず羽毛布団にしておきました。
22年度の反省と来年の抱負

 今年も仕事が忙しくHPをなかなか更新できなかったが、日比谷デビューを果たすことができたので満足でした。気候の変化にも柔軟に対応できるように来年もがんばります。

今年の反省(当初目標の考察)  
@上位菊花展への挑戦
 日比谷デビューすることができた。レベルが全然違い、自分の位置が分かった。

A一文字を極める
 栽培場の狭い私にとっては、一文字に絞るのは正解だと思う。
 でも、毎年花が小さくなっている気がする。

B栽培場温室化計画をさらにアップグレードする。
 忙しくて満足に改造できなかった。来年も忙しいのでどうかな。



来年度の抱負
@気候変化に左右されない菊づくり
  猛暑や冷夏で、審査日と開花が合わないことが無いようにしたいです。
  鉢のいくつかはシェードしたり、電照したりして、どんな気候状況でも出品できるように、リスクの細分化を図るりたいです。  

A一文字を極める
 もちろん来年も一文字を極めます。

B3本仕立てを復活
 一文字に限定して3本仕立てを復活します。
 所属菊花会の精興園賞が、一文字の3本仕立て決まっているので、これに挑戦します。
 3本仕立てから切り花に変更することも可能なので、臨機応変に対応できるし。





日記は来年に続きます。


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