大菊栽培(その4)                      もどる   トップページにもどる


11月5日
 本日、所属菊花会の総合審査日です。

 審査には立ち会えなかったので、夜に会場で結果確認をしました。

 

ダルマ厚物 
優等主席 国華金山(区教育長賞)

福助 厚物
優等主席 国華金山(菊花会会長賞)
優等二席 国華越山          

福助 管物
優等主席 泉郷五色(ウチダケミカル賞)

コケシ 厚物
優等主席 国華金山(祭礼連合会会長賞)

コケシ 管物
優等主席 泉郷五色(南出賞)
優等二席 国華花百合    
 個人的には、ウチダケミカル賞と南出賞の副賞が楽しみです。

11月7日
 メインとなる出品も終わり、後は切花出品のみとなりましたが、家にある一文字はまだ花首が徐々に伸びているようです。花首下の茎はやわらかいので、結束しなければ倒れてしまう。

 この光景をみてひらめきました。
 以前、風の噂で聞いたことがありましたが、一文字を咲かせるためには、花をひっくり返して花弁を伸ばすのが良いとのことでした。
 でも、下向きにしても花が茎に当たってしまうし、どうやって花をひっくり返すのかが疑問だったのですが、これを見てひらめきました。
 
 思い切って鉢を45度に傾けてみたところ、花は真下に向いており、花弁にぶつかるものもありません。
 でもこれでは頂芽優勢が崩れて花に栄養がいかなくなるかもしれない。
 果たして本当にこれで良いのか?また、どのくらい伸びるのか試してみます。

 

11月9日
 明日は、所属菊花会の第二回切花審査です。
 玉光院と新玉光院の2花を出品します。
 花径はちょっと小さいですが、2つとも24cmです。
 

11月10日
 所属菊花会の第二回切花審査です。
 110花の出品がありました。

 
 特筆すべきは、今回から急遽、チャレンジ切花部門ができたことです。新人さんや本審査はチョットと考えている会員さん向けに、ひとつの切花部門をつくりました。
 チャレンジ部門には5花がエントリーしています。
 一文字は私を含めて8花が出品されていました。

 審査委員長は、全国大会に行っているため、役員3人による合議審査となります。

 審査結果は、一着が新玉光院、3着に玉光院となりました。新玉光院は総合審査へ進みます。
 各部門の主席からさ最優等を選ぶ総合審査です。
  
 新玉光院の花色が鮮明であったので、最優等に選ばれました。
 第2回切花審査
  一文字部門
    優等主席 新玉光院 (14弁、24cm)
  総合審査
    最優等(愛菊会審査委員長賞)


  
 私の新玉光院の花弁は良い色で、とっても気に入っています。(別品種ではないかと思ってしまいます。).
 
 切花の最優等は平成20年以来ですので、5年ぶりです。 でも、総合3位がウチダケミカル賞だったので、副賞としてはそっちのほうが魅力でした。
 毎回、ひな壇に切花を配列するのは、私の役目です。
 自分の花を中心に並べていくのは、やっぱりうれしいです。
 さて、チャレンジコーナーも審査結果となりました。
 まだまだ、一般部門で入賞するレベルではないのですが、出品することに大変意義があります。

 今回、チャレンジの優等主席には、パワーイオン賞が副賞となっていました。
 これは、出品者の今後の励みになると思います。

 最近、周辺の菊花展の規模が縮小していく中で、所属菊花会の10年後が明るく見えてきました。良いことです。



11月16日
 下向きに咲かせた一文字の花が大きくなってきました。
 普通に咲かせたよりも大きくなったような気が少ししますが、気休め程度だと思います。
 せっかく咲いたのだから、綿をつめてみます。
 
 

 6時間かけて詰めました。
 新玉光院は25cm、玉光院は23cmあります。
 大して大きくもなく、ちょっと恥ずかしいですが、せっかく詰めたのですから、自分のレベルを確認するために日比谷に行くことにしました。3年ぶりです。
 

 

11月17日
 日比谷公園での第3回切花審査日です。
 あまり気が進まなかったのですが、妻が『頑張って!』と言ってくれたので、日比谷に行くことにしました。
 日比谷には審査の1時間前に余裕で着いたのですが、誰か知り合いがいるわけでもなく、独りテントの裏で粛々と梱包を外していました。
 3年前は福徳さんがいて、名人たちがアドバイスをくれたり楽しかったのですが、今回はとても孤独でした。
 
 綿を外してみると、花弁に水分が行き届いているので輪系が一回り大きくなり、新玉光院は26cm、玉光院は25cmになっていました。
 新玉光院が良い感じなので期待できそうです。
 審査開始です。

 一文字は4花が出品されていました。
 そのうちの2花が私なのですが、残りの2花がどうも様子がおかしい。
 綿を詰めていないみたいで、花直しがされていない。
 出品者は2人とも名人なのですが、どうしたことでしょう。
 審査委員長によるチェックを、囲いの外で黙って聞いていましたが、『1弁が小さい』、『14弁しかない』と欠点を指摘していたみたいですが、 『色が良い』との声も聞こえました。
 順位が確定しました。

  優等首席 新玉光院
  優等二席 玉光院
  
  ラッキーです。
 優等首席の新玉光院は、総合審査へ進みました。

 総合審査ではあっさりと選外となってしまいましたが、十分に満足です。
 優等首席 新玉光院(26cm 14弁)

 優等二席 玉光院(25cm 14弁)
 
 
 私の新玉光院は、色の発色が他とは違って、赤みが多いみたいです。
 この発色は審査でも有利らしいので、大事にしなければならない。
 ひな壇の最前列を飾ることができました。 
 でも、誰も私に声をかけることもなく、私も声をかけられなかったので、さびしい思いで眺めていました。
 そして、ひっそりと会場を後にしたのでした。

 会員さんの世間話に聞き耳を立てていたのですが、一文字を出品していた名人たちは、他の花を出品することに忙しかったので、綿詰めをしないでそのまま出品していたことが判明しました。来年もそうなのであろうか?
 せっかく勉強のため日比谷に乗り込んできたのに、ちょっとモチベーションが下がる思いです。
 また、日比谷では若い人の出品が私だけでした。他団体にも若者がいたようには見えませんでした。
 世代交代がうまく行ってほしいと考えされられるものがありました。

11月19日
 国華園に注文していた苗が届きました。
 岸のプリンス、岸の巴里、岸の天守閣
 すべて一文字です。

 所属菊花会の3本組花に一文字を出したいことが理由ですが、出品している小学校の生徒の話では、一文字がブームになっていることなので、一文字ファンを育成することも考えました。

今年の反省と来年度に向けて

 今年は、シェードによって開花を何とか標準の時期まで早めることができ、それなりの花が咲いたので、『気候変化に左右されない菊作り』の課題は達成できたと思います。
 『一文字を極める』については、それなりの目標を達成できたのですが、一文字自体に人気がないのが残念です。でも、小学生の間ではブームになっているので、期待はできそうです。
 日比谷の菊花会については、所属菊花会を盛り上げるほうに生きがいを感じていますので、来年も会員を続けるのかは未定です。
 来年は所属菊花会の発展に努めていきます。

 

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