大菊栽培(その7)                      もどる   トップページにもどる


11月20日
 以前から問題になっているネズミについて、最近は犯行が大胆になってきている。
 毒餌を10個ほどばら撒いても食べた形跡はないし、粘着シートになんて引っかかりもしない。
 本当にネズミなのか疑問になってきた。
 そもそも都会の3階のベランダなので、どこから侵入してくるのかも検討つかない。

 
 ネズミの特性をネットで調べてみるとクマネズミは縦方向の移動が得意で、雨どいから3階まで登ってくるらしい。

 本当に3階まで登ってくるのか?
 それなら犯行現場を押さえるしかないとのことで、ビデオカメラで監視することにしました。

 最後の花である泉郷五色をオトリにして、撮影を開始しました。
 


11月21日
 昨日、撮影を開始したのが午後9:00でしたが、それから1時間後の午後10:00には、ネズミが現れた。どうやら3階のベランダに隠れていたようです。
 その後は、深夜1時から1時間位食べた後、再び朝5時に食べつくし、最後は雨どいから逃げていきました。

 尻尾の長さ、耳の大きさ、垂直方向の移動力を考えると、クマネズミに間違いありません。
 
 
 クマネズミは、3階のこんな高い雨どいを移動できるものです。
 
 移動経路が判ったので、早速対策をすることにしました。
 まずは水平方向に粘着シートを貼り付けて、
 そして雨どい部分にも垂直に粘着シートを貼れば、完璧です。
 さてトラップに引っかかるのか。

11月22日
 昨日仕掛けたトラップをかいくぐって、菊の花を食害されてしまった。
 これはさすがにまずい。
 この勝負絶対負けるわけにはいかないので、ネズミ返しをネット通販で8,200円で注文しました。
 

11月23日
 所属菊花会の表彰式でした。
 式典は2時間もかかってしまい、参加者は疲れておりましたが、そのあとには懇親会も行いました。
 さて、懇親会が終わり、審査委員長から声をかけられました。
 まずは、菊花会を盛り上げるために苗を提供していただきました。
 この苗でダルマ、福助を小中学生が育てれば、話題性があると思います。ありがとうございました。
 
 もう一つ面白い情報をいただきました。
 今年の全菊連の大会で、通常より2回りも大きなジャンボ菊が出品され、大会関係者でその栽培方法が話題となっていたらしいのです。
 他の日記にはそんなことは話題になっていなかったのですが、気になります。

 その方法をぜひ私に挑戦してみてくださいとのことです。
 私もお酒を飲んでいたので、お話されていた技術の核心部分はあまり覚えていませんが、どうやら挿し芽時期をさらに早めることと、矮化剤-2を使用するらしい!
 

11月24日
 本日、会場撤去日でした。
 国華金山と越山は、老化しているものの、花芯が露出しているものは無く、まだなんとか鑑賞出来る状態でした。
 今年は早すぎて困ったけど、審査日に老化しても早く咲かせた方が、私のスタイル的にも良いのかと思いました。
 さて、菊を作っていた3階のベランダなのですが、家の外壁塗装をすることになりましたので、大掃除をすることにしました。
 栽培棚を全部外しました。
 床を遮熱性塗装することにしますので、来年の栽培場は、夏の夜間の気温が少し下がるのではと考えられます。
 栽培棚は、塗装後に組み立てることにします。

12月21日
 さて、ネズミ対策についてですが、完璧にしたいので採算度外視でグッズを購入しました。
 今時のネズミ返しは、ブラシ状になっており、チクチクした針がネズミを退却させるらしい。
 ネットショップで1本410円、全部で20本、合計8200円で購入しました。
 『金をケチって、秋に花を食べられて、泣く泣く出品をあきらめることを考えたら安いものだ!』と自分に言い聞かせました。
 このブラシには、ステンレスワイヤーが入っており、雨どいなどの配管に巻きつけて使用するそうです。
 ネズミはチクチクしたものには、慣れることは無いので1個でも十分効果を発揮するそうですが、20本も購入しましたので、3連荘で雨どいに巻きつけました。
 家の外壁塗装中なので、足場があるうちに設置しまいた。
 ネズミもさすがにこれでは無理でしょう。
 ちなみに雨どいには、バーベキュー網を加工してふさぎました。
 これで、ネズミ対策は完了です。
 
 

今年の反省と来年度に向けて

 今年は、お盆以降の涼しさが影響し、超早咲きの気候となり、おまけにシェードによってさらに開花が進んでしまいました。 審査前に満開となってしまいましたが、花の老化はそれほどでもなく、その後も花芯が露出することもなく、菊花展最後まで鑑賞に堪えられる出品となりました。
 来年も、今年みたいに開花を早めて、菊花会場の暗い場所で、審査まで抑える栽培方法を確立することにします。

 日記は来年へ


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