大菊栽培(その6)             もどる   トップページにもどる


7月9日
 この前、子供に枝を折られて、アロンアルファで強引に接着した『精興春姫』です。
 何とか接合しました(左側)
 でも、成長は極端に遅れてしまいました。また葉の大きさも違います。多分3本仕立ては無理だと思いますが競技花なので、もう少し様子を見て育てます。

7月10日
 厚物系の定植を行いました。
 まずは培養土が足りないということで追加しました。
 去年の菊に使った古土を1ヶ月天日で消毒したもの40%、カブトムシを育成した腐葉土と市販の腐葉土40%、牛ふん10%、パーライト10%、クン炭10%を配合しました。
 これと前回配合した培養土を半分づつまぜることにしました。下記が新しい配合割合です。

 新配合表
  古土(発酵済)16%
  古土      16%
  腐葉土     44%(カブトムシの糞入)
  牛ふん      8%
  パーライト    8%
  クン炭      8%
 

 しばらく馴染ませたかったのですが、時間もないのでこの土で定植しました。カブトムシの腐葉土を消毒していないのが気になります。

 5号鉢を抜くと根の回り込みは当然ありませんでした。そして根鉢は全く崩れませんでした。そのまま崩さないですっぽり植え込みました。
 
 植え方は、セパレータ無しの突固め植えです。9号鉢はすべてスピンアウト処理済です。
 
 三枝の立ち上がりを、菊花会の規定(好ましい理想の仕立て)に合わせて調整しました。規定によると立ち上がりは鉢端から7cmだそうです。この規定にするにはほぼ水平でなければいけません。ちょっときついですが、何とか規定に収まりそうです。
今回定植したのは、
 『国華横綱』1鉢(切花1本仕立て)
 『精興春姫』2鉢(競技花)
 『国華吉兆』2鉢

 一本仕立ては8号鉢ということですが、管物系の定植数を考えた場合、余分な鉢がないので9号に植えました。
 また『国華吉兆』は2鉢なので、今回のブレンド培養土とブレンド前の培養土に分けて、成長を見ることにしました。

管物系は来週、定植する予定です。

7月11日
 所属する菊花会の講習会がありました。
 講習内容は、3枝の誘引と定植でした。最初は、たいした内容ではないだろうと思っていたのですが、三枝の誘引を目の前でやっているのを見て目が覚めました。
 20年も菊作りをやっているので手際が早い!参考書ではやり方を熟知しているつもりでしたが、実際にやっているのを見るのは初めてなので、すばらしい技を見せてもらいました参加してよかったです。
 次に9号鉢に定植するやり方を教えてくれました。しかし面白いことに講師は全員で3人なのですが、みんなやり方が違います。『私はこの方法は使わない』とか『この方法でよい成果をあげました』とか、自分のスタイルを確立しています。
 初心者は誰か一人の師匠についていかないと、講義内容が矛盾して混乱するでしょう。
 とりあえず、講師の言っている意味はすべて自分のもっている参考書の内容の範囲で理解できましたので、定植に関しては今の自分のスタイルを貫くことにしました。誘引については、講義内容を実行してみることにします。
 
 最後に『初心者として何か質問は?』と私に聞いてきたので、当たり障りのない初心者の質問を一瞬でパッと考えて『害虫の消毒はどのようにすればよいでしょうか?』と質問しました。
 『これはいい質問ですね。消毒の基本は…』と、講師の人はうれしそうに説明してくれました。
 でもこの質問によって、ホームセンターでは売っていない『アドマイヤー粒剤』『ニッソランV』の売っている近所の園芸店を聞き出すことができました。ラッキーでした。
  
 講師が持ってきた培養土を見せてもらいました。
 細かい微塵が多い。砂みたいにサラサラです。腐葉土は細かくて判別できません。
 この中には発酵リン酸を1割含めているそうです。『これはホームセンターには売っていないので自分で作っているよ。』と意味深に話していました。
 なるほど、発酵リン酸のことと、この講師の植え方が突固め植えであることから、どうやら私と同じ参考書を使っているみたいです。
 講師が持ってきた『精興右近』厚物です。
 立上がり10cm以上あり、茎も太くがっちりしています。
 自分の菊と比べると成長が早いです。なんか不安になってきました。
 同じく講師が持ってきた『国華白金』厚物です。
 立ち上がりが15cm以上です。
 これだけ伸びていれば、胴切りも余裕でできるでしょう。
 管物苗も持ってきたのですが、このくらい成長しています。
 さて、家に帰ってから福助用の挿し芽を行いました。
 いつものやり方でやったのですが、用土にはバーミキュライトを入れないで、クン炭と鹿沼土の配合で行いました。
 またポットに直接用土を入れて、挿し芽の実験もしてみることにしました。
 挿した数は約50苗です。
 良い苗はそのうちの20苗くらいですが、実験としてポットにスピンアウト処理したり、ネフレッシュ(セラミック粒)の効果を試したり、水分調整の方法を探ったりするために、ヒョロっとした弱い苗もすべて挿しました。
 自分の挿し芽の方法を確立したいと思います。

7月13日
 ダルマ用苗にVとキングの1000倍を与えました。
 『肥料はたくさん与えたい』という欲求があるのだけど、あたえると障害が起きるというイメージがあるので、週1回我慢しながら与えています。

7月14日
 三枝の曲げを、もっとカッコよくしようと力を入れていたら、ミシミシ!と嫌な音がしたので、とりあえず木工用ボンドで固めておきました。
 わかってはいるのですが、もう少し曲げたいという願望が強くて、折ったあとにやっぱり曲げなければよかったと後悔するのです。

7月15日
 国華横綱(1本仕立)、国華吉兆(3本仕立)、国華金山(1本仕立)の胴切りを実行しました。
 特にこの日というわけでもないのですがとりあえず芽先を折っておきました。
 吉兆は2鉢あるので、1鉢だけ胴切りしました。 
 管物の胴切りは去年この時期に2鉢やったのですが、2鉢とも8月中旬に柳芽が出てきたので、やめておきました。

7月16日
 挿し芽は毎朝2時間、朝日に当てています。
 今回は2日目から白の寒冷紗で光をなるべく当てながら管理しています。
 水は3日目に上から軽くかけ、しおれそうになったら霧吹きで葉面散布をしていますので、ぐったりとしおれることはないです。

7月17日
 厚物の1週間後に管物の定植を行いました。
 定植をしたのは、玉光院、泉郷旅心、泉郷ひな祭、岸の北極光です。
 ひな祭は徒長して、定植の鉢端から立ち上がりまでの基準高さをオーバーしたのですが、とりあえず定植しました。
 
 
 スピンアウト処理の根は相変わらず回っていません。このまま根鉢を崩さず、スッポリと植え替えました。
 右から玉光院、泉郷旅心、泉郷ひな祭、岸の北極光です。

7月18日
 すべての鉢に大菊液肥Vとキング1000倍を与えました。
 またダルマの鉢に乾燥肥料を追肥しました。

7月19日
 福助用の挿し芽で、3苗づつ乾燥気味に管理する方法と、常に湿らせて管理する方法とでテストをしています。
 ちなみに今回は全体として極端に乾かさなく初期から日光にあてている管理をしていますが、すでに挿し穂は8日目にして2mmほど発根していました。
 参考書のように乾かしぎみに管理しなくてもいいようです。テスト結果が楽しみです。
 
 夕方、鉢苗には殺虫殺菌剤ベニカXの750倍と殺ダニ剤コロマイト1500倍を散布しました。

7月22日
 昨日は気温39度、夜も30度を下回らなかった。
 ダルマ用苗に大菊液肥Nとキング1000倍を与えました。
 基本的に、ダルマ用苗には週2回、3本仕立には週1回液肥を与える予定です。

 福助挿芽も底から根が見えてきて、萎れにくくなってきました。
 発根しているので乾かしぎみにしなくてもよいだろうと思い、ジョーロで上からたっぷりと潅水しておきました。

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