大菊栽培(その10)                      もどる   トップページにもどる


9月17日
 菊の状態を記録します。
 
草丈(鉢底から) 9月2日の草丈 差異(備考)
 国華金越山(先)
 国華金越山(追)
 泉郷五色(先)
 富士の輝き(追)
 兼六香菊(追)
 泉郷富水(先)
 泉郷富水(追) 
 新玉光院(先)
 泉郷旅心(先)
 泉郷旅心(追)
91cm
82cm
87cm
83cm
88cm
84cm
84cm
87cm
111cm
110cm
75cm
64cm
71cm
69cm
71cm
69cm
69cm
67cm
91cm
89cm
+16cm(ジベ処理)
+18cm
+16cm
+14cm
+17cm(ジベ処理)
+15cm
+15cm(ピンチ+ジベ処理)
+20cm
+20cm
+21cm

国華金越山
左=追込み管理、右=先行管理(ジベレリン)
ジベレリンの効果がなくなったようです。

先行管理の国華金越山(蕾の状況)

泉郷五色(先行管理)
まだちょっと葉が垂れ気味です。

兼六香菊
胴長のジベ処理のあとが、チョッと気になります。
富士の輝き(追込み管理)
新玉光院(先行管理)
天地人が合いました。すごい!
でも逆に『人』が『地』を越してしまいました。
 相変わらず葉っぱが小さい。大菊には見えません。『富士の輝き』なのか?本当に心配です。

泉郷富水
左=柳芽処理、右=胴切り処理
泉郷旅心
左=先行管理、右=追込み管理
まだ葉が丸まっています。

左から泉郷五色、国華金越山、兼六香菊、
ダルマです。金越山の葉が大きくなってきました。

左から岸の北極光、新玉光院、泉郷旅心
残念ながら富水は枯れてしまって、ない。
切花用1本仕立て
左から泉郷花便り2鉢、泉郷旅心、泉郷富水、泉郷旅心
福助、泉郷富水 
下葉が大きく中間が小さくまた大きくなってきています。

国華金越山

兼六香菊

泉郷五色

国華大社、岸の北極光
北極光は枯れてダメでしょう。
 夕方、コロマイト(殺ダニ材)、カルホス(毛虫用殺虫剤)、モスピラン(殺虫材)にキングを混ぜて散布しました。

9月18日
 すべての鉢に増し土をして、ミズゴケを巻いて上根の発生を期待しました。
 増し土用土には、定植用土にクン炭を3割ほど、ネフレッシュ(セラミックの粒)、酸素が一番(酸素の粉)、PKマグ(肥料調整)を混ぜました。

 所属する菊花会の役員から電話がありました。今度の菊花展の小屋番をやって欲しいとのこと。
『あなたは、土日が休みだから、是非手伝ってほしい。』って言われても、あと1週間で第3子が生まれるのに、菊の番で1日つぶせないでしょう?
 丁重に断ろうとしたら、『去年は賞を取ったでしょう。このくらいはやってください』ですって。
 まあ、しょうがないでしょう。2日間受ける事にしました。そのあと、今の菊の状態や今後の管理についてお話したのですが、栽培方法を色々聞いてきて、それを私が方法を答えていました。
 電話の後に妻が怒って、『入って2年目のあなたが何故菊の番をしなければならないの?』、『何故あなたが先生のように答えるの?もっとレベルの高い菊花会に入会したら?』ですって。
 妻よ!そんな事を言わないでよ。男には付き合いというものがあるのだ!でも、仕事と子育てに忙しいのに菊の番はかなり辛い…。

9月19日
 福助の厚物系の蕾を1つにしました。ダルマの厚物は芯蕾と4番の予備蕾を1つ、計2つ残しています。2〜3日で1つにする予定。ダルマの管物系は芯蕾と2、3番を残し、そのうち1つにする予定。
  3本仕立て厚物は、車蕾を取り除き、車蕾下の脇芽を4本残していますが、1つずつ取っていく予定。
 管物は全く蕾を摘んでいません。
  蕾の選定は毎年悩むところです。参考書では、大豆の大きさで1つにするとか書いているけど、気が付いてみればあっという間に大きくなっているし。車蕾の場合、芯蕾にエリマキのように5つ団子状に蕾が付いているのに、どれが2番でどれが3、4、5番なのかなんて全くわかんない。
 去年の経験で分かった事は、管物は蕾が大きくなるまで放置してゆっくり様子を見るのが良さそうだということです。それ以外の厚物系は参考書の知識を参考にしつつ、自分の思ったままに摘蕾しています。
 
 ちなみに福助の国華金越山を上から撮影してみました。
 葉は水平に出ているので実際にはそんなに大きくないが、ちょっと望みが出てきた!!

9月20日
 三本仕立ての『新玉光院』の蕾が3mmほどになったので、芯蕾の周りの車蕾を4つはずし、5、6、7、8番を残し、それ以下は取りました。 

9月21日
 朝早起きして、福助の蕾をチェックしていたら、蕾にダニらしき虫が10匹ほど動いているのを発見。それもほぼ全ての福助鉢で確認しました。
 アブラムシよりひと回り小さいが肉眼で確認できるほどの大きさで色は茶色、動きが早いのでダニに間違いないが、初めてみる虫でした。
 仕事に行く時間が迫っていたが、ここで放置したら厄介なことになるので、霧吹きにニッソランV1000倍を入れて、蕾の周りに散布しました。30分後に蕾を確認するとダニの死骸があり、動いていなかったので大丈夫だと思います。それにしてもこの前散布したばかりなのにビックリです。本当は夏の間ずーっと葉裏に隠れていて、涼しくなってきたので表面に出てきたのか?この2週間は徹底的に消毒しよう。

 三本立て『国華金越山』の芯蕾が9mmくらいになりました。脇枝は3枝まだ残しています。残肥が残っているような気配はない(そもそも残肥ぎみかどうかの判断基準がいまいちよく分かりませんが、菊が調子よさそうな感じがする)のですが、なんとなく脇蕾を残した方がいいかなと思うところがあります。参考書では8mmで一つにすると書いてあるが、去年の厚物は9月末まで脇蕾を残していたがキレイに咲いたし、さてどうしようか?
 

9月22日
 シェードしていなかったダルマの岸の北極光に蕾が確認されました。車雷を徐々に取り除きます。
 

9月24日
 3本仕立ての兼六香菊、国華金越山の蕾を毎日徐々に切除して、本日1つにしました。芯蕾の径は共に9mmです。去年より1週間早いです。天地人の調整をするため、蕾の切り口にBナインを筆で塗っておきました。 また泉郷富水、泉郷旅心は脇枝を芯蕾からを10残し、それ以下を切除しました。 
 

9月25日
 台風17号が近づいているが、上陸はしないしそれほど影響はないようだ。しかし、台風対策を本当に考えなければならない。 現在雨よけテラスの改造を実行中です。今度の台風までには完成しますのでお楽しみに。
 ピラニカ(殺虫殺ダニ剤)+マネージ(殺菌剤)にキングを混ぜて散布した。

9月26日
 3本仕立ての蕾の状況
 去年の国華横綱、精興春姫の蕾の状態と比較して満開の日を予想しています。もっと記録写真をとっておけばよかった。

国華金越山(径10mm)
去年の厚物はこの時期は12mmくらいだった。この調子だと、11月1日ちょうどに満開か?

新玉光院(径4mm)
ちょっと小さすぎる。審査日に間に合わない?

泉郷富水(径4mm)
車蕾を全部つけていますがどうしようか?

兼六香菊(径8mm)
 11月1日ぎりぎりか?

9月27日
 肥料調整のため全ての鉢に、アミノPK1000倍を潅水しました。気候がよくなり順調な成長をしているので肥料調整をしようかしないか迷ったのですが、菊を見てなんとなく与えた方がいいのではと思いつきました。
  

9月29日
 3本仕立ての管物特に泉郷旅心は脇枝を8本残しているが、もうそろそろ順に切っていかなければ開花が遅れてしまうのではないかと心配になります。今年の蕾は去年より遅いようだ。去年は菊花展会場の日陰で開花が遅くなってしまったので、そのことも考慮して少し早めに開花させないといけないのでは。
 脇枝を早めになくすことにより新蕾が早く咲くだろうが、なんか気が引ける。でもこのままでは11月1日に間に合わないのでやらねばならない。
 せっかく2鉢あるのだから、それぞれ違うやり方で脇枝を減らしていこうと考えた。
 一つは下から定期的にゆっくり切っていくやり方。(新蕾への栄養の供給が緩やかそうです。)。
 もう一つは、一気に下枝を切って上2本(3番4番)残しにして、残りの枝で調整していくやり方。
 後者の方が早く咲きそうな感じがするが、どうでしょう。あんまり変わらなかったりして。

 泉郷富水の2、3番蕾、新玉光院、泉郷五色の脇枝を取り除きました。新玉光院(4番枝1本残し)、泉郷五色(4、5番枝2本残し) 
 

泉郷旅心1
4番、5番残して一気にカット

泉郷旅心2
3番のみカット、後はゆっくりカットしていく

9月30日
 朝早起きして菊の手入れをした。東京も朝晩涼しくなってきて、短パンTシャツだとちょっと寒く感じられる。
 泉郷富水の車蕾4番、5番を取り除きました。(6、7、8、9番残し)

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