大菊栽培(その2)                      もどる   トップページにもどる


2月20日
 さあ、いよいよ今年の菊作りもエンジンがかかってきました。 赤玉土の改良です。今回はウチダケミカルの『土の素』を使って挑戦です。

 用意した材料
 赤玉土(中粒) 84リットル(14×6袋)
 土の素     1袋(10kg)
 籾殻クン炭   5リットル
 米ぬか     4kg
 砂糖      300g
 透水源     2000倍
 木酢液     100倍
 水        30リットル

 ちなみに去年の改良の様子 
 まず、バケツに水を15リットル入れて砂糖と透水源と木酢液を混ぜました。
 
 ブルーシートに赤玉土6袋を広げました。
 広げてみると結構あります。
 水をしみ込ませていると、あっという間に吸い込まれていく。どう考えても15リットルでは足りないので、水をもう一杯追加しました。
 
 やっと水分調整が終わりました。ビニールシートに余剰した水が少し出てくるくらいです。
 しばらく馴染ませてから、お待ちかねの『土の素』の投入です。
 触ってみると、ある程度の湿り気はあるがサラサラです。 細かい堆肥みたいな感じです。
 この1袋が2900円です。
 米ぬかを投入しました。4キロで200円です。
 最後に籾殻くん炭を投入しました。5リットルです。
ブルーシートの角を交互に持ち上げて混ぜると赤玉土が崩れないとパンフレットには書かれていましたが、1.8×1.8のブルーシートだと材料が目一杯なので、とてもじゃないけどかき混ぜられない。おまけに水を吸った赤玉土は重過ぎる。ある程度はかき混ぜられたけど、最終的にはスコップで切り替えして馴染ませました。
 パンフレットの通り、土のう袋で放置して発酵させます。去年みたいに切り返しをしない方法なので、悪臭の発生はだいぶ抑えられるでしょう。 でも無事に完成するか心配です。
 土のう袋で7袋できました。
 隣りの家の苦情が心配なので、3階のベランダで発酵させることにしました。
 7袋を3階に持っていくのは重労働でした。
 とりあえず、雨に当てたくないので物置に入れておくことにします。
 今の時期は寒いので、扉を閉めて保温します。晴れた日には扉をあけて直射日光で暖めようと思います。

2月21日(改良2日目)
 熱もなければ匂いもない。去年と同じです。   ちなみに去年の改良の様子

2月22日(改良3日目)
 熱もなければ匂いもない。 この日は暖かかったので、物置の扉をあけて日光で温めました。

2月23日(改良4日目)
 熱もなければ匂いもない。去年は3日目で発熱して、4日目で全体にカビが生えていたのにチョット心配です。 この日も暖かかった(19℃)ので、物置の扉をあけて日光で温めました。

2月24日(改良5日目)
 ぬくぬくと暖まってきました。25℃というところでしょうか。臭いはほとんどありません。ただ、土のう袋によって温まり方に差があります。
 私が監督している道路工事現場で、1.5mほど地盤を掘ったところから、粘土がでてきました。 ここは江戸時代の地図を見ると田んぼだったので、イメージしていた荒木田土とはチョット違うのですが、ひょっとすると使えるのかもしれないということで、土のう2袋分を確保しておきました。
 乾燥させてみてボロボロにならないかを確かめ、またペーハーを調べてテストしてみます。
 

2月25日(改良6日目)
 朝起きると雪が2pほど積もっていました。寒い。土のう袋を触ってみると、暖かいような常温のような微妙な温度でした。ただ、物置の中は外気に比べて暖かいので温度は保てていると思います。

2月26日(改良7日目)
 このホームページを読んでいる方から、発酵熱を上げるには熱湯をペットボトルに入れて、タオルで包むと良いというアドバイスを頂きました。 さっそくペットボトルを探したのですが、もともとジュースとか飲まないので、探しても見つからない。焼酎のボトルが1本だけ見つかりましたので熱湯を入れてタオルで巻いて温めました。
4時間ごとに交換したのですが、なかなか熱が伝わらないです。やはり1本じゃ足りない。

 それにしても、このHPを読んでいただきましてありがとうございます。私も経験を積んで、そちらの掲示板の菊話に参加してみたいと思います。その掲示板を読んでいるだけでも十分勉強になりますよ。
 

2月27日(改良8日目)
 ペットボトルの周りを触ってみても、温かいような冷たいような常温でした。
 この日の朝は氷点下まで下がっていたので、まあまあ良いとしよう。
 さて、土のう袋の中身を見てみると、白い菌糸が全体を覆っていた。
 ちゃんと発酵をしていましたので安心しました。パンフレットを読むと、気温が低いときはゆっくりと発酵すると書いており、秋に改良して春に完成させる方法もあるそうです。
 まあ、去年が猛烈な発酵だったのでそのイメージがありますが、何とか大丈夫でしょう。
 ペットボトル発熱は、土のう1袋を実験的に改良して成果を比べてみようと思います。
ウチダケミカルの培養土セットで一緒に送られてきた乾燥圧縮腐葉土を1/5ほぐしておきました。
 腐葉土としてはこんな感じです。
 乾燥しているのでどのように良いのかはわかりません。
 水をかけてみたのですが、水をはじいてなかなかしみ込まない。

 
 とりあえず土のう2袋分ほぐして、しばらくの間放置しておくことにします。そのうち雨水がしみこむでしょう。
 ついでに冬至芽が出てこないので気になっていた国華金山の鉢の中身を調べてみました。
 鉢を外して、用土を崩すとあっという間に崩れてしまいました。
 根を見てみると、茶色く変色して、死んでいるみたいです。新芽を探してみたのですがどこにもありません。
 とりあえず、この根は植替えておきましたが無理でしょう。
 福助鉢の『太平の花暦』からはたくさんの冬至芽が発生していました。 5号鉢のまま放置していたのですが、生命力が強いです。
 この苗は太花園のサービス品だったので、特に花後の植替えも行わず放置してあったのですが今回植替えておきました。
 しかし冬至芽を期待して丁寧に管理していた苗は全くだめなのに放置していたものが旺盛なのは皮肉なものです。

2月28日(改良9日目)
 とくに温度変化はありません。この日は暖かかったので、物置の扉をあけて日光で温めました。

3月1日(改良10日目)
 とくに温度変化はありません。徐々に発酵が進んでいると確信しています。発酵するときの臭いが全くない。
 3月になったので、5月の挿し芽を考えて『国華金越山』の冬至芽を摘心しておきました。そして4月頃もう一回摘心しようと考えています。

3月5日(改良14日目)
 とくに温度変化はありませんが、チョット心配なので土のう袋を開けてみました。
 周りは菌糸に覆われていますが、乾燥していました。
 中身はどのようになっているか、割ってみました。 すると中まで菌糸がはりめぐらされていました。臭いはほとんどありません。そして温度も全く無く冷たかったです。
 これって既に発酵が終わっているのでしょうか。去年のコーランを使ったときはすごく悪臭がしたのですが、全くありません。
 切り返しも行なわないで、完成したのであれば超簡単です。 
 
 
 このあと赤玉土をつぶさないように素手で細かく砕いて、また土のう袋に詰めなおしました。
 粒の一つ一つまで白い菌糸で覆われています。
 この状態で明日以降発熱があった場合は、未発酵と判断できるでしょう。
 7袋中3袋を砕いて詰めなおしました。

3月8日(改良17日目)
 砕いた赤玉土にはとくに温度変化はありませんでした。発酵が終ったと思われます。多分・・・
 まあ、4月になったら、この赤玉土を含んだ培養土にもう一度土の素をいれて積み込むのでそんなに気にしてはいません。
 それよりも異臭が全くしなかったのには、とても評価できます。
 

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