大菊栽培(その4)                      もどる   トップページにもどる


4月17日
 『国華金越山』と『岸の北極光』については、挿し穂するに十分だと判断し、今年も冷蔵処理に挑戦します。
 挿し穂は今回から手で折ることにしました。
 けっこう簡単に折れるものです。硬すぎずやわらかすぎず良い感じです。
 上が『国華金越山』2芽、下が『岸の北極光』3芽です。
 去年よりも充実した挿し穂だと思います。
 1時間くらい乾かしておきました。
 ティッシュペーパで巻いてから、1芽づつビニール袋に入れておきました。
 
 去年は挿し穂の残留水分でティッシュが湿ってしまい結果として挿し穂の一部が腐ってしまったので、今回はある程度水分吸収させた後にティッシュを取り除く予定です。
 牛乳パックに、縦に入れて冷蔵庫の野菜室で冷蔵保存しました。
 
 『岸の北極光』は7日後の4月24日、『国華金越山』は20日後の5月7日に挿す予定です。
 
 

4月17日
 いつものように近所のホームセンターを散歩していたら、売っている菊苗の中に『兼六香菊』を発見した。
 値段は198円ですが、どうもうさんくさいです。私のメリクロン苗は茎が紫色をしているのに、売っているそれは緑色でした。品種が違うみたいです。どっちが本物だろう。当然私のだろうな。
 

4月19日
 全ての苗に、大菊液肥X1000倍を与えました。あとは挿し芽時期まで与えない予定です。
 冷蔵挿し芽の様子を確認しました。
 予想したとおり、ティッシュペーパに水分がしみ込んでいました。かなり水分が放出されていて、挿し芽はしっとりとして小さく丸まっていました。
 温まらないようにすばやくティッシュを取り除いて、じかにビニールに入れてもう一度冷蔵しました。
 これで余計な水分はなくなったので、当面は腐らないでしょう。

4月23日
 全ての苗に大菊液肥X1000倍を与えました。これで最後です。 新苗の『新玉光院』と『兼六香菊』を5号鉢に植え替えました。

4月24日
 暖かくなって、公園などに小さな虫が飛んでいるのを散歩のとき確認しました。ひょっとしてアブラムシが菊にも着いているのではと思い、家に帰って芽先をみると2匹くらい付着していました。メリクロン兼六香菊は、防虫ネットを付けていたので被害はなく大丈夫でした。
 最近、消毒作業をおろそかにしていたので、反省しました。
 さっそくカルホス1500倍、ニッソランX1000倍、マネージ1000倍をかけました。

4月25日
 苗が全体的に徒長気味である。特に『泉郷花便り』は、節間が8cm位延びてしまった。
 兼六香菊以外の苗にビーナイン1000倍を適当にかけておいた。

4月29日
 風が強かったので、兼六香菊を覆っていた防虫シートが外れてしまい、なんと隣りにあった新玉光院の苗に直撃してしまい、根元から折れてしまいました。発見が早かったので、兼六香菊にはアブラムシの害はなく、新玉光院もしおれてはいなかったので、すぐさま冷蔵保管しておきました。

4月30日
 この前薬剤をかけてまだ1週間も経っていないのに、苗にはアブラムシが付着していました。
 このところの陽気で、アブラムシが大量発生しているみたいです。
 ハウスではないので、兼六香菊の防虫ネット以外は飛来してくるアブラムシを防ぐ方法はありません。浸透性薬剤のモスピラン500倍とケルセン2000倍、ダコニール1000倍を散布しました。
 挿し芽の予定は、鉢上げ2週間後の休日を考えて5月5日か7日を考えています。

5月4日
 菊作りの念願であった雨よけテラスが完成しました。
 これで雨を完璧に防ぐことができます。ただし側面は吹き抜けなのでアブラムシの飛来を防ぐことができません。
 苗の芽先をみるとアブラムシが付着していました。5日前に薬剤散布したのに、また新しい虫が飛んできたようです。
 明日挿し芽をする予定なので、ピラニカ1000倍を散布しておきました。

5月5日
 朝6時に起きて、冷蔵苗の水揚げをしました。冷蔵苗は腐食もなく良い状態でした。
 そして、ベランダの親株の挿し穂をすべて手で折って採取しました。
 挿し穂は5cmになるように更に手で折ってから水につけました。
 
 挿し方は、いつもどおり発根剤入り鹿沼土にセラミックのネフレッシュをまぶす方法なのですが、更に秘密兵器として酸素を放出する粉『酸素が一番』を一部の苗の切り口にまぶしてみようと思います。
 今回挿したのは、
   国華金越山(冷蔵)  2芽
   国華金越山      11芽
   岸の北極光(冷蔵)  3芽
   富士の輝き       4芽
   泉郷富水        6芽
   泉郷旅心        6芽
   泉郷花便り       4芽
   泉郷五色        6芽
   太平の花暦       2芽
   新玉光院(冷蔵)    1芽
   メリクロン兼六香菊  1芽
              計 46芽 です。 
 屋外に網目のコンテナをかぶせて、更に寒冷紗をかけておきました。
 寒冷紗は風よけとアブラムシよけなので、光りの透過率は結構いいほうです。

 初日から日光に当てて管理していこうと思います。
 鉢上げは、16日後の5月21日を予定しています。

5月8日
 定植用の培養土を子供たちと一緒に作った。 
 配合は、前回と同じで
   改良赤玉土35%
   腐葉土   40%
   ゼオライト  10%
   パーライト   5%
   籾殻くん炭 10%
   さらに土の素を全体の10%


 工事現場から持ってきた粘土を一部の培養土に10%を配合しておきました。

 挿し芽を鉢上げをするにあたって、去年はあまりにも培養土が肥えていたため、芽先が焼けてしまう失敗があった。
 今年はそのようなことがないように、先月作った培養土を水につけて養分を流して、さらに未改良の赤玉土と腐葉土を混ぜておくことにした。
 しばらく水につけておこうと思ったが敷地内はそんなスペースがない。
 家の前に雨の排水溝があったので、その中に土のうを放り込んでおきました。
 

5月14日
 鉢上げ用の培養土をブレンドしました。
 このまえ排水溝に浸しておいた用土に、赤玉土(改良していないもの)と腐葉土をそれぞれ4割くらい混ぜました。
 これでおそらく芽先が変色しないと思いますが、当日も水で培養土を洗ってから使おうと思います。
 もっと早く気づいて作っておけばよかったです。
 

5月15日
 ホームセンターで菊花会の役員を見つけ声をかけた。挿し芽は順調か?と聞かれたので、まあまあと答えておきました。今年は根が出るのが遅いと言っているので、いつ挿したのか聞いてみたところ、4月20日だそうです。(ちょっと早いのでは?)

5月16日
 挿し芽をしてから、晴天の日はなくほとんど曇りの日が続いたので、早いうちからコンテナと寒冷紗をはずし太陽に当てています。
 この日は晴天であったので、朝の2時間は日に当てました。
 用土も乾いてきていますし、根は出ていないので当然すぐにしおれてしまいましたが、ジョウロで少しだけ潅水してコンテナを掛けて調整しました。
 
 

5月17日
 朝2時間しっかりと太陽に当てました。しおれがそれほどでもなかったので発根していると思います。
用土がけっこう乾いているので、底面潅水させました。
 12日目あたりに、アミノPK1500倍を葉面散布すると発根が良いとウチダケミカルのかわらばんにかいているので、霧吹きで与えました。

5月18日
 朝の日光でもしおれなくなっているので、寒冷紗1枚で1日太陽に当ててみます。
 なんだか挿し芽の葉が成長して大きくなっている感じがします。特に冷蔵処理は丈も伸びているような気がする。 試しに泉郷富水と泉郷花便りの発根状態を調べてみました。でも全く根が生えていません。気のせいなのか。

5月19日
 1日中寒冷紗1枚で太陽に当てました。 国華金越山の挿し芽を試しに抜いてみると、1mmの根が出ていました。 21日の鉢上げで根の長さは1cm位でしょうか。

5月20日
 鉢上げを行ないました。
 まずは冷蔵苗からです。新玉光院は7日間の冷蔵であったが、一番発根が良かったです。2cmほどの根毛付きの根がブラシ状に20本くらい出ていました。 最高の出来です。
 
 冷蔵した国華金越山です。
 1.5cmの根ですが、15本くらいブラシ状に出ています。葉もひと回りでかくなったようです。 
 冷蔵苗には、『酸素が一番』を2粒ほど付着させたのが良かったのか、ネフレッシュを付けたのがよかったのか、たまたま管理方法が良かったのか、諸条件が重なっただけなのか分かりません。
 根やけを防ぐため、用土を落とさないでそのまま、スピンアウト3.5寸苗に小鉢用の土で植えました。
 他の苗は、明日鉢上げする予定です。
 冷蔵していない国華金越山も鉢上げをしました。 根は1cmほどです。ちょっと早いのですが、本日菊花会の役員がこの苗を取りに来るのでポットにあげました。
 
 役員が来て私の苗をみて、『へー、一番すばらしい苗だね。もらっちゃおうかな』だって。
 他の苗は、どんな苗なんだ?

 『これは、競技花の国華金山ではないようだが?』 ただであげるのはシャクにさわるのであえて金(越)山と名札を付けておきました。 
 
 自分もあと20年もすれば、喜んで会員のために苗を提供するのだろうな。
 まだまだケツが青い私です。

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