大菊栽培(その5)                      もどる   トップページにもどる


 5月21日
 朝早く起きて、残りの鉢上げを行ないました。根はちょうど1cmというところでしょうか。
 泉郷五色と泉郷富水、富士の輝きは、いい感じですが、泉郷旅心と泉郷花便り、兼六香菊は発根が遅れ気味です。でも根は確実に10本以上出ていました。
 挿し芽用土を落とさないで、全ての苗をスピンアウト3.5号ポットに植えて、キング1000倍を潅水しておきました。
 3日間は、日陰で管理することにします。
 この日は、所属する菊花会の総会があり、競技苗の配布があるので出席しました。
 いつもどおり、年会費の領収書の番号で競技苗を配布となります。
 競技苗を並べる作業を頼まれたので競技苗の準備していると、私の苗がおいてありました。
 でも昨日あげた苗の数が足りない。昨日12苗を渡したのに、置いてある苗は10苗です。どうやら役員さんがキープしたらしいです。まったく。
 ついでに他の会員が作った競技苗を見てみましたが、なるほど私のが一番よさそうです。
 葉が黄色かったり、小菊苗のように硬そうな苗だったり、アブラムシ付の苗だったり、これはちょっとと思う苗がほとんどでした。
 また苗の半数は、既に3本のピンチをしていました。この前、役員に当日までに苗を用意してくれと言っていた状態は、ピンチがすぐにできる状態にしておけという意味だったみたいです。
 なるほど挿し芽の時期が4月20日だよという意味もわかりました。
 この日は菊の講習会もあったのですが、『去年はいきなり賞を取ったので、何か秘策は?』と役員さんから質問されました。
 『他品種をたくさん育てるより少品種に絞り、同じ品種を複数育てる。 数打てば当たるではなく、一撃必殺の気持ちで仕立てると一苗ごとに愛情もわきます。』と言っておきました。ちょっとイヤミだったでしょうか。

 また、ある会員(実力はピカイチ、当菊花会以外に2つの会に所属しており尊敬する先輩)が、ウチダケミカルのパンフレットをもってきて、これをみんなにコピーして配ってくださいと役員に見せていた。
 その人は、当会のレベルアップを図ろうと、好意で公表してくれたみたいです。(秘密にしていた私が恥ずかしいです。反省・・・)
 役員たちはしばらくパンフをジーっと見て、これは(赤玉土の改良)今までの菊づくりの概念とは違うなと言って、公表しませんでした。
 講習会後に、私もこれを使っていますと打ち明けたのですが、初心者は順応できるが長年やってきた人には受け入れるのが難しく混乱するだろうというのがコピーを配らなかった理由だそうです。(でも役員はそのパンフをしっかり預かっていますがね。)

 とりあえず競技花2苗をもらったのですが、1はありがたいことにピンチまでしてもらっていますし、もう1つはヒョロヒョロです。さてこの苗をどうしようか?
 

5月25日
 鉢上げして2日間は日陰で管理していたが、挿し芽が日光の方向に傾いているので、今日から日に当てることにしました。
 苗はみんな生き生きとしています。特に冷蔵苗は、さらにひと回り大きくなったような気がします。

 

5月26日
 前日は夜9時に帰宅したのですが、葉はピンとしていました。日光においても大丈夫だと思っていたのですが、今朝8時に見たときには、強い日差しで半しおれ状態になっていました。
 やはり大事をとって、日陰でもう少し様子を見ることにします。用土も乾き気味であったが、我慢しようか潅水しようか迷ったのですが、大事をとって軽く潅水しておきました。 
 サラリーマンですので、昼間の苗の状態を見ることができないのは、とっても不安です。

5月27日
 白の寒冷紗をかけて日光に当てました。
  苗の正確な数を数えました。
 国華金越山 2苗
 新玉光院  2苗
 岸の北極光 2苗
 富士の輝き 3苗
 太平の花暦 2苗
 兼六香菊  1苗
 泉郷旅心  5苗
 泉郷富水  7苗
 泉郷五色  7苗
 泉郷花便り 2苗     
 もらった国華金山2苗    計35苗です。

5月28日
 親株と苗に、ストロピー(殺菌剤)、サンマイト(殺ダニ剤)、カルホス(殺虫剤)を散布しました。

5月29日
 岸の北極光、兼六香菊の各3本を冷蔵しました。

5月30日
 昨日冷蔵した苗のティッシュペーパーを取り除き、もう一度冷蔵しました。
 
 全ての苗に、乾燥肥料を与えました。また殺虫剤としてオンコルを適量株元にまいておきました。

5月31日
 近くのホームセンターにいったら、菊のコーナーに新苗がおいてありました。何が置いてあるかのチェック程度で買うつもりは無かったのですが、精興右近、精興大臣、国華大社など有名なものがあり、春に買おうか迷った国華大社を福助用に買ってしまいました。値段は188円です。苗の説明にはメリクロン苗と書かれていますが信用はできません。とりあえず7月の福助苗取り用にします。

6月2日
 根が張り、新芽が動いてきました。日向においてもしおれなくなりました。苗の摘芯に備えて脇芽に勢いをつけるため、アミノPK1000倍を与えました。
 この時期にカリを与えると導管が発達すると参考書に書かれていたので、ハイポネクス粉がいいのでしょうが、化学肥料よりもウチダケミカルの推奨する有機肥料で育てたかったのと、PK液肥にも当然カリが多く含まれているだろうということで与えました。
 この時期のPK液肥はちょっと不安感があるのですが、説明書には育成期にも使えますとかいてありました。
 

6月3日
 芽が動いているのを確認しましたので、全ての苗の芽先をピンセットで新芽をつぶすように摘芯しました。
 ポットの下から根が見えてきました。順調に根が広がっていることでしょう。スピンアウトポットなので5号鉢への植替えは、鉢上げから3週間後の6月11日を予定しています。

6月4日
 苗の葉の裏にアブラムシを発見しました。最近は1週間おきに薬剤散布しているのに次から次へと飛来してくる。困ったものだ。
 ベニカX、ダコニール、ニッソランXを散布しておきました。
 
 

6月5日
 管物系の苗の一部にですが、昨日の薬剤散布がいけなかったのか、芽先が変色していました。
 摘芯の傷がいえる前に薬剤が浸透してなったのかはわかりませんが、ショックです。
 薬量も規定値で使用しているのに。

 ポット苗の根張りを確認するため、鉢を開けてみたのだけど、管物系は鉢底まで根は回っていませんでした。
 
 なんか今年の苗はなんとなく良くないような気がします。どのように良くないかはわかりませんが、去年の今頃の苗はどのような様子であったか思い出せません。
 とりあえず、今年の状態を記録しておいて来年用に掲載しておきます。


 6月5日現在の国華金越山
  まだ根は回っていません。冷蔵だったので勢いが良かったのですが、その後新芽の展開が遅い。摘芯済み

6月7日
 液肥を与えました。有機液肥で育てるため、ウチダケミカルの『育成アミノ』というものです。500倍が標準みたいです。
 以前から思っているのだが、液体肥料を与えると鉢底から液肥が全部流れてしまい、非常にもったいない気がする。貯めて使い回しをしたいのだが、鉢内の老廃物が流れ出しているらしいのでそれも気がひける。 安い国華園の液肥ならともかくウチダケミカルの液肥は高価だから貧乏性には辛いです。
 去年福助5号鉢から8号鉢に植替え冬越しした国華金越山の親株を、根が回っているだろうと思い9号鉢に植替えようと鉢から抜いてみると、ほとんど根が回っていなく、活力ある根も見当たらなかった。この親株からダルマ苗、福助苗を採取しようと思ったのだが気がひける。
 参考書には、5月に挿した親株から採取した苗と冬至苗から採取した苗では、成長が違うと書いているが、たしかにそう思う。見た目では分からない根の活力が全く違う。
 でも、国華金越山の5月挿し苗は2鉢しかない。2鉢とも3本仕立てに使いたいし、菊花会にあげなければよかったと後悔しています。 
 

6月10日
 脇芽の発生を促すため、育成アミノ液肥500倍を苗にかけておきました。

6月11日
 ダルマ用の挿し芽を行ないました。
 朝早く挿し穂を採取して、キング500倍液で水揚げをしました。2時間くらい水揚げをしてから挿そうと思ったのですが、家族サービス等で、挿し芽をしたのは夜の11時です。
 12時間も水揚げをしてしまいました。
 ここで、国華金越山以外の親株はみんな処分しました。
 
 
 家族が就寝したあと、せっせと挿し芽をおこないました。
 茎のところから根をブラシ状に出させるには、剣山で傷をつければいいとこの前発見した菊のHPに書いてあったので、実験してみることにしました。
 カッターでポツポツと穴を端から2cmくらい、50箇所ほど傷をつけて挿してみました。
 1時間かけて、30芽ほどの挿し芽を終えました。
 順調なら2週間後に鉢あげです。
 ちなみに、摘芯した苗ですが3枝の脇芽がでてきました。これは国華金越山なのですが、2番目の脇芽の大きさがちょっと小さい。
 参考書では、葉を切り取ると成長スピードを調整できると書いてあるけど、本当にそうなのか実験してみることにしました。
 1番上(天)の葉を全部、2番目(地)はそのまま、三番目(人)は、半分残してみました。
 芽が米粒のときでないと意味が無いと書いてあります。
 うまくいくかどうか?

6月12日
 3.5号鉢ポットから、5号鉢に植替えをしました。
 新玉光院です。スピンアウトポットのおかげで、根巻きもなく、かつ根鉢が全く崩れません。良い状態です。
 
 メリクロン兼六香菊です。
 根の回りが、ちょっと弱いでしょうか?
 国華金越山です。
 根巻きはなく、根は良く張っているのですが、茶色い根が多いのがちょっと気になります。
 早めに植え替えればよかったか?
 富士の輝きです。
 厚物なのに、根が細いです。また幹の伸びがほとんどありません。短幹種なのでしょうか。それともBナインに敏感なのでしょうか。

 ダルマや福助にも使えそうですがいかがでしょうか。特性がわかりません。誰か教えてください。 
 泉郷五色です。
 根の張りもよく、3枝もきれいに出ています。期待できます。
 今のところ一番のお気に入り品種です。
 泉郷富水です。
 葉が貧弱の割には、太い根が生えています。
 5号鉢に鉢上げしたのは、
 国華金越山 2苗
 新玉光院  1苗
 富士の輝き 3苗
 兼六香菊  1苗
 泉郷旅心  2苗
 泉郷富水  2苗
 泉郷五色  3苗
 計14鉢です。秋までに何鉢が残るか興味があります。

 岸の北極光 2苗
 泉郷五色  2苗
 泉郷富水  2苗
 国華大社  1苗
 泉郷花便り 1苗
 はプランターに植え替えて、福助用の親株にしました。
 残りはもちろん処分はしないで、会社の先輩たちにあげる予定です。 
6月14日
 会社に残りの苗をもって行きましたが、全部貰い手がみつかりました。毎年先輩たちが苗の配布を楽しみにしているみたいです。

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