大菊栽培(その7)                      もどる   トップページにもどる


7月10日
 大問題が発生!
 前日の消毒で、ダルマ苗にも薬剤散布をしたのだけれど、朝起きて苗を見ると芽先がほとんど黒く変色していました。
 散布するとき、気にはしていたのですが、まさか全ての苗が変色しているとは思いませんでした。 三芽が出てきたばかりなので、まだ抵抗力がないのでしょう。
 
 復活の可能性のなさそうなものは、この時点で破棄しました。
 残った苗も、黒いしみが残っているので、健全とはいえません。
 ダルマの連覇を狙っていたのに残念です。

 教訓
 新芽が出始めたときは、薬剤散布をしてはいけない。
 この日は忙しく、午前中までに福助苗の挿し穂の水揚げまでして、午後に所属菊花会の講習会に参加しました。

 講習会では、3枝の誘引と定植がテーマでしたが、去年と全く同じでみんなは聞き飽きていたようでした。私は黙って見ていたのですが、周りは雑談を始めてしまいました。
 この講習会に、ダルマ用にしようと思ったがやめていらなくなった『富士の輝き』4苗を持っていったのですが、この苗に話が移ってしまって急きょ私が挿し芽の臨時講師になってしまいました。といってもダルマの挿し芽と鉢あげ時期と培養土について話しただけです。
 でもマンネリな話でなく若い意見を聞けて皆さん満足してくれたようです。
 講習会が終わったあとに、会員2名が私の栽培場(畳2帖しかないけど)を見たいと言ってきたので、家まで一緒に帰りました。
 3本仕立て13苗をみて、『定植する苗はこれしかないのか?』と聞かれたので、狭いから更に2〜3苗を破棄することを言うと、その苗を欲しいと言われました。さすがに迷いましたが『富士の輝き』と『泉郷五色』をそれぞれあげました。
 そのかわり交換条件として、菊花展へのダルマ・福助の搬入のとき、先輩の車を出してもらうことを約束してもらいました。
 我が家には自動車がないので、自己搬入であるダルマ・福助をどうしようか考えていたのでちょうど良かったです。 でも、今回あげた苗が首席を取っちゃたりして?
 委員が帰った後で、定植をしました。
 5号鉢からちょうど1ヶ月たち、根は当然回りきっていました。一部の苗の根は茶色く変色していたので、 来年はもう少し早く定植を考えよう。
 
 写真は『新玉光院』
 厚物には、セパレータを入れて見ることにしました。スピンアウト処理されている鉢なので、用土はそれほど突き固めないで植えました。
 
 さらにその夜、子供が寝た後に福助の挿し芽を行ないました。
 カッターで50箇所くらい傷をつけてから植えました。
 福助苗の挿し芽もたくさん作りました。
 この後の予定ですが、12日後の7月23日に鉢あげの予定です。
 24日から旅行なので、それまでに何としてでも発根して欲しいものです。
 

7月11日
 ダルマ苗を5号鉢に植え替えました。
  新玉光院 2
  岸の北極光 2
  泉郷五色 2
  泉郷富水 2
  泉郷旅心 1
  国華金越山 1
  兼六香菊 1
 
  全部で11鉢ですが、芽先の枯れ状況や生育状況、栽培スペースなどで、最終的には4鉢くらいに絞る予定です。

 7月12日
 国華金越山、富士の輝き、兼六香菊の胴切りを行ないました。
 兼六香菊は、3枝の立上がりギリギリでしたが、柳芽が出やすいらしいので、強引に胴切りしました。
 『富士の輝き』は切花で勝負することにして、3枝を1枝にしました。(2枝にするか迷いましたが。)
 3本仕立てでも良かったのですが、栽培スペースを優先させました。
 

7月15日
 新玉光院の3枝の高さが5cm以上差が開いてしまったため、迷いましたが胴切りをしてそろえることにしました。  今回の胴切りが柳芽防止ではなく高さ調整で行なったのが、吉とでるか凶とでるかは分かりません。参考書によると一文字は必ず8月に柳芽がでるそうですが、いままで柳芽が出たことはありません。
 定植後、全体として新芽の成長が好調です。潅水も行なっていなく乾燥肥料も効いていないのに、葉が大きく展開しています。これはウチダケミカル製の培養土のおかげなのでしょうか。リン酸が非常に良く効いているようです。(根拠はありませんが、菊をみてそう感じるものがあります。)
 この調子だと肥料は控えめで良いでしょう。
 なぜでしょうか、今年は多肥したいという自分の心の中のストレスが感じられません。この調子だと管物もうまく咲かせられそうです。

7月16日
 前回の薬害の原因がストロピーらしいことが分かりました。最近は薬害が怖くて消毒もやっていません。となちゃん様ありがとうございました。
 さて、3本仕立ての針金を徐々にはずしました。
 

7月18日
 とうとう関東地方の梅雨明けです。気温も30度を超え直射日光を受けて菊もしおれています。
 寒冷紗の準備をしなければいけない。それと鉢カバーを作成する必要がある。今年の1月に購入したホットカーペットのアルミシートで作成しますが、この時期のホームセンターにはやはり売っていません。買っておいてよかった。

7月19日
 福助の挿し芽も、ガンガン日光に当ててしおれ気味になっている。毎晩キングを霧吹きで散布して何とか生き延びているという感じです。
 
 この頃は毎朝5時半に起きて、手入れをしているが、2番目の子供が6時に起きてしまうので、実際は30分しか手入れができない。
7月19日現在の『国華金越山』

 右は先行型、左は追込み型の管理です。
 胴切りは、支柱の立上がりでやっています。

7月20日
 寝室が暑くて朝5時に起きてしまった。子供は7時まで起きてこなかったので2時間タップリ手入れをした。まずホットカーペットのアルミシートを鉢の大きさに合わせてハサミで切断しました。ひもがなかったので、明日鉢に固定します。
 また、先行型管理の鉢とダルマ苗に育成アミノ1000倍を潅水し、その他には水を与えました。まだ株元に少量の潅水としています。水には『透水源』を混ぜて浸透性を高めています。
 普通の水だと、株元を狙って潅水してもすぐにはしみ込まないので、鉢の外側まで水が流れていってしまいますが、『透水源』はあっという間に株元にしみ込むので、水やリがとても楽です。 

7月21日
 挿し芽を毎朝2時間日光に当てて、発根を促進させています。だんだんしおれなくなってきたので苗を抜いて発根を確認すると、短い根が2本ほど5mm伸びていた。
 この調子だと、23日の鉢上げが何とかできそうです。
 用土が乾いてきたので、挿し芽箱をサッと底面潅水させました。アミノPKを葉面散布して更なる発根を促進させました。
 

7月22日
 24日から30日まで北海道旅行です。その間ホームページを更新できませんが、全国で35人ほどのこのHP愛読者の皆さん、福助挿し芽を23日にして、半日陰で管理する予定。義母に水遣りを頼みますので、ご心配なく。

7月23日
 福助苗の鉢上げをおこないました。
 『岸の北極光』なのですが、ほとんど根が出ていませんでした。
 挿し芽の初期からしおれ気味で、なかなか回復していなかったので発根が遅れているようです。しかし今日鉢上げしなければ更に1週間挿し芽床に放置しなければならず管理が大変なので、根元を挿し芽用土で保護してから強引に鉢あげしました。
 
 冷蔵『国華金越山』もいまいちの発根状態です。
 兼六香菊です。これもいまいちです。
 泉郷五色です。これはバッチリ発根していました。まさに今が鉢上げの適期です。
 泉郷五色は苗の大きさも良いので、期待できます。
 泉郷富水です。これも発根が良いです。ブラシ状に発根しています。
 でも苗の大きさがちょっと小さすぎるのが悩みどころです。
 国華大社です。発根はよくありません。でもこれから発根しそうな様子です。
 泉郷旅心です。まあまあの発根です。
 でも茎が細いので、福助にしないで切花で育てようと思います。
 
 今回は、厚物より管物の発根が良かったです。 とりあえずは日陰で管理して発根を促進させたいです。キングをタップリ潅水して雨の当たらない日陰で管理します。
 といっても義母に管理を頼むので、ちょっと心配です。

7月24日
 早起きして、全ての鉢にホットカーペットのアルミシートを取り付けました。 この効果がどう出るか楽しみです。
 先行型管理の鉢とダルマ苗に育成アミノ液肥を与え、他は水を与えました。
 義母に水遣りの説明をしてから、北海道へと旅立ちました。
 去年は水の与えすぎで枯らしているので、心配です。

7月29日
 北海道から1日早く帰ってきた。留守にしている間に台風が接近していたようだが、何も影響はなかったです。福助苗も元気でした。義母が毎日スダレで日光調整してくれたので感謝しています。
 

7月30日
 先行型管理の苗とダルマ苗に育成アミノ液肥を与えました。

7月31日
 福助苗は順調です。去年は半数の芽先が変色してしまったのですが、今年は2苗ほどしかありません。
 芽先が動いているのを確認したので、全ての苗にビーナイン300倍を散布しました。

 
 
 泉郷富水ですが、去年の日比谷公園菊花展を見たときには、盆養のほとんどが胴切りをしていました。確か立上りから20cm位の位置だったので、柳芽の立て替えではないと思います。
 いま現在の成長の様子は、硬くて葉が小さなイメージがあり、大きく成長しそうもありません。
 胴切をすることによって、若さを取り戻し背丈を伸びやすくしていたのでしょうか?でも管物の胴切りは参考書にも載っていません。 
 とりあえず2鉢あるので、実験的に1鉢を胴切りして様子を見ることにします。吉とでるか?

8月1日
 3本仕立ての鉢に乾燥肥料を追肥しました。そしてオンコル粒剤を薬害が出ないよう注意して少量散布しておきました。

8月2日
 現在の国華金越山のようす。先行型が右、追込み型が左です。
 違いが見られないです。左の方ががっしりと育っているような感じです。 
 胴切りの後も目立たなくなってきました。胴切りによって更新された茎は、更に太くたくましくなっています。
 最近は暑いので、夜の8時ごろにキング500倍で葉面散布をして、温度を下げています。
 
 
 

8月4日
 暑いです。菊もさぞかし大変でしょう。実は遮光ネット(市松黒50%)を既に買っていて、天井に取り付けようと思っているのですが、時間がなくまだ付けていません。
 国華金越山の背丈が低いように思える。11月までに105cmになるか心配です。ジベレリンでもかけようかと考えてしまいます。去年のデータには菊の背丈が記載されていないので今回から記入することにしました。

 現在の菊の状態
  3本仕立
   国華金越山 43cm(鉢下から)
   泉郷五色   53cm 
   富士の輝き  50cm
   新玉光院   46cm
   泉郷旅心   63cm
   泉郷富水   48cm 
 

次のページへ

もどる   トップページにもどる