大菊栽培(その8)                      もどる   トップページにもどる


8月6日
 遮光ネットを取り付けていなくて朝からガンガン日光が当たっているが、菊苗はしおれてはいない。去年は朝8時で芽先がしおれていたが、昼の12時を過ぎても芽先は元気である。厚物はもちろん管物も元気です。
 あと2週間もすれば暑さもひくので、このまま遮光ネットをかけないでがんばってもらおうと考えている。管物はあまり日に当てすぎると茎が硬くなるらしいが、西側の壁際に置いているので2時ごろには日陰となり、ちょうどいいと思っているがどうだろうか。

 ダルマ苗の7号鉢定植を行なった。
 国華金越山
 兼六香菊
 泉郷五色
 泉郷旅心
 新玉光院
 岸の北極光 の6鉢
 どうもダルマ苗の生長が遅いような気がする。まだ誘引できるほど3枝が伸びていないし。
 また、泉郷富水や、予備のダルマ苗が3鉢あるのだが、7号鉢が手元にないので今回の定植はあきらめました。来週までにやる予定。
 
 

8月7日
 先行型管理苗とダルマ苗、福助苗に育成アミノ500倍を潅水しました。

8月10日
 早起きして、ダルマの新玉光院と泉郷富水を7号鉢に植え替えました。最近、葉に茶色の斑点が目立ってきた。たぶん病気だと思う。また、支柱にダニが動いているのを発見。
 一ヶ月間も消毒をやっていなかったので今週末はやらないといけない。でもこの猛暑で薬害が出そうで怖い。 
 先行型管理苗とダルマ苗、福助苗に育成アミノ500倍を潅水しました。

8月11日
 昨日は湿度が高かったのか、全ての鉢の表土が湿っていましたので水遣りはやめました。
 ダルマ用にしようとしたが3枝の揃いが悪く1枝にして切花用にした『泉郷五色』と『泉郷富水』を7号鉢に植替えました。
 その夜、マネージ1000倍とニッソランX1000倍を散布し消毒ました。

8月13日
 福助を3.5号鉢から5号鉢に植替えました。
 前回から3週間後です。

 兼六香菊です。まあまあ根が回っています。
 3苗あります。

 
 泉郷富水です。根の張りは良いと思いますが、葉が小さいです。4苗あります。
 
 岸の北極光です。太い根が回っていて活力がありそうです。でもこの1苗しかありません。
 泉郷五色です。根が回っていい感じです。
 3苗ありますが、全て葉が5号鉢を覆っています。期待できます。
 国華金越山です。根が細いのが気になりますが、全体に回っています。
 4苗ありますが、このうち2苗が冬至芽株からの挿し芽(冷蔵)、2苗は3本仕立ての予備枝を挿した新規もの。参考書では、新しい株の方が良いと書いてあったが、冬至芽株の方が大きさ、成長共にリードしています。どう違ってくるか調べてみたいと思います。
 鉢に深植えして、増し土のスペースを確保しておきました。
 そしてアルミシートで覆っておきました。
 
 

8月14日
 ダルマ苗の誘引作業を行ないました。そして、3本仕立ての『泉郷旅心』、『泉郷富水』以外の全ての苗に乾燥肥料を追肥しました。泉郷旅心はこの前の追肥で葉が丸まってしまいましたのでしばらく控えて様子をみます。また、『新玉光院』は止め肥としました。これからは液肥も与えないで止め肥で最後まで育ててみようと思います。(菊作り奥義に書いてある東京の名人の栽培例を実行してみます。)
 また、一部の苗にハダニを発見しましたので、ピラニカ2000倍を散布しておきました。

8月15日

現在の菊の状態
  3本仕立(鉢下から天の芽先まで)
   国華金越山 51cm(先)、52cm(追)
   泉郷五色  59cm(先) 
   富士の輝き 57cm
   兼六香菊  50cm(追)
   新玉光院  55cm(先)
   泉郷旅心  72cm(先)、62cm(追)
   泉郷富水  59cm(先)、49cm(追)
 前回調査が8月4日なので、約10日で平均9〜10cm伸びています。
 
 でも、国華金越山が規定の105cmを超えるか心配です。2鉢あるので1鉢にジベレリン処理でもやってみようかと思います。ビーナイン処理は参考書にも載っていて安心なのですが、ジベレリン処理は聞いた話によると、伸びが止まらなくなるらしいですから心配です。
 まだどこのHPでもジベレリンの観察日記をつけていないみたいだし、自分も興味があるのでやってみようか?

 また、先行型と追込型の見た目があまり変わらないです。追込み型には液肥を与えていないのに、草丈は一緒です。葉っぱが若干、先行が大きい感じがしますがはっきりとはしません。
 泉郷富水の先行型は胴切りをしましたが、新芽が展開してきました。胴切りしたほうがその後の伸びはよさそうなので一気に逆転しそうです。でも胴切りをしていない方の芽先が柳芽っぽい。まだ柳葉を確認してはいないが、脇芽の大きさに怪しさを感じる。

国華金越山 追込型(左)、先行型(右)
あまり変わらない?

泉郷富水 先行型(左)、追込型(右) 

8月16日
 ジベレリン処理を参考書で調べました。草丈を伸ばす他に、開花促進の作用があるそうです。花芽形成時に散布すると開花が早まってしまうので、できれば苗の若いうちに散布した方が良いそうです。
 花芽形成期が8月25日前後だとすると、あと9日ほどです。短いような長くはないが普通のような期間なので迷いましたが、実験してみなければ結果が分からないし、同品種2鉢づつあるので思い切ってやってみました。
 武田のジベラ錠を100PPM(50ccで1錠)に薄めて展着剤無しで、国華金越山(先行型)、兼六香菊(追込型)、泉郷富水(胴切り先行型)の3苗に散布しました。
 無色透明な液なので効果が薄そうな感じがするのですが、種無しブドウにしてしまうことを考えると、すごい液体なのです。
 緒先輩方!バカなことをやっている私ですが、笑って見ていて下さい。

8月17日
 追込み開始です。とりあえず全ての鉢に育成アミノ1000倍+キング1000倍を潅水しておきました。追込み管理苗は1日おきに、先行管理苗は週1〜2回で9月上旬まで肥培する予定です。
 

8月18日
 ダルマ、福助にビーナイン300倍を散布しました。
8月19日
 3本仕立て苗のポットセパレータを1本抜き培養土を補充しておきました。根がだいぶ回っていました。追込み管理苗とダルマ、福助苗に育成アミノ1000倍を潅水しました。
 ジベレリン処理の苗の状態はまだ何も変わっておりません。 

8月20日
 追込み管理苗のみに育成アミノ1000倍を潅水しました。

8月21日 
 全ての苗に育成アミノ1000倍を潅水しました。夜には、アミノ液肥とキングを葉面潅水しました。
 泉郷富水の柳芽を処理しました。3枝同時に柳芽らしきものができて脇芽がたくさん出ていたので、とりあえず先端を摘んで、2番と3番を残して脇芽を摘みました。
 様子を見てから3番を立て直す予定です。
 その他の苗には、柳芽は発生していません。

8月22日
 湿度が高く、培養土が湿っていたので、追込み液肥潅水はお休みです。夜には、アミノ液肥とキングを葉面潅水しました。

 ジベレリンの効果が出てきました。
 葉の節間が長くなってきています。いまのところ良い感じに伸びていますが、まだ伸びるのでしょうか。
 

8月23日
 追込み苗と福助苗に育成アミノ液肥を潅水しました。
 そろそろシェードを考えないといけないと思っていたのだが、忙しくてまだやっていない。シェードする苗も決めていないので、本腰をいれて考えなければ。今年はシェード袋を6袋買ってあるので確実にできると思うが、何から優先的に行なおうか?

8月24日
 シェードを開始しました。物置には福助苗とダルマ、3本仕立の3鉢、その他は国華園のシェード袋で覆いました。
 このシェード袋は使いやすいです。去年がダンボールですから格段の差です。でも風に弱そうで、葉をいためるかもしれないのでちょっと注意して使います。

 シェード開始18:00
 岸の北極光、泉郷五色(ダルマ、福助)、泉郷富水の1鉢を除く

 

8月25日
 台風が明け方に接近する。でも夕方は雨風もないので18:00よりシェードを行なった。
 国華金越山と新玉光院は大事をとって、物置でシェードをした。
 その他はシェード袋をかけているが、風で飛ばされそうなので、悩みましたが寝る前に取り外した。
 昨日のシェード作業の意味がなくなってしまったが、鉢を倒されたり葉が傷ついたりしてショックを受けるより良いだろうと考えました。
 
 シェード終了 8:00
 シェード開始18:00
  
 

8月26日
 台風は去ったが、被害は全くなかったです。よかった。 でも一部のシェードが途切れてしまったので残念です。と言ってもまだ2日目なんですがね。
 3本仕立ての国華金越山、富士の輝き、泉郷五色のポットセパレータを1つ抜いて止め肥を与えました。


 シェード終了 8:00 一部のみ
 シェード開始18:00
 

8月27日
 泉郷旅心と泉郷富水の鉢は、棚を作って(雨よけテラスの支柱があるのでそれを捨てないで利用しているだけ)床から20cm離している。他の鉢はコンクリート床に置いている。棚を作りたいのだけどベランダが狭くなってしまうのと、めんどくさいの理由でやっていなかった。
 参考書にはコンクリートの輻射熱を防ぐため棚をつくるとよいと書いてあったが、鉢カバーをしているので、熱に対しては問題ないと思っていた。
 この前水遣りをしていて、泉郷旅心の鉢が軽かったのでドブ漬けをして保水しておいたが、またすぐ乾いていた。
 他の鉢は、次の日まで重いくらいに保水しているのにどうしてだろう、同じ培養土なので根の給水力の違いか?と軽い気持ちで考えながら、この日も追込みの水遣りをしていた。

 
 
 昼間になって、栽培場の清掃をしていたとき、鉢を動かしていると、鉢を動かした後のコンクリートが湿っていることに気づいた。
 ひょっとすると鉢底の水が抜けられないのでは?
 棚の上に鉢を置くのは、暑さ対策もあるが、鉢底の通気を良くするのではないのか。
 
 そうと分かったらさっそく棚を作りました。
 材料の木材は家にあったので5分で作成できました。もっと早くやっておくべきでした。
 鉢を並べました。
 並べてみてびっくり。
 土の表面は乾いているのに、鉢底から水がポタポタ落ちてくるではないか。
 水が抜け切れなかったのでしょう。このまま気づかないでいたら大変なことになっていました。実はもう弱っていたりして。
 なるほど、去年も根ぐされで何鉢も失敗していたのですが、これが原因なのかもしれません。それにしてもよく気がついたと自分でも関心しています。
 よしこれで、毎日のように追込み液肥を与えても、大丈夫だ。(たぶん?)
 
 全ての苗に育成アミノ1000倍とキング1000倍を潅水しました。
 サンマイト1500倍、サプロール1500倍を散布しました。

 シェード終了 8:00
 シェード開始18:00

8月28日
 所属する菊花会の講習会がありました。
 会員が今の状況を一人づつ報告しましたが、今年の背丈の伸びが良くないそうです。
 私の番になって、競技花の状態を説明したのですが、『ジベレリンは良くない』と皆から否定されてしまいました。(報告したのですから、否定されても困ります。)
 講習会に自分の持っている参考書(奥義1・2巻)を持っていき、私の知識のネタばらしをしました。でも結構みんなこの本を知っているみたいでした。
 会員の競技花の生育が良くないみたいなので、この部門で首席を狙うぞ。
 
 夕方、福助苗に尿素1000倍とキング1000倍を葉面散布しました。

  シェード終了 8:00
  シェード開始18:00

8月29日
  朝方、追込み管理鉢とダルマ福助に育成アミノ1000倍を潅水し、夕方シェード前に福助苗に尿素1000倍を葉面散布しました。

  シェード終了 8:00
  シェード開始18:00

8月30日
 夕方シェード前に追込み管理鉢、ダルマ福助苗に育成アミノ500倍を葉面散布しました。新玉光院の天地人が合っていない。他では泉郷旅心や、兼六香菊、国華金越山も逆天になっている。
 去年まではBナインで処理していたけど、今年は名人奥義の技を使って実験してみます。 その方法とは、針金を伸びている枝に突き刺して成長を鈍化させるというもの。
 参考書にはステンレス針金を使うと書いてあったが値段が高いので、事務用クリップで代用しました。
 先端から5cmくらい下に刺しました。
 外皮はプチッと硬かったけど、中はスーッと抵抗なく貫通しました。こんな方法で本当に調整できるのか、逆にしおれてしまわないか心配ですが、もうやってしまったので後には引けません。
 兼六香菊、泉郷旅心、国華金越山にも同様にクリップを刺しておきました。


  シェード終了 8:00
  シェード開始18:00

次のページへ

もどる   トップページにもどる