大菊栽培(その1)                      もどる   トップページにもどる


1月10日

 新年を迎えました。今年度も菊作りにがんばります。
 ヤフージオシティーに移行したのですが、ヤフーには、どのページがどれだけ閲覧されたかという統計を見ることができます。
 当然、トップページが一番多いのだが、その次に菊のページです。HP開設当初は、ページ数が少ないので、少しでもページ数を稼ごうと適当に菊のページを作ったのですが今では看板ページになってしまった。
 でもガーデニングのページの中では未だに閲覧されていないページもたくさんある。そろそろサイトの再構築も考えたいものです。

 さて花後にお礼肥を少しだけ与えたのが悪かったのか冬至芽が11月末の時点で確認できなかった。
 その後まずは植替えをして、枯らさないように成長箇所を必ず残しておいたのが成功したのか、岸の北極光、国華金越山、国華大社、に冬至芽を確認しました。確認後に害虫の温床にならないよう去年の茎を切り落としました。
 その他の冬至芽は元気です。
 12月におくられてきた国華園の秋苗、国華吉兆、玉光院は茶色く変色してきました。国華園の説明書によると地上部は枯れても根は生きているとのことですが、とても心配です。
 今回の冬至芽は簡易温室で管理しています。このベランダは冬になると南側のマンションのため、朝10から夕方3時まで日が当たらないので、高温にはなりません。 温室にはちょうどいいが、私の家はめちゃくちゃ寒いです。

簡易温室

左 国華吉兆  右 玉光院

1月12日
 国華園からカタログが届いた。
 国華園は今年で創業80周年なのかと思っていたら、小さく『プレ』と書いてあった。よく読むと今年は79周年で、来年が80年だそうです。
 さて新作発表花を見ましたが、特に欲しいという気持ちが沸くようなことはなく、『へー、普及花は花直しをしないで写真を撮るものなんだ。』と言うような気持ちで見ていました。
 富士の輝きと新雪、太平の銀峰も国華園で販売していました。全国大会のときに赤星さんに薦められた美濃菊を探したのですが、国華園では扱っていないみたいです。がっかり。
 今年のカタログも菊より、第3子の記念樹を選ぶ方に興味がいっています。初節句の記念に、ほうきみたいに伸びる桃の木を3色セットで買おうと決めました。
 

1月15日
 所属している菊花会から総会と新年会の案内状が届いた。新年会費はいつものとおり5000円です。
 今年は3年目で顔も覚えてもらっているし、総会といっても競技花の富士の新雪のことは知っているし、また喧嘩みたいな口論を黙って聞くのもいやだし、新年会の飲み会ではカラオケの操作をズーッとさせられるのもいやなので、今年は欠席ということで葉書をだしました。(来年はでますよ。)

1月16日
 全菊連の会員になるかどうか迷うところです。全国大会に出品したいわけでもないのですが、考えさせられることは、5年間で審査員の資格が取れる(もらえる?)と言うことです。
 いま所属している菊花会の審査は、隣りの区の菊花会の会長に30年ほど前から依頼しているとのことです。その方も80歳で今後のことを考えると、客観的に審査することができる人が必ず必要になるでしょう。
 現在の所属菊花会では、審査員の資格を持っている人などはいませんし、審査の判断はまず審査委員長が優秀な数鉢を選んで、当日立ち会った会員で、自分が良いと思った花に点数をつけて総得点で順位を決めているみたいです。
 当然のことながら、私も審査基準というものを知らないので審査なんかできないと思います。特に管物の審査なんか本当によく分かりません。
 去年の千葉大会で福助の泉郷富水の審査結果を見たのですが、綺麗だと思ったものが選外で、かっこ悪いと思ったものが入選とか、見た目ではないのだと疑問に思ったのがいくつかありました。 管物は玉巻きと花芯が命だ!と参考書に書いてありますが、そうは書いてあってもどれが良いものかと言う判断は指導を受けないと分からないものです。千葉大会のときに植える花夢さんや赤星さんにその場で疑問点を聞けばよかったと悔やんでいます。会場では先輩から指導を受けていた人たちがいたるところで見受けられました。
 全菊連の会報誌には、そのような審査指導内容の記事がおそらく載っているのかと思われますが、少なくとも10年後には、私が所属菊花会の審査員をやらなければならなくなるだろうし・・・。
 でもそれより10年後には菊花会自体が存続しているかが一番の悩みどころでしょうか。以前に会長に将来の菊花会のことを聞いてみたのですが、『団塊の世代が入ってくるので今よりも会員が増えるよ!』と楽観的に言っていました。本当にそうなのか心配です。でも意外とそうなのかもしれない。
 
  

1月19日
 先日、所属菊花会の役員から自宅に電話があった。連日夜10時まで残業しているので妻が対応したのだが、新年会費の5000円は払わなくて良いからぜひ新年会に出席してくださいとのことだった。
 今日、職場から私が電話したところ、以前国華園の秋苗のカタログをあげたのだが、春苗として菊を私に注文してほしいとの内容であった。
 『3人も子供がいて毎日夜遅くまで別のアルバイトをしていて家計が苦しいだろうから、5000円は払わなくていいから新年会に来てほしい』と言われたが、行きたいのだが葉書で欠席と断っているのにタダだから行きますとも言えないし、受付でお金を払わないわけにはいかない状況になりそうなので、用事があると言って断りました。
 私ってそんなに家計が苦しいように見えるのだろうか。仕事の後に、別のアルバイトをしてミルク代を稼いでいると思っているらしいが、仕事が忙しいだけですよ。(もちろんサービス残業です。) 

1月21日
 今期初めての雪が東京で降った。5cmくらい積もるそうだが、菊は温室のなので問題ないと思っていたら、富士の新雪に蕾らしきものが付いてしまった。
 温室が快適すぎたのか?でもいまさら外にだすと菊がビックリしてしまうかもしれないので、蕾を摘んでおいた。過保護しすぎてしまいました。

 さて、この前の菊花会役員から菊苗を注文してほしいと電話がありました。品種は、『国華天明』、『国華神宝』、『国華の心』だそうです。(国華神宝は知っていましたが他は知りませんでした。)
 3種を2苗づつ、5月10日に送ってほしいとのこと。
そのまま鉢上げをするそうです。4月に注文して増やせば半額ですみますよ。と言ったのですが、それでいいそうです。
 また、今度の休みにお茶でも飲みながら2人で菊談義でもしようよと誘われました。断る理由がなかったので了解しましたが、どうやら去年カタログをあげたウチダケミカル製品について詳しく聞きたいような感じでした。 こういった楽しそうな菊談義話を表彰式や新年会で皆でしてくれるのならば、私も喜んで会費を払ってでも参加するのですがね。
 

1月22日
 冬至芽に硫黄石灰混合液の80倍を散布しました。去年は病気やアブラムシはほとんど被害はなかったのだが、ハダニにやられてしまった。去年の日記には書いていなかったのですが、3本仕立ての兼六香菊は分咲でハダニの被害をうけ、他の鉢に拡大する前に処分してしまったのです。
 今現在ハダニは確認されていないが、葉裏や土の中に潜んでいると思われるので、入念に散布した。
 ゴム手袋を着用して葉裏一枚づつひっくり返して確実に硫黄石灰を散布しました。また土を1cmくらい掘って土の中にも薬液を注入しておきました。

 1週間後に薬害がないことを確認したら、去年同様に地際で冬至芽を切り取る予定です。 

2月4日
 以前に菊談義をしようと誘われた役員から電話があり呼び出された。
 栽培場に案内されると、大鉢が20鉢くらいあったが、まだ去年の葉茎が切り取られずに残っていた。
 栽培場は屋根の上にあり、12畳ほどで日当たりも良く雨風をしのげる3畳ほどの小屋もあった。
 小屋の中には、ウチダケミカルの製品がたくさん置いてあった。(実は私がウチダケミカルを紹介したのです。) 奥には既に赤玉土の改良まで行なっていました。どうやら菊談義以上に、ウチダケミカルの培養土の作成方法を、私に確認してもらいたかったようです。ウチダケミカルから総額5万円くらい購入したそうです。 ここ3年ほど菊花展で入賞できないので菊作りを初心に戻したいそうです。
 菊談義をしていると、過去の会報誌を見せてくれました。なるほど、平成11年頃は綺麗な大輪を咲かせていたのが分かりました。小屋には、色々な会社の液肥や乾燥肥料が沢山ありました。
 昨年の講習会のときに超多肥に元肥を入れていたのを覚えていたので、それで根が傷んでここ数年は調子が悪いのかと思われます。
 今年は全てウチダケミカルで育ててみるそうです。
 
 会話して1時間後にやっと昼飯をご馳走してもらい、更にまた栽培場に戻って1時間談義をしました。
 会話のなかで、『君はインターネットをやっているのかね?』と質問されて、思わずドキッとしました。
 どうやら本人はパソコンは持っていなく、私のHPのことは知らないようだったので、『会社での仕事はインターネットとパソコンが当たり前になってきていますから。』と軽く話を流しました。
 ちなみに『ウチダケミカル』をヤフーで検索すると6番目にヒットし、今後見られる可能性が非常に高いので菊花会のことはあまり書かないようにします。(でも菊の栽培日記より菊花会ネタのほうがみんなから面白いと言われるのですがね…)

 帰りには、子供たちにお土産として高級イチゴの詰め合せと、バットグアノ1kgをもらいました。

2月10日
 冬至芽のロゼットも大きくなってきました。最近は温かく、そろそろ展開してきそうなので、地際で摘心しました。
 泉郷五色と泉郷富水には蕾がついてしまいました。来年はフレーム管理はやめます。
 富士の輝きは、冬至芽が発生しなかったのですが、去年の茎の途中から新芽が発生しましたので、国華園の2月号会報誌を参考にして、今ある葉を全てむしり取り、ロウソク状態にしておきました。
 秋挿し苗のうち、玉光院だけは新芽の発生がありません。発生しなければ今年は新玉光院で頑張るのですが、秋苗も12月に送られてきてひどい苗だったので、こういう場合は国華園にクレイムをつけられるのでしょうかね。(でも他にサービス品をもらってしまったからだめでしょうね)
 

国華大社、岸の北極光

泉郷富水、国華金越山

泉郷五色、富士の輝き

兼六香菊、新玉光院
地際で刈り取りました。
  
 ベランダも一日中日光が当たるようになってきました。フレーム内は、30度くらいになってしまうので、今日から外に出して管理しました。
 

 

2月14日
 年末に届いたウチダケミカルの腐葉土をほぐしました。去年の腐葉土と比べると水分が残っていて重いせいか、量は少なめです。
 1月にウチダケミカルから腐葉土の補足説明の手紙が届きました。それによると、今年の腐葉土は目が粗いそうです。
 手にとって見ると、確かにホームセンターの腐葉土よりも荒いような気がします。まあ、ホームセンターで売っているのはフルイ通しなので、何ともいえませんけど。 自作腐葉土にはあこがれるのだが、都会なのでしょうがないです。

 手紙によると、十分に満足できる腐葉土であるが、培養土調合を早めに行なうと良いと書いてありました。
 水分は残っていたので、ほぐしてすぐに土のう袋に詰込み、家の裏に運んでからホースで散水して水分調整をしました。 使うのは4月頃です。
 
 
 もうそろそろ赤玉土の改良をしなければならないが、忙しくてやる暇が無い!

2月19日
 赤玉土の改良をしました。去年は14リットル298円の赤玉土ですが、今年はリッチに15リットル498円の硬質赤玉土を使用しました。
 赤玉の量は去年は6袋84リットルだったのですが、今年は少し規模を縮小しますので5袋75リットルを改良します。
 配合はウチダケミカルのパンフレットを厳守し、クン炭5リットル、米ぬか4リットル、砂糖200グラムとしました。
 まずは砂糖を透水源入り10リットルの水に溶かしました。
 作業には、長男が手伝ってくれました。と言うより『子供たちと一緒に遊んで手伝わせる』という口実で、妻のご機嫌をとっています。
 
 赤玉土は前日に、袋の中に水を入れて十分に水を吸わせていましたので、10リットル砂糖水で十分に足りました。チョット余剰水が出てきました。
 それにしても、金額が高いだけあって硬質赤玉土はつぶれにくいし、ミジンがほとんどありませんでした。正解でした。
 その上にクン炭を5リットルまきました。
 米ぬかは、米屋さんで買ったのですが、4リットルを注文しようとしたら、キロ単位で売りますと言われてしまったので、米屋がこんなものだろうと適当に2.2キロを計ってくれました。200円でした。
 クン炭が入っていた袋に入れてみると、8割くらい満たしていたので、OKとしました。
 米ぬかには、リン酸と同等程度の窒素分が含まれていて、入れすぎに注意するようにウチダケミカルのかわら版に書いてありました。窒素分は原則として乾燥肥料で後から与えるそうです。
 それにしても去年は4キロ入れていましたから、約2倍の量を入れていたことになります。先行型と追込み型の区別があまり見られなかったのは、これが原因なのかも知れませんね。
 
 土の素を投入しました。
 ウチダケミカルのパンフレットには、ブルーシートの端を持上げて混ぜると良いと書いているのだが、重すぎて絶対無理です。(去年も同じことを思いました。) 
 去年同様にスコップで丁寧にかき混ぜましたが、硬質赤玉土は、スコップ程度であれば全く崩れません。
 20分ほど丁寧に混ぜたため、均等に赤玉土に付着しました。
 子供は飽きてしまってもう知らんぷりです。(その方が私としては作業に集中できるので良いが。)
 土のう袋に詰める作業で子供たちが邪魔しにやってきました。土のう袋に詰めてくれるのは良いのだが、途中で赤玉土を20粒くらい足でつぶして面白がって遊んでいるのには参ってしまった。
  
 今年は、特に加温養生をしないで、そのまま雨の当たらない軒下で発酵させる予定です。

 とりあえず菊作りの第一段階がスタートしました。 

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