大菊栽培(その5)                      もどる   トップページにもどる


6月23日
 3枝が伸びてきたものから誘引をしました。いつもどおりのヒネリ+包帯です。
 今年はほとんどが腰高になってしまい、『天』『地』に比べ『人』が小さくて、心配です。
 朝4時に起きてブラジル戦を見て6時から会社に行くまでに3鉢を誘引しました。
 

6月24日
 定植をしはじめました。
 プラスチック5号鉢より素焼鉢の方が根の周りがよい。せっかくセラミック5号鉢を購入したのにまだ封も切っていない。ダルマからは使うようにしよう。
 さて、3.5号で鉢上げして5号に植え替えたのですが、半分くらいの鉢が5号鉢の底までガッチリとした根が入っていない。細根は回っているのだが、5号鉢を抜いたときに、3.5号鉢のラインで、土が割れてしまう。
 3.5号鉢の鉢上げ用土と5号鉢の定植用土とで根の入り込みが少ないせいである。
 強烈な突き固めで入っていけなかったのだろうか。一体になっていなければ意味が無いので、来年は昔のように鉢上げ直後に5号鉢に植えることも考えようか。

6月25日
 ダルマの鉢上げをしました。
 『岸の北極光』と『国華金越山』の2種ですが、金越山は発根が遅かったので鉢上げはしませんでした。
 今回はなるべく沢山の根を出したかったので、挿し芽を長めにして5cmほど土の中に入れたのですが、鉢上げしてみると先端は根が無く、中ほどから発根していた。
 根を洗ってみると、先端が腐っていた。それも腐ったところを切除しても、茎が空洞上になっていて、1.5cmほど切ってやっと根腐れがなくなった。原因はいろいろ考えられます。
 挿し芽床が、2週間経っても乾かなかったこと、深挿しだったことなどです。
 今回ひらめいたことは、以前まで鉢上げ時は新芽の芽先が変色するのを防ぐ理由で、挿し芽用土であるバーミキュライトを落とさないで植えていたが、実はこれが茎の根腐れを引き起こすのではないのかということです。
 5月5日の挿し芽では、鉢上げして新芽が動き出してから急に生育が止まり、抜いてみると根が死んでいたので、このバーミキュライトが過湿となり腐れを引き起こしていたのだろうか。
 ということで、今回から根は活力液で洗って腐れ部分があれば根を傷めない程度に切除してから植えました。

6月27日
 ダルマ国華金越山を鉢上げしました。
 今回は挿し芽用土をバイオゴールド活力液で洗い落としました。
 太くて期待していた苗は、予想通り茎が空洞となって腐っていました。
 葉も大きくて期待していたのに残念です。一般的な太さの茎は大丈夫でした。
 とりあえず発根は良いので、すべて鉢上げをしておきました。

 
 
 ちなみに、玉光園から取寄せたが、活着に失敗して冷蔵した『玉光の暁』も挿し芽をしたのですが、たくさん発根しました。
 活力が復活したのでしょうか。こんな力があるなら最初から活着してほしかった。
 ちなみにもう一苗の『美濃の錦』は挿し芽中に力尽きてしまいました。残念。
 

6月29日
 ウチダケミカルに注文していた品、菊養源(3-8-8)と育成アミノ液肥がとどいた。
 そして、カタログ20部も一緒に梱包されていた。私が頼んだものであるが、実は7月2日に所属菊花会の講習会があるので、その時に配ろうと考えている。
 常連さんたちは当然知っているのだが、知らない人たちのために配って、菊花会のレベルの底上げを図ろうと思っている。
 当日は、このカタログがあれば、会員たちの愚痴などの無駄な時間を過ごすことが少しは解消されるはず。かな?

7月1日
 定植も、何とか終わりました。 これで3本仕立てのスタメンがいちおう確定しました。
 兼六香菊は、2鉢とも3枝が揃わなかったのであきらめました。その他の5号鉢苗はもう少し様子を見てから切花1本仕立てで、8号鉢に定植する予定です。
 なお、一部の苗は、『人』がまだ短いので、上向きにして伸ばしてから誘引する予定です。
 
 菊の記録をつけます。 去年と比べると20日ほど成長が早い。
 さあ今年は胴切ピンチをやるか?やめよか?
品  種 草丈(鉢底から天の先) 前回
(  月  日)
伸び 備   考
富士の新雪@
富士の新雪A
富士の輝き@
富士の輝きA
富士の輝きB
新玉光院
国華金越山@
国華金越山A
39cm
36cm
42cm
39cm
39cm
42cm
38cm
43cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
--cm
『人』の伸びが悪い

冷蔵苗 10号鉢
冷蔵苗

『地』伸びすぎ、『人』伸びが悪い
冷蔵苗
冷蔵苗

富士の新雪

富士の輝き

新玉光院

国華金越山

7月2日
 所属する菊花会の講習会に出席しました。
 また新人さんが1人入会していました。なんと私と同じ町会です。入会した理由は、ホームセンターで苗を見つけたので咲かせてみたら面白く菊花展に出したかったそうです。うーん、私とおなじ入会理由です。
 さて、毎度同じ内容の講習会でしたが、今年はちょっと違いました。 菊栽培についての白熱した議論をしていました。とても面白かったです。
 そして、私の意見について、みんなが熱心に聴いてくれたのです。たとえば冷蔵苗とか、みんな熱心に聴いてくれました、新しい技術(前からあるのですが)として持ち帰ってくれました。久しぶりに楽しい菊談義ができました。 初めて、講習会で充実した気分になれました。
 ウチダケミカルのパンフレットもあっという間になくなりました。パンフレットを見たからって、菊花会のレベルが上がるわけではないのですが、おじいさんたちにヤル気の活力液を与えたように思います。 

7月3日
 9号鉢に乾燥肥料を気持ち少なめに置きました。追い込み管理をめざしますので、液肥はお盆明けまで与えない予定です。でも新玉光院は去年同様に先行型で管理しますので、週1回液肥をあたえます。
 さて、3本仕立て苗は、肥培をしていないのですが、去年よりも成長が良いし葉も大きいです。
 どうやら私の培養土は肥えているみたいです。赤玉土の改良をして、鉄力アグリをいれているのですから一般の用土よりも肥沃なのはわかります。

7月8日
 福助の挿し芽の前日なので、ニッソランXとストロピーで消毒しておきました。

7月9日
 早起きしてダルマ苗の5号鉢上げをしました。
 ダルマ苗は調子が悪いです。岸の北極光でちゃんと根が張っているのは1鉢のみでした。
 
 国華金越山も芽先がほとんど動いていないので、おかしいと思い根を開いてみました。
 思ったとおり、茎が腐っていました。鉢上げして根は動いていたのですが、茎の腐りによって成長が止められていたようです。
 腐っている部分を除去しましたが茎の中心が茶色いので中を見てみると、内部まで侵攻していました。
 これでは成長が止まるわけです。
 さて、原因はたくさん考えられます。
 まずは挿し芽用土が湿りすぎていたこと。バーミュキライトがなかなか乾かず、2週間湿ったままであったことで、腐ってしまった。
 鉢上げの用土にアクがたくさんあって、鉢上げ直後に新芽部が吸い込んで茶色くなったこと。
 挿し穂を長く切ってたくさん発根させるため深植えしてしまったこと。
 挿し芽の時、12時間ほど水揚げしすぎたこと。
 うーん、残念。
 とりあえず岸の北極光1鉢と、金越山3鉢を鉢上げしました。岸の北極光は元気なのですが、草丈が低く過ぎてまだ摘心できない状態、金越山は弱々しくて、期待できません。
 さて、植える花夢さんから頂いた美濃菊は急に元気に葉が展開してきましたので、こっちがダルマの本命になってしまいました。でもそれはそれで面白そうです。うまく咲かせられるか楽しみ。
 
 さて、午後になってから福助の挿し芽をしました。
 まずは挿し穂取りですが、5月に植えた親苗はこんなに生長しました。液肥は9日前で終えています。

 挿し穂の茎を確認しましたが空洞がありませんでした。良かった。
 
 冬至芽の金越山の親株も元気に成長しています。
 茎は結構太いですが、なんせ古い親株ですから、挿し穂の採取をした時に、硬くてなかなか折れませんでした。5月親株と比べるとみずみずしさとやわらかさが全く違います。
 さて、挿し芽用土ですが、鹿沼土とくん炭のブレンドかと考えましたが、近くのホームセンターで、硬質赤玉土(2本線ブランド)がありましたので、これとくん炭を混ぜました。微塵は取り除いて通気性を重視しました。
 また、ジフィーポットが7個まえから所有してありましたので、一番良い挿し穂は、ジフィーポット挿しをします。ポットの周りには、ダルマ苗を挿したバーミュキライト用土で埋めておきました。
 挿し穂完了です。
 今回はすだれを天井にかけて管理します。
 たのむよー。
 ちなみにこの日に胴切りを行いました。
 今回は胴切りの効果を試すため、同じ品種で胴切りしない苗も残しました。
 

7月12日
 去年もそうだったのだが3本仕立ての新玉光院の天地人があっていない。
 今年は、ピンチなどしないで、そのまま育てていくことにしたので、この時期から高さ調整をしてみます。
 去年同様にクリップで伸びすぎている『地』の芽先から5cmの位置に刺しました。
 傷口を隠したいので支柱側から貫通させないで刺しています。
 同様に、ノーピンチの国華金越山と富士の新雪にも刺しておきました。

7月14日
 梅雨明け前なのにすごい猛暑です。
 盆姿には遮光ネット50%、福助挿し芽にはスダレと遮光ネットでカバーしておきました。
 

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