大菊栽培(その6)                      もどる   トップページにもどる


7月15日
 菊の記録をつけます。
品  種 草丈(鉢底から天の先) 前回
( 7月 1日)
伸び(1日当り伸び) 備   考
富士の新雪@
富士の新雪A
富士の輝き@
富士の輝きA
富士の輝きB
新玉光院
国華金越山@
国華金越山A
46cm
44cm
50cm
45cm
52cm
54cm
45cm
50cm
39cm
36cm
42cm
39cm
39cm
42cm
38cm
43cm
7cm(0.5cm)
8cm(0.6cm)
8cm(0.6cm)
6cm(0.4cm)
13cm(0.9cm)
12cm(0.9cm)
7cm(0.5cm)
7cm(0.5cm)
胴切りピンチ

冷蔵苗 10号鉢 胴切りピンチ
冷蔵苗 胴切りピンチ

『地』伸びすぎ、『人』伸びが悪い
冷蔵苗
冷蔵苗 胴切りピンチ

富士の新雪

国華金越山

富士の輝き

新玉光院

7月16日
 ダルマの鉢上げで失敗しているので、今度の福助はうまく活着させたい。
 原因の一つには培養土も考えられるので、無肥料の鉢上げ用土を調合しました。
 赤玉土と腐葉土の半々で混ぜました。その他は何も配合しておりません。
 鉢上げ時の芽先の変色を防ぐために水につけて、アクと肥料分を流しました。
 赤玉土の微塵の色で真っ赤になりました。
  

7月17日
 同じベランダで栽培しているメロンの葉を良く見ると何やら茶色い粒が沢山ありました。
 ホコリかと思ってよくみるとダニでした。
 それもメロン全体に広がっており、上のほうでは糸を張って超大発生しておりました。
 一週間前に消毒したばかりだったのにガッカリです。さて菊にも転移しているのではと思い良く見ていたのですが全く発見できませんでした。
 実は定植時にバイデート粒剤を撒いていたので、寄り付かなかったみたいです。バイデートはダニにも効くとは知っていたのですが、ここまで強いとは思いませんでした。
 緊急的に殺ダニ剤サンマイトを単品で散布し、メロンと菊はもちろんのこと、ベランダ全体に散布しておきました。
 ついでにメロンは雨よけの外に出し雨に当てておき、更なるダニの発生を防ぐことにしました。

7月21日
 福助苗のうち、泉郷五色の発根が早いので先行して植え替えました。
 今回の挿し芽用土は適度に乾いて通気性も良いようだったので、茎の腐りも発生していませんでしたので、あえて用土を落とすことなくそのままポット上げしました。 

7月24日
 栽培ベランダの整頓をしました。栽培棚を50cmほど延長しました。そのあとピラニカ(殺虫・殺ダニ剤)で菊はもちろんベランダ全体に散布しました。
 夜になってベランダで涼んでいると、挿し芽の発根状態が気になって、各品種ごとに抜いて確認してみるとすべてが1cm以上発根していたし、明日は月曜日で時間が取れるか判らなかったので、夜のうちにポット上げを完了しました。
 ただし、ジフィーポット苗はしばらくそのままです。

7月25日
 最近は雨ばかりなのですが、ポット上げしたばかりの福助にはちょうど良い曇り具合のようです。
 心配していた芽先の変色も発生していなく、生育停滞も無いようなので期待できます。ダルマ苗もこんな感じだったらと思うと残念ですが、この失敗で、よい経験をしたような気がします。

7月26日
 ジフィーポットの挿し芽も順調です。
 ジフィーポットは根が突き出るまで3週間ほど待つとよいと参考書に書いてあったが、このジフィーポットは初めから切れ込みが入っているので、根がすぐに横から出てしまいましたので鉢上げをしました。。
 あまり意味が無いようだったけど、各品種ごとに挿し芽箱から抜き取って発根状況をチェックできたので、鉢上げの参考にはなりました。(普通の挿し芽は、一度抜き取ると発根が遅れてしまうので)
 

7月27日
 曇りの予報だったのに快晴となってしまった。出勤前に5分で遮光ネットを張り、福助は失敗したくなかったので大事を取って日陰に移しておいた。

7月28日
 明日から8月2日まで北海道に帰省します。菊の管理(水遣り)は義母に頼みました。
8月2日
 北海道から帰ってきました。菊の状態は良好でした。毎日見ていたときの成長はあまりわからなかったが、4日ぶりに見ると急に成長しているのがわかります。

8月3日
 菊の記録をつけます。
品  種 草丈(鉢底から天の先) 前回
( 7月 15日)
伸び(1日当り伸び) 備   考
富士の新雪@
富士の新雪A
富士の輝き@
富士の輝きA
富士の輝きB
新玉光院
国華金越山@
国華金越山A
聖光華宝
63cm
62cm
66cm
62cm
73cm
71cm
65cm
65cm
44cm
46cm
44cm
50cm
45cm
52cm
54cm
45cm
50cm
--
17cm(0.9cm)
18cm(0.9cm)
16cm(0.8cm)
17cm(0.9cm)
21cm(1.1cm)
17cm(0.9cm)
20cm(1.0cm)
15cm(0.8cm)
   --
胴切りピンチ
『天』が低い
冷蔵苗 10号鉢 胴切りピンチ
冷蔵苗 胴切りピンチ

『地』伸びすぎ、『人』は弱い
冷蔵苗
冷蔵苗 胴切りピンチ
 

富士の新雪

国華金越山

富士の輝き

新玉光院、聖光華宝

8月5日
 梅雨明けしてからは、直射日光がキツイです。
 遮光ネット(市松50%)を雨よけテラスの上面に張りました。
 これで3本仕立ての芽先がしおれることはなくなりましたが、シッカリと固定したため曇りの日もはずすことができなくなったので、柳芽の発生が心配です。
 毎晩2時間くらいお酒を飲みながら蛍光灯をつけていますので、電照効果で柳芽の回避を狙っているのですがどうでしょう。

8月6日
 福助苗は遮光していないのですが、強い日差しに耐えています。
 でも、しおれている苗もあったので調べてみると根が死んでいたり、茎が空洞で腐っていた苗もありました。
 さて、3.5号ポットで2週間生育しましたので、5号鉢に定植しました。

8月9日
 気がつけば、今月末からシェード作業をしなければならない。もうこんな時期になったのか。最近時間が過ぎるのが早い気がする。
 手持ちのシェード袋が6袋しかないので、あと5袋を国華園に注文しました。シェード前に届くかどうか心配です。

 さて、福助苗もやっと新芽が動いてきましたので一安心です。 

8月10日
 9号鉢の中でポットセパレーターを入れているものは、3箇所のうち1箇所抜き取り、培養土を入れました。
 白い根が奥まできれいに張っていたので安心しました。

8月15日
 菊の記録をつけます。
品  種 草丈(鉢底から天の先) 前回
( 8月 3日)
伸び(1日当り伸び) 備   考
富士の新雪@
富士の新雪A
富士の輝き@
富士の輝きA
富士の輝きB
新玉光院
国華金越山@
国華金越山A
聖光華宝
78cm
70cm
76cm
73cm
80cm
79cm
70cm
73cm
54cm
63cm
62cm
66cm
62cm
73cm
71cm
65cm
65cm
44cm
15cm(1.2cm)
 8cm(0.7cm)
10cm(0.8cm)
11cm(0.9cm)
 7cm(0.6cm)
 8cm(0.7cm)
 5cm(0.4cm)
 8cm(0.7cm)
10cm(0.8cm)
胴切りピンチ
『天』が低い
冷蔵苗 10号鉢 胴切りピンチ
冷蔵苗 胴切りピンチ

『地』伸びすぎ、『人』は弱い
冷蔵苗
冷蔵苗 胴切りピンチ
 

富士の新雪

国華金越山

富士の輝き

新玉光院、聖光華宝

国華金越山

泉郷五色

泉郷富水

国華大社、兼六香菊

岸の北極光

庵姫、聖光華宝

国華金越山、兼六香菊、岸の北極光
国華大社、泉郷五色、泉郷富水
各品種のエース級です。
 猛暑のためか、盆姿の伸びが全体的に悪いですが、遮光しているためかしおれることもなく成長は良いと思います。
 
 福助もやっと新芽が展開して一安心です。
 兼六香菊、国華大社は、ジフィーポット苗以外は活着せず、1鉢づつとなってしまいました。
 
 

8月16日
 夕方、福助に300倍のビーナインを散布しました。泉郷五色と国華金越山には葉裏までシッカリと散布しましたが、兼六香菊、国華大社には600倍を表面に気持ち程度、岸の北極光、泉郷富水には散布しませんでした。 

8月18日
 さて本日から、追込み開始しました。3本仕立ては、6月上旬に1回液肥を与えてから、今まで活力液も与えていなかったのですが、けっこう立派に成長しています。やはり培養土が肥えているのでしょうね。
 まずは1500倍ですべての鉢に与えました。夕刻に液肥の葉面散布と合わせて、9月5日頃まで追込みをつづける予定です。 

8月19日
 国華園からシェード袋が届いた。最近の国華園はちょっと心配でしたがなんとか間に合いました。菊苗以外は早いですね。
 さてこの日は残暑が厳しく菊にはかなりつらかったと思いますが、遮光シートのおかげでしのげました。
 50%遮光は暗すぎかと思っていたのですが、台風一過の日差しに関してはちょうど良いような気がします。
 3本仕立てに1500倍で液肥を与えました。夜はキング1000倍で葉面散布をしました。

8月20日
 ポットセパレータのある鉢は2個目を抜き取りました。 3本仕立てに1500倍で液肥を与えました。夜はキングに殺ダニ剤コロマイトを混ぜて消毒しました。

8月21日
 日差しが強かったので、液肥はやめて水で潅水しました。夜は液肥500倍で葉面散布しました。

8月22日
 土が湿っていたので、負担を掛けないように追込みはやめておきました。

8月24日
 今日からシェード開始です。
 岸の北極光と国華大社以外をシェードしました。
 10号鉢の富士の輝きはシェード袋が入らなかったので、物置に入れました。
 毎回思うのだけど、シェード袋で葉を傷つけてしまいそうで、かぶせるのに神経を使う。
 
 18:00シェード開始

8月25日
 仕事が3時に終わった、家に帰って菊を見るとアブラムシを発見しました。
 気温も低めなので薬害は出ないと考え、薄めで消毒をしました。
 消毒後、シェード袋をかぶせる前に、インバイトにダルマ支柱をクロスに架けておき、シェード袋が葉に当たるのを防止しましたが、結構うまくいきました。
 
 7:45シェード終了
17:50シェード開始

8月26日
 昼から子供たちと後楽園にヒーローショーを見に行きました。気になるのは帰り時間でシェードの時間に間に合うか心配でしたが、子供が疲れて『家に帰ろう』と言ってくれたので、喜んで帰りました。
 ちなみに、後楽園遊園地のショーは最高です。そこら辺のイベントのショーとは、迫力がぜんぜん違います。殺陣なんかすごい迫力。さすが聖地です。
 子供の時からここに行ってみたかったので私が一番はしゃいでいました。
 なんと往年のレッドが勢ぞろいするのですからね。
 
 7:50シェード終了
18:00シェード開始

8月27日
 所属する菊花会の講習会があった。
 役員がサンプルで厚物の精光右近と管物の泉郷人魚姫を持ってきたのだが、驚きでした。
 右近は、おそらく先行型の超多肥栽培であると思われますが、幹が小指ほどの大きさまで太っており、すごい迫力でした。でも胴切りをしていなかったみたいで、3枝のうち2枝に柳芽が出ていました。
 次に泉郷人魚姫なのですが、管物なのに根元が人差し指ほどに太っていて、ほとんど『木』でした。
 これも3枝のうち2枝に柳芽が出ていました。
 すごい?の一言、どのような花になるのか、ちょっと興味が沸きます。
 ちなみに今年の競技花『富士の新雪』は難しいらしく、半分くらいの人たちが枯らしたみたいです。出品数が10鉢未満となり、おそらく競技にならないかもしれないとのこと。

 8:00シェード終了
18:00シェード開始

精光右近の幹

泉郷人魚姫の根元

8月28日

 8:00シェード終了
17:55シェード開始

8月29日
 注意していたのに、シェード袋で富士の輝きの葉を一枚折ってしまった。がっかり。
 8:00シェード終了
17:55シェード開始

8月30日

 7:55シェード終了
17:55シェード開始
 
 夕方6時はまだ明るいが、7時になると急に暗くなってきた。秋の虫の声も聞こえてきているので、夏ももう終わりです。

8月31日
 シェードは順調ですが、毎日の追い込みのせいでしょうか? すべての『富士の新雪』と『富士の輝き』の下葉が変色してしまいました。病気とシェードの蒸れも考えられます。他の品種はなんとも無いのですがね。

 下葉が落ちてしまってはいけないと思い、まずシェード袋を20cmほどカットして通気性を良くしました。
 また、病気が蔓延してはいけないと思い、ストロピー2000倍を、シェード中なのでシェード袋で覆いながら下葉に散布しました。 菊花展には下葉ありで出品したいものです。持ちこたえてくれ!

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