大菊栽培(その5)                      もどる   トップページにもどる


7月24日
 新所属菊花会の講習会が26日にある。この講習会の運営主任として私が勤めることになったのだが、講習生がどのくらいのレベルなのか良く分からない。
 とりあえずまったくの素人さんでも、これからの栽培に向けて資材に困ることがないように、液肥と活力剤を小分けして、ボトル詰めしました。
 また、乾燥肥料や、5号鉢、定植用土、Bナインも在庫がありましたので用意しておきました。

7月26日
 新所属菊花会の講習会を行った。前もってテキストを作っておいたので持って行った。
 『講習生のみんなとワイワイと菊談義をしましょう!』を合言葉に、どんな楽しい井戸端会議になるのかと思っていたら、私が講師に祭り上げられてしまっていました。
 講習会に参加した会員は18名ですが、16人が未だ菊花展に出品したことがないそうです。
 初心者の集まりだと思っていたのですが、液肥や用土などは各自で持っているみたいでした。
 では、なぜ出品しないのかと皆に聞けば、出したい気持があるのだが、他の人と比べると恥ずかしくて出せないというのが一番の理由でした。
 そうか、とりあえずなんとか今年は出品させるようにするのが私の使命なのだろう。 
 家に帰ってから福助のポット上げをしました。
 良い感じで根も張っていました。
 芽先を変色させないよう、夕方にタップリ散水しピンとさせてから夜にポット上げをしました。
 全部で60苗です。
 今回の鉢上げは3.5号鉢のほか、元気の良いものは直接5号鉢に上げてみました。
 

8月1日
 近所にある関西系のホームセンターは、国華園の『菊の達人』が1250円で売っている。
 以前から気になっていたが、先週の講習会の時に使うため、経費で試しに購入してみました。 袋の封を切ってみて唖然。想像していた培養土とは全然違いました。
 赤玉土は2cmの大粒と微塵のみで、中粒、小粒は配合されていない。腐葉土も申し訳なさそうにチラホラと配合され、大菊ライトも数粒が見える程度でした。
 赤玉土(大玉)40%
 赤玉土(微塵)30%
 腐葉土     20%
 大菊ライト    5%
 木の小枝    5%
といったところでしょうか。
 国華園が長年の研究の結果、理想の培養土を配合したと書かれていますが、ちょっと信じられない。
 自分の培養土と比べてみてもこんなので育つのかと思ってしまう。

 
 でも、良く考えてみると、自分の培養土が常識から外れているのではないかとも思えてきた。
 ここ数年でネットから全国各地の名人たちのノウハウを吸収してきたつもりだが、情報に流されすぎてしまい本来の栽培法を見失っているのかもしれない。 初心者の自分なら、国華園の培養土も素晴らしい配合だと思っていたのかもしれない。
 そう考えてみると、根ぐされが多い私の培養土よりもかえってうまく育つのかもしれない。
 とりあえず、この培養土が気になるので、ダルマを定植して様子を見ることにしました。

8月9日
 福助の定植が完了したので、栽培場を整理した。
 福助の選別落ちの苗は、近所の人たちにあげようと棚の上に置いていたら・・・。

 
 なんと夕方に震度4の地震。
 棚が崩壊してしまった。
 まあ、被害にあったのは選別落ちの苗だったのでよかったが、ちょっとへこんだ。
 

8月19日
 仕事にプライベートに超忙しい。
 朝は、ラジオ体操に子供たちを連れて行かなければならなく、夜は10時ころまで仕事なので、まとまった時間がなく、菊の世話ができない。

 でも、なんとかダルマ福助の追肥と増し土をすることができました。
 ダルマは、去年よりも出来が良いので、ちょっと期待できそう。

8月23日
 新所属菊花会の第二回目の講習会を行った。
 前回と同様に自分でテキストを作ってみんなに配布しました。
 今回は、各自の福助を持ち寄って今どのくらいの栽培状態なのかをチェックすることであったが、大変有意義な講習会となった。
 みんなと比べることで自分の状態を良くも悪くも判断できるので、今後の修正にもつながります。

 
 さて、そのなかですごい福助があった。
 左が講習生、右が私の福助なのだが、葉の大きさが全然違う。
 福助をやって2年目で一度も出品したことがないそうだが、葉の大きさ、茎の太さとも、私が理想としている生育スタイルです。
 どうやって育てたのかを聞いてみたところ、前回のテキストで、私の書いた栽培スケジュールとおりに実行したところこのような菊になったのだそうだ。
 うーん?すごく複雑な気分です。

9月1日
 仕事にプライベートに超忙しい。 
 毎日9時ごろに帰るので、シェード処理などとてもできないし、HPの更新もままならない。部下は5時で帰るのにねえ。
 政権交代がすでにジワリと仕事に影響している。いっそのこと予算と事業を凍結にしてくれればもう少し菊につきあえるのだが。
 さて、記録を取っておかなければならないので写真だけとることにしました。
 毎年、一生懸命に知恵を出して去年とは違うよう育てているのに、いつも毎年同じような成長となっています。
 福助の玉光院は、8月末に異常に伸びることを予測していたので、濃いめのBナインをかけていましたので、これは去年からレベルアップしています。
 ダルマは調子良いと思っていたら、成長が緩慢になってしまい、いつも通りとなってしまいました。
 追い込みは1日おきに1000倍液肥とヨーゲンの葉面散布を行っています。

金越山

ダルマ 

玉光院

9月13日
 新所属菊花会の総会に出席した。
 審査規定が改訂されており、全菊連と同じ花首高さから頂点高さへ変更されていた。
 さて、とうとうこの菊花会でも正式に3本組花をやることになった。天が75cm、地が65cm、人が62cmに仕立てるように指定されていた。
 いちおう私も仕立て方を調べて事前にメモで教えていたが、その方法は採用されなかった。
 この仕立てでは、皆さんの大きな花は無理ではないのかと質問したところ、地と人は草丈に決まりをつけないことで了承された。
 今年度が初めてなので、まずは20組を出品することだそうで、同種、異種であれば特にこだわらないとのこと。 当然私にも1組出品するように言われ、塩ビ管をもらってきた。でも出品できるかわからない。
 

9月15日
 菊の記録をとりました。
 福助は、つぼみを確認できましたが全体に間延びしてしまい、出品できるものが限られてしまいそう。でも、岸の北極光がいい感じになっていますので期待できそう。
 ダルマは、つぼみが付いているのだが、まだ直接つぼみを確認できない。こちらは全体に伸びが良くないです。
 切り花は、国華80天、80吉、につぼみができ、11月3日の審査にはいい感じで満開になりそうです。
 玉光院は相変わらず着蕾が遅いので、第二回切り花でちょうどよさそうです。
 福助の芯蕾に襟巻きに着いている車蕾を落としました。

日々更新しています。



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