大菊栽培(その7)                      もどる   トップページにもどる


10月24日
 花直しに使用する道具を作りました。
 まだ私のレベルでは塗バシだけでも充分ですが、去年の花直しの時に、凹んでいる花弁を内側から押してあげる道具があれば便利だなと考えて作ってみることにしました。
 100円ショップで売っている竹製の毛糸編み用のカギ針を加工してみました。
 先端に丸い球を作って花弁を裏から押してやりたいので、まずカギ針をやすりで削って小さくし、花弁が引っ掛からないようにすべすべにしました。
 先端を曲げたいので、蒸気に当てて竹を柔らかくしてゆっくりと曲げて行きました。
 イメージ通りに仕上がりましたが、実際の花で使用してみないと分かりません。
 早く使ってみたいです。

10月25日
 本日、菊花展の搬入日です。
 輸送手段がない私ですが、実は私の家から600m位のところに会員さんがいて、そこにトラックが来ることをこの前聞きました。これはチャンスと思い、搬入作業を手伝いますからぜひ家に寄ってくださいとお願いしたところ、快く承諾してくれました。
 
 出品したのは、
 ダルマ国華金山 2鉢
     国華越山 2鉢
 コケシ玉光院 1鉢
     新玉光院 1鉢
     泉郷五色 1鉢です。
 盆姿以外は31日までに搬入なので、ダルマはほとんどありませんでした。 
 本当は、出品直前まで家で管理したいところなのですが、この搬入機会を逃すと出品すらできないので仕方がないです。
 3本仕立てを見て回ったのですが、この時期で8部咲なのがほとんどで、この調子では11月5日にはみんな老化していそうです。本当に今年は早いと思います。

10月31日
 本日までに菊花会会場に出品しなければならない。
 さて、福助4鉢を出品するのだが、輸送手段がバイクなので、1鉢づつ会場と家を往復することになります。1時間に2鉢のペースですが、3鉢目を運んだ時点で疲れてしまいました。また、搬入が終わったら家族と出かける約束もしていたので 国華金山、国華越山、岸の北極光を出品し、泉郷富水はライバルに奇麗な鉢があり、勝てそうもなかったので出品しませんでした。
 去年と栽培方法は変わっていないのですが、今年はちょっと上品な感じに仕上がりました。(今年から用土の突き固め植えをやめたのが良かったのでしょうか。)
 5日が審査なので、日陰の目立たない場所に置くことにします。
 ダルマも5日には満開になると思いますが、弁がちょっと下品になっています。

11月1日
 今年は開花が早い。3日の審査に向けて2日前から玉光院を切って綿詰めすることにしました。
 今年のは輪径が25cmしかない。毎年のように小さくなっていく。
 夕方切ったのだけど、深夜になっても相変わらず萎れない。12時間以上たたないとしおれないようだ。
 家にある出品を見送った福助が奇麗に咲いているので、花直しの練習台につかった。
 まえに試作した花直し道具はかなり役にたった。
 花のくぼみを直すことのために作ったのだが花弁の内側に引っかけて、花弁を奥から引っ張り出す事が出来るのだ。これは結構便利です。
 結構奇麗に仕上がったので、ワールド用に写真撮影することにしました。
 布団の防湿マットが青色だったので、スクリーンとして使いました。
 組上げはまだ乱れているが、写真だといい感じです。
 これを所属菊花展に出せは良かったか?
 綿を詰めた後に、花弁の間に紙を入れてみました。

11月3日
 本日、第一回切花の審査日。
 当然、本命は玉光院です。昨年はバイクで移動中に綿が落ちてしまったので、今回は取り除いてから持っていくことにしました。
 時間に余裕があるのでもう一つ持って行けそうです。
 国華晴舞台があるのですが、弁の組上がりが良くなく、上位入賞出来そうもないので、やめました。
 以前、とっさん0456さんからもらった聖光紅椿が、奇麗に咲いていたのでこれを持って行きます。
 もらった厚物は夏に根腐れを起こしてしまったのだが、この花はすくすくと育ってくれました。
 バイクで運んだ時に、玉光院は振動で1枚の花弁が折れて破けてしまいました。非常に残念です。
 でも傷口が見えないようになんとか修正させることは出来ました。
 この日は風が強く、管物はみんな風にやられていました。
 今年は全体的に早咲きだったので、切り花の数はいつもより少なめでした。

 聖光紅椿は、間管でエントリーしたのですが、細管部門に回されました。
 細管部門には、なぜか間管の聖光華宝がほとんどを占めており、残念ながら入賞はなりませんでした。
 一文字は全部で4花。上村先生は、即決で私の玉光院を指名してくれました。ラッキーです。
 これで、一文字部門の優等首席が決定しました。
 最後に最優等を決める総合審査。
 一文字部門でトップなので、審査対象です。
 2分くらい迷ったあげく、細管を最優等に選びました。

 去年のように最優等にはなりませんでしたが、私の玉光院とどっちにするか決めていたそうです。残念。
 『花のまとまりが良く、花色も十分出ているし、綿の詰め方が良いが、大きな傷が付いていたのがもったいなかった。』とおほめの言葉をもらいました。 
 
 最優等は逃しましたが一文字部門の優等首席獲得。
 奥の弁が切れてしぼんでしまっていますが、十分満足です。
 
 切花 玉光院
 輪径 24cm
 弁数 15枚

 

11月4日
 審査日が明日5日なので、仕事を早めに切り上げて花直しに会場にいった。
 でも花直しをしている人は、私を含めて2人しかいませんでした。もっといるかと思っていたのに残念でした。

ダルマ 越山 金山

福助 越山 金山

上から見たところ

 福助 岸の北極光

こけし 泉郷五色
 5日は仕事なので、8日まで審査結果は見ることができない。

 福助が結構いい感じ。輪径は20cmしかないけど、去年と比べると高盛り上げの咲き方をしている。

こけし 新玉光院 玉光院

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