大菊栽培(その5)                      もどる   トップページにもどる


11月3日
 本日は、所属菊花会の第一回切り花審査日です。
 しかし、持って行ける花がない。
 切り花は全て一文字なのだが、やっと花弁が開いたところで、満開までは10日は必要です。
 この調子だと、7日の第二回審査日も間に合いません。 となると、14日の日比谷公園が、ちょうど良い?
 持っていくものは無いのだけれども、所属菊花会の審査の手伝いをするために会場に行きました。
 意外と花の数は出ていましたが、みんな若い花ばかりで芯が残っていました。
 上村先生にお会いして声を掛けられました。私のことを覚えていただいて光栄です。
 さて、審査前の30分間、役員たちはみんな社務所で審査会議をしていましたので、私ひとりが会場で留守番をしていたのですが、暇だったので、花の種別分けをしながら、私なりに予備審査をして並べておきました。
 
 
 審査結果と私の予備審査結果ですが、各部門の上位は、ほぼ正解でしたが、3番目以降の順位が全然違っていました。 上村先生は、花芯をじっくり見るので、輪径が小さくても花芯が綺麗だと上位にする傾向です。

 さて、一文字部門は、3花全て『岸の北極光』でした。輪径20cm程度でしたが、私は出品しなかったので言い訳はできません。

 何も出品していないと、非常に寂しくなりました。 7日の審査には、多少若くても絶対に出そう。

11月4日
 平日の午後に休暇を取得し、5日の審査に向けて花直しをやりに行きました。
 時間があったので、日比谷公園に寄りました。
 出品が年々少なくなっているようでした。
 開花が遅れているということでしたが、そんなことは感じられませんでした。やはりうまい人たちは天候に左右されることなく確実に開花させるのだと、感心しました。
 そういえば私もここに出品する権利があるのだな。忙しくてすっかり忘れていました。

一文字が出品されていない。

こっちの団体は、たくさん出品している。

 さて、所属菊花会の会場で花直しをしました。
 ダルマは、去年の花の大きさを考え、6寸の輪台を事前に付けていたのですが、裾弁が輪台を隠せないほど花が小さい。
 管物は咲いてもいないが、綺麗に手入れをして輪台を取り付けておきました。
 福助も小さくて、ちょっと情けなくなってきました。
 でも、2時間以上かけ愛情をこめて花直しをしてあげました。

11月7日
 所属菊花会の第二回切り花審査日ですが、肝心の一文字がまだ花弁が伸びきっていない。
 未完成の花を持っていくのは気が引けましたので、今回もお手伝いをしに行きました。
 さて、いつもどおりに分類分けをして、予備審査を兼ねて並び変えておきました。
 2回目は沢山出品されていました。

 自分のj花が出品されていないので、興味はさほど無かったのですが一生懸命手伝いました。
 審査が終わり、5日の日の結果を見に行きました


 何と、ダルマ厚が首席でした。国華金山
 3部咲きの時に会場に持ってこさせられ、陽がほとんど当たらない箇所で、まあよく開花したものです。
 

 また、ダルマ管も首席でした。泉郷富水

 おいおい、開花していないのに首席なのか?
 審査結果を聞いたところ、ライバルに良い花が無く、仕立、葉色、蕾から、良い花が咲くのではと期待が持てるので首席にしたそうです。
 花だけではないことを会員に教えたかったそうです。でも、ちょっと複雑な気持ちです。
 福助は、残念ながら2着でした。
 家にある控え選手の方がはるかに、輪径が大きい。
 まあ、開花が遅れると思っていたけど、なんとか展示出来る状態にはなりました
 時間があったので、バイクで日比谷まで走った。
 相変わらず綺麗な切り花です。でも、一文字が出ていない。
 他の団体では、一文字が4花出ていて、切り花最優等になっていました。
 
 14日は、切り花の一文字を出品したいものです。
 
 
 売店で、優美を手にいれました。ダルマ、福助に使ってみようと思います。
 

 

おめでとうございます。

11月9日
 一文字の花弁がゆっくりと伸びてきた。
 
 でもこの調子では30cmは超えないでしょう。
 良い色が出てきています。
 黄色い系の新玉光院です。
 花弁の色が鮮やかな錦色をしています。でも花弁が伸びたら少し色あせするのでしょう。
 
 花芯の青みが少しづつ黄色くなってきている。14日までキープ出来るかちょっと心配になってきました。


11月11日
 開花が遅れていた家の菊が次々に開花を迎えております。猛暑でダメかと思いましたが、開花が遅れただけで、去年よりは立派に咲いています。
 花直しをして、撮影用にタオルケットを敷いて写しました。これが所属菊花会で咲いていたらコケシ部門で、文句なしのトップでしょう。

 国華越山、金山とも満開を迎えつつあります。
 控え組だったのですが、菊花会の菊鉢よりも綺麗に大きく花が開いています。 
 

11月12日
 14日の第三回目切り花に出したいので、新玉光院を切り取り、台紙をつけておきました。

 ちょっと、色が褪せたような感じを受けますが、去年よりは確実に濃いです。

 ちなみに台紙の直径が26cmなので、花径約24cm位でしょうか。 今年も小さいです。

11月13日
 今年の猛暑は開花を遅くしただけで、菊の品質は去年とあまり変わっていない。
 家の玄関に飾る前に、花直しをしてみた。2段目付近の花弁が毎年うまく組み上がらないが、所属菊花会では満足できるでしょう。でも、審査日に開花していないのはやはり致命的です。
 
 玄関前の菊花展です。
 毎年のことなので、近所の人たちは、『成績どうだった?』って聞かれます。
 うーんまあまあかな。
 
 さて、新玉光院に3時間、玉光院に2時間30分かけて綿を詰めました。
 輪径は新玉光院22cm、玉光院23cmです。
 最初は両方とも16弁あったのですが、見栄えと配置を考慮して14弁になってしまいました。
 毎年どんどん小さくなっていく。(初心者の頃は28cmだったのだけどな。)

 日比谷に出品するのが恥ずかしいですが、出さなければ自分の花の評価が分からない。
 2花をダンボールに梱包し、カートでゴロゴロと押して行きます。 寂しく片隅で出品するので誰か声をかけて下さい。

11月14日
 さて、朝は6時に起き、子供が起きないうちにダンボールに2花を梱包しました。早めに出発と思っていたら子供が起きてきて、朝食の用意をしてあげたら8時を過ぎていた。急いで電車に乗って日比谷公園に急いだ。
 電車はすいており、ダンボールも気にならなかったのですが、日比谷駅にはAPECの警備で警官が沢山おり、ちょろっと睨まれましたがなんとか会場に到着しました。電車の便が良いので30分もかかりませんでした。
 会場に着いてから受付で出品札をもらい、梱包をはずしました。
 綿が1個しか落ちていない。 輸送は完璧です。
 梱包をはずしていると、福徳さんが声をかけてくれた。
 なんと朝の7:30から日比谷に来ているそうです。
 私のそばにずーっと居てくれました。とても心強かったです。
 福徳さんと雑談をしながら、綿を取り除いていると、ダルマの魔術師(以後E氏と言う)が声をかけてくれました。
 若い私たちに興味があるらしく、20分くらい綿を取る作業を見ながら、一文字の審査のポイントについて話してくれました。また、E氏は隣にいた菊花会の一文字の常連さんにも声をかけてくれ、私が聞きたかったいろいろな一文字についての質問や栽培方法についてアドバイスをしてくれました。
 日曜日の審査なら、金曜日の午前中に花を切り、金曜日の深夜に綿を詰め、土曜日は養生しておかなければいけないとのこと。
 私は勤め人なので、金曜日に休めないことを花すと、E氏から『1年間大切に作ってきた菊のために有給休暇を取れなくてどうするの?』きっぱりと言われてしまいました。(その通りです)
 その後、一文字の滋賀県の名人についていろいろ教えてくれたり、一文字の審査方法を私の花を指さして教えてくれたりしてくれました。『一文字に興味を持ったことはいいことだよ。正解だよ』とも言ってくれました。
 E氏が去った後、今度は福助の名人(以後A氏と言う)が、声をかけてくれました。若いのに一文字なのかと感心していました。『輪径は小さいがいい形をしているね』と簡単でしたが声をかけてくれました。
 審査が始まると、審査員以外は中に入れませんが、柵の外で審査内容を聞くことが出来ました。
 
 審査は、花についての欠点を見つけ出し、どちらかが下なのかを決め、順位を落としていくことなのだということを改めて知りました。審査員同士で欠点を合議し納得がいくように順位付けをし、最後に審査委員長の判断を仰いでいました。
 審査中に私と福徳さんで興味深く聞いていたら、A氏が『見ている方は楽だけど、審査する方は大変だよ。審査の中に自分の花があると気を使うよ』と、声をかけてくれました。

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