大菊栽培(その5)                      もどる   トップページにもどる


11月3日
 所属菊花会の切り花審査です。新玉光院と岸のプリンスです。
 新玉光院は、家で2花綿詰めをしたのですが、綿詰めの時に2番目の花の印象が悪かったし、私の記憶では花弁数13枚以上がOKだと思いこんでいたのでこの花をもってきてしまいました。、
 審査になりましたが、いきなり指摘されたのは、13弁は失格ですとのこと。 
 がっくり、そうでした。私の記憶のなかで、14弁以上を13弁以上と勘違いしていたのです。

 ああ、情けない。気分が凹んでしまいます。
 
 がっかりしながら家に帰って規約を確認すると、確かに14弁以上と書かれていました。
 そして家にある控えの新玉光院の綿を取ってみると、思ったより悪くない。輪径も24cmあり、花弁も15弁ありました。
 綿詰めの時は、花弁の長さがバラバラで、この花はダメだと思っていたのですが、そんなに気にならない。
 これを出品していればと思うと、悔しさがこみ上げてきます。
 ちなみに、所属菊花会には切り花の同一花出品については規定が無く、名人たちは、ひとりで同一花を2〜3本だしていました。
 私は、同一花は出さないという信念みたいなものがあったのですが、新玉光院を2花持ってきていればと思うと残念でなりません。
 次の審査は、13日なので次回まで維持できないし、家で個人的に飾ることにしました。
 家のベランダでは、私の福助の1番のエース級があり、所属菊花会の規定で駄温鉢は出品出来ないので、日比谷に出そうか迷っていました。
 今日の悔しさから日比谷出品を決心し、改めて日比谷の出品規約を読んでみたら、なんと11月3日の11時までに出品と書かれており、時計を見たらもう13時。

 これも残念、がっかりです。
 ちゃんと規約を読むことは重要です。

 この悔しさをどこに爆発させようか?
 11月5日の審査かな。

11月5日
 所属菊花会の本審査日です。
 朝7時に会場に着き、ダルマ福助を棚から下ろしました。出品数が多くて下ろしただけで疲れてしまいました。
 下ろした後は、自分なりに予備審査をして並べ替えておきました。
 
 まずは盆姿の審査です。
 これも移動させるだけで大変です。
 
 盆姿は初出品でしたが、残念 2着でした。
 3枝の曲げは完璧、下葉も残っているのですが、審査員は全く見てくれませんでした。 評価してほしかったです、がっかり。
盆姿 厚物 
 国華金山 2着
 国華越山 4着

 栽培場所を取るので、来年は盆姿はつくりません。
ダルマ 厚物
 国華金山 1着
 国華越山 2着

 ダルマは全部で34鉢出品していました。
 講習会参加の人たちも出してくれていたので、講習会の成果がでています。良いことです。

 首席の国華金山は総合審査へ
ダルマ 管物
 泉郷五色 2着

 首席も泉郷五色でしたが、私の花色が悪かったので2着となってしまいました。
コケシ 厚物
 国華金山 1着
 国華越山 2着

 花弁は乱れてかっこ悪いが、この部門は出品数が少なかったのでとりあえず1、2着です。
コケシ 管物
 泉郷五色 1着

 この部門も4鉢しか出品されていませんでした。
福助 厚物
 国華金山 1着
 国華越山 3着

 所属菊花会では、鉢は黒しか認められないので、黒い鉢の中で一番良いのを出品しました。
 
総合審査
 盆姿4種類、ダルマ3種類の中での総合審査です。
 審査員が私のダルマを指さしてくれました。
 最優等が決定しました。ダルマが最優等になることもあるのですね。

 家族へメールすると、『とりあえずおめでとう。それよりも子供が熱を出したので至急帰ってこい』とのことでした。
 ますます気まずくなったので、入賞短冊の取り付けを一生懸命行い、先輩たちに頭を下げて帰りました。

 短冊付きのダルマ写真は明日写しに行きます。

11月6日
 昨日、短冊付きの写真を撮れなかったので、写真を撮りにいきました。
 農林水産大臣賞でした。
 せっかくなので、綺麗に花直しをしてあげましたが、うまくまとまらないので、弁だけ揃えました。

 時間があったので、日比谷に行きました。
 日比谷のダルマを見てしまうと、自分の欠点が見えてきました。
 花が咲いて輪台を下に下ろしていくのではなく、花が咲いて輪台を下ろしながらも、輪台に花弁を積重ねていくようなイメージでしょうか。
 裾弁が伸びきってからの3段目くらいからも、大きく膨らんでいっているみたいです。温室に入れているのでしょうか。 いろいろ勉強になることが多いです。

 特設売店で、花直し道具1800円を購入。店長によると、金属加工の職人が作った道具で国華園から無理言って在庫をもらったそうです。
 使い方を聞いたが店長は花直しをしたことないので分からないそうですが、アルミと真鍮の削出しがマニアっぽいので、思わず購入しました。

11月10日
 栽培場には、最後の切り花用の新玉光院があります。
 この花はダルマ用苗を6号鉢に植えて放置していたのですが、ぐんぐんと伸びて一番良さそげな感じになっている。 花の大きさは26cmくらいです。
 2日前に綿詰めをします。
 輪台を27cmに切り取りセットして綿詰め開始です。 
 花弁は全部で18弁あります。
 今年最後となる花なので気合いを入れました。
 綿を詰めて1時間くらいたってからが一番悩むところです。 それは、どの弁を抜いて16弁にするかということ。16弁では窮屈で、どれかを抜いて15弁にしなければならないことです。 この構成を考えるだけで30分が経ってしまいました。
 綿詰めの結論がでました。今回は16弁で綿詰めをすることにしました。16弁を均等に並べるためには、詰めた綿をもう一度抜いて、バランスをとる必要がありましたが、なんとか16弁を整えることができなした。
 実は16弁を詰めたことは今までに無く、今回が初めてです。 綿詰め時間は、3時間30分かかりました。

 嬉しかったので、日比谷に持っていこうかと考えたのですが、前回の所属菊花会での一文字失格をリベンジしたかったので、日比谷出品は諦めて、所属菊花会に出品することにしました。

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