大菊栽培(その3)                      もどる   トップページにもどる


7月13日
 栽培場の天井に白寒冷紗を張りました。
 やはり、葉が焼けてしまうと、モチベーションが下がります。
 来年は、早めに寒冷紗を張るように心がけます。
 さて、所属菊花会の初心者を対象とした講習会をやっていますが、初心者も手軽に資材を購入できるようにと、肥料や菊鉢を私が大量購入して会員に提供をしています。
 しかし、国華園の5号菊鉢なんか、1鉢50円という原価割れで提供しているのですが、会員さんはあまり興味がないみたいで、在庫があまってしまいました。

 会員に話を聞いてみると、ウチダケミカルのセラミック福助鉢を小グループで共同購入しているとのこと。
 
 私も在庫を抱えるのは嫌なので、会員さんに何か興味を引き付けるような価値を付けようと考えました。
 試供品でもらった『くるくるストップベルト』がありましたので、両面テープで鉢に貼り付けて売ることにしました。

 値段は据置きで、1鉢50円!
 会員さんは興味をもってくれるでしょうか。
 

7月18日
 福助指し芽のうち、泉郷五色が13日でポット上げできました。
 相変わらず発根が良いです。
 しかし、厚物の金山、越山には、立ち枯れが発生し、4割くらいが処分となっています。
 自分の苗は十分確保できるのですが、会員さんに配布する苗が少なくなりそうで残念です。
 切花用の一文字を8号鉢に定植しました。
 根張りはもう少しでしたが、早めに定植して猛暑に備えます。

7月21日
 このホームページを開いて10年が経つが、私のことを知っている人が結構多く、菊花展や講習会で声をかけられるようになった。
 よく言われることは、『色々な菊作りの工夫やチャレンジを楽しみにしています。』である。
 しかし、ここ数年は栽培手順がルーチン化してしまい、ホームページも単純作業の菊栽培日記になってしまっている。 『昔の工夫が面白いですね。』と言われてしまったこともあり、何かワクワクすることをやらなければならないと考えていたのですが、なかなか実行することができなかった。
 先日、菊の葉焼けが起こってから、決心しました。
 以前から、頭の中で考えていた栽培場の気温上昇を防ぐ、『ミスト装置の自動潅水システム』です。 
 どこのホームセンターでも見かけるタカギ製のガーデンクーラーを購入しました。そして、自動水やりタイマーも同時に購入しました。
 このミスト装置は、ミストと言ってもかなり大粒の水滴で、一般のベランダで使うと床がびっしょりと濡れてしまい、あまり人気が無いようですが、この濡れようは葉水と同じ効果があるのではないかと、ホームセンターの実演を見ていつも考えていました。
  
 さて、『栽培場改造計画』最終章が始まります。
 
 取り付け方はとても簡単、工具はほとんど使用せず、天井にホースを洗濯バサミで固定するだけです。 
 まずは試験的に栽培場の天井中央に配置して、ノズルを下向きにしてみました。
 通水してみると、ミストは真下に勢い良く落ち、あっという間に床がしっとりと濡れてしまいました。
 ノズルの真下にある菊は、霧雨状態で濡れているのですが、少し離れると水滴があたらない箇所がありました。
 このノズル真下の水の量は、滝の間際に近づいた感じで、とてもじゃないけど商品目的であるベランダで涼むことなんかできないと思います。
 説明書に書いてある1分間に380mLは結構な水量で、真夏に水着を着ていれば、子供たちが喜びそうな感じです。
 ノズルを下向きから真横にしてみるとミストが全体に広がるような感じがします。
 ホースを窓側に移動し、ノズルを真横に向けて通水してみました。
 すると、ミストが空中に漂う時間が長く、風にあおられて全体に広がっていく感じがしました。

 当面はこの方法で、様子を見てみることにします。
 さて、ミストが発生させるには水道の蛇口を回せば良いのだけれど、私はサラリーマンなので真夏の暑い昼間は無理である。
 そこで水やり自動タイマーを散水栓に設置しました。
 
 タカギ製のタイマーは1日2回のプログラムが可能です。
 時間は、午前11時から10分間、午後2時から10分間の設定にしました。
 その他、手動水やりも可能で、ボタンを押すとプログラムとは別にすぐに10分間の水やり開始となります。
 猛暑時には、朝仕事に行く8時にボタンを押して1回、プログラムで11時に1回、14時に1回、夜8時に仕事から帰ってきてボタンを押して計4回の動作が可能です。
 
 今回の出費
  ガーデンクーラー 3800円
  水遣りタイマー  6600円
  2股散水蛇口   4000円
  その他パーツ   1000円
     合計     15400円  
 
7月22日
 本日、関東地方の梅雨明けでした。
 朝8時に、手動でミストを起動させ、自動プログラムで11時、14時に10分間散布、夜はそんなに暑くなかったのでミストはやめて、ベランダを観察しましたが、特に何か変化があったような形跡もなく、普通でした。
 1日で何かが変わるわけではないのですが、期待してしまいました。

7月25日
 さて、毎日35度の猛暑ですが、ミスト装置のおかげで、会社にいても高温の心配をする必要がなくなりました。菊に効果があるかどうかはまだ分かりません。
 
 ダルマの誘引を5号鉢で行いました。
 去年と同じペースなのですが、成長は去年ほどではありません。淡々と誘引をしています。

7月27日
 所属菊花会の講習会を開催しました。
 猛暑の中、約30人が出席してくれました。
 福助苗の配布のほか、資材も配布しました。
 前回、まったく人気のなかった国華園のプラスチック菊鉢は、くるくるストップベルトを貼り付けたこともあり、すべて完売となりました。
 小学校PTAも数名参加していたのですが、一文字菊の苗を選んでいました。やはり小学生の間での一文字ブームは本物のようです。
 
 講習会で菊苗を100円で提供しており、臨時収入がありましたので、講習会の帰りにホームセンターでガーデンクーラーの延長キット2箱(追加4ノズル)を購入しました。

 この前ベランダに設置したガーデンクーラーは、気温を下げると言うより、葉面散水のようにしっとりと濡らすようなものでした。
 ただし、5本のノズルの配置上で、どうしてもミストがあたらない箇所があり、葉面散水にムラが出てしまっていたので、ノズルを4つ増設して、栽培場の全体にミストシャワーを送ることができるようにします。

7月29日
 ダルマ苗の定植が完了しました。
 全部で11鉢ありますが、最終的に6鉢ほどに間引いていく予定です。
 福助苗も今週中に定植します。
 
 ビーナイン600倍を散布したので、本日のミスト装置の予約を解除しておきました。

7月30日
 福助苗、その他すべての定植を完了させました。
 今年の福助は10鉢しかありません。

 ビーナイン散布から1日経ちましたので、ミスト装置の予約を設定しました。
 ミスト装置が菊に効いているのかまだ良く分かりませんが、会社にいるときには、11時と14時の時間は意識しており、ミストが自動潅水していることを考えていると、思わずニヤけてしまいます。

8月4日
 ガーデンクーラーのミスト散水の動画を、見やすいものに更新しました。
 全部で9ノズルなので、滝つぼにいるような湿り具合です。ミストが終わった直後は、蒸し暑いです。

8月8日
 
 ビーナイン600倍を散布しました。
 去年までは300倍としていたのですが、毎年ダルマは規定の60cmまで届かず、50cm前後なので、今年は薄くして少し丈を伸ばしたいと考えています。
 散布間隔を短めに10日間としてみます。
 以前、日比谷の総会にて、魔術師のE氏が600倍で間隔を短くするほうが良く咲くと雑談していたのを聞いていたので、実践してみます。

 台風接近で天気は曇り。明日は雨になるとのことなので、ミスト装置もオフにして、ビーナインを定着させます。


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