大菊栽培(その6)                      もどる   トップページにもどる


10月27日
 ダルマは、本日満開となりました。
 さすがに早すぎる。審査日まで持たないと思うが、ノルマとして出品しなければならない。
 
 30日に搬入する予定なので、それまでの間なるべく老化させないように、遮光ネットを張ってみました。

10月28日
 国華園に注文していた秋苗が届いた。
 国華聖者、泉郷富水、岸の北極光、国華花百合、泉郷蛍川((サービス品)

 実は国華聖者、泉郷富水は、今年4月に春苗として注文した品種でしたが、害虫のアザミウマもサービス品として同封されていたため、苗を取ることができず廃棄してしまった経緯があります。
アザミウマは、私の栽培場では今まで発生被害が無かったので、当初カサカサの葉は病気なのかと思っており、気づくまで栽培場全体に蔓延させてしまいました。
 私の害虫に対する認識不足でしたので、国華園にクレームはつけず、今回同じ品種をもう一度注文しました。
 事前に頼んでいたのだが、苗はあまり程度が良いとは言えず、国華花百合は地上部が1cmしかなく、春までに苗取りができるか心配です。
 更に泉郷富水には、白さび病がサービス品として付いてきました。
 私の栽培場には、今まで白さび病の発生は無いので、しばらく隔離する必要がありあす。
 今、流行しているウイルスの初動対策をやっているようです。
 今までダコニールのみの予防散布として十分な効果を発揮していたため、白さび病の特効薬は所持しておらず、急いでホームセンターでサプロールを購入し散布、病原菌の葉は、処分しました。
 しばらく隔離して、完治を確認してから、栽培場に持ち込むことにします。

10月30日
 本日、菊花展会場に菊を搬入しました。
 同一品種は出品しないのだが、選抜落ちの菊も家に飾ってもしょうがないので、全部会場にもって行きました。
 老化しているので、日が当たらない最上段にこっそりと置いておきました。
 あと6日間持つか心配です。

11月1日
 切花の準備をしました。
 今年の新玉光院の色は全体的に薄い。新玉光院の他、錦色の泉郷五色の色も褪せている。
 色が出ない理由はいくつか考えられるが、普通に考えれば、花色を濃くするコクナールの在庫が切れて、使っていないのが一番可能性が高いと思うのだがどうでしょう。
  
 それにしても輪径が出ない。 
 毎年、小さくなっていくようです。
 計測すると22cmしかありませんでしたが、水を含むと23cmくらいに広がると思う。


11月2日
 今年の一文字は小さくて見栄えがしませんが、3本組花にすれば何とか見栄えが良くなると思い、4花の綿詰めを行いました。
 
 さすがに休日丸一日つぶれてしまいましたが、明日の審査に3本組花で初挑戦してみます。

 ダンボールで梱包し1度に持っていける花は2花が限界です。
 切花、3本組花だと4花なので、会場まで2往復しなければならない。
 1往復で1時間はかかるので、2往復だと審査日の朝は急がしいので、前日に2花を運ぶことにしました。
 夜9時頃に運びましたが、地下鉄が混雑していてチョット迷惑をかけてしまいました。
 日曜日だったのでまだよかったのですが、平日だと前日には運べないと思われる。

11月3日
 本日、所属菊花会の第1回切花審査日です。
 前日運んでおいた2花と当日運んだ2花の梱包をはずしました。綿一つも落ちておらず完璧な輸送でした。
 3花を組むのは初めてなので審査規定どおり、天を75cm、バランスを考えて地、人は50cmとし、花芯が3角形となるように組んで見ました。
 天の花が一回り小さかったので、このあと台紙を1cmカットしてバランスを取りました。
 
 昨日まではダメかと思っていましたが、なかなかインパクトがあり期待できます。
 
 さて、審査結果ですが、なんと、失格でした。

 理由は、3花の組み方が違うとのこと。
 詳しく話を聞いてみると、天75cm、地65cm、人62cmと決まっているそうです。
 がっかりでした。審査規定にはそんなことは書いていなかったような気がしましたが、審査後ですので反論はしませんでした。
 ちなみに、単花の一文字は私の1花しか出品されておらず、太管部門との合同審査に回されてしまい、2着となってしまいました。
 
 第1回切花
 太管・一文字の部
  新玉光院(24cm、14弁)
  優等二席
 3本組花 新玉光院 
 失格(審査対象外)

 でも、お客さんの人気度はナンバーワンなので、みんな指差して見てくれます。
 お客さんが喜んでくれているし、良しとしましょう。

 今年は、文化の日の前日が連休だったので、4花の綿詰めができたのですが、来年は2日が月曜日であり時間がないこと、電車で運ぶことができそうも無いことから、3本組花は今回限りとなるでしょう。
 審査員である上村先生が、会場内にまだいらっしゃるので、次の審査会場に行かないのですか?と尋ねてみました。
 実は、次に行く菊花展は搬入直後の夜にイタズラにあい、花をほとんど切られてしまったそうです。
 とても審査できる状態ではないので、先方から丁重にお断りの連絡があったそうです。
 金町の人さんの会場ですので心配です。私ならそんなイタズラされたら、泣いちゃうと思います。


 さて、家に帰って審査規定を見直してみました。
 地65cm、人62cmの高さなんてどこにも書いていないよ!
 まあ、審査後なので、水に流して次行きましょう。

11月4日
 日比谷公園の菊花展を見学してきました。
 去年まで所属していた会に一文字が出ている。それも、きれいに綿詰めをして形作られている。
 一文字が復活して良かったです。
 でも、所属菊花会を盛り上げることが私の使命ですので、退会したことに未練はありません。 
 日比谷公園の苗即売所で、『新太平の銀峰』の濃い黄バージョンが500円で限定販売されていました。
 確かに、今までよりも黄色が濃いです。
 以前の私なら、即買いしていたところですが、厚物の切花は育てないと決めているので、スルーしました。
 あと6苗くらいしか在庫がなかったので、欲しい方はお早めに会場に行って下さい。
 所属菊花会に戻り、明日の審査に向けて花直しをしました。
 満開を過ぎておりますが、花芯が露出してはいませんでした。花芯の花弁をいじりすぎると、直ぐに茶色くシミになってしまいましたので、必要最低限にとどめました。
 日比谷を見てしまうと、まだまだ実力不足であると実感していますが、後段に飾ってある小中学生の見本になる菊に仕上げたつもりです。
 明日の審査に望みます。
 審査前の菊の状況を記録します。

 満開を過ぎているが、花弁がたくさんあるおかげで、かろうじてパンク(花芯が露出している状態)していません。
 出品前の国華金山は、私の評価としては低く、国華越山が本命かと思われましたが、今は金山が上位にランクインするのかなと思われます。

国華早越山

国華金山

国華越山

泉郷五色

国華越山

11月6日
 ネズミのような小動物に、栽培場の菊の花が無残にも食い荒らされている。
 高さ80cmの花も食われているので、本当にネズミなのか良く分からない。
 粘着トラップにも引っかからないし、毒餌を食べた形跡もまったく無い。
 
 第2回目の切花に出す花がなくなってしまった。
 何とか犯人を見つけなければいけない。
 
 昨日が総合審査日でしたが、会社の飲み会があり審査結果を知らなかったので、本日、結果を確認しに会場に行きました。

 ダルマの泉郷五色は、芯まで咲ききっており、入選はしませんでした。

 
コケシ
 管物で泉郷五色が優等首席
 副賞で、南出賞です。
福助
 国華早越山が優等首席、
 国華越山が優等二席でした。


ダルマ
 国華金山が、優等首席
 国華早越山が、優等二席
 国華越山が、優等三席でした。
 
  9月の時点では、たいしたこと無かった国華金山でしたが、花弁はきれいにまとまりました。
 老化していますが、花芯の露出は無く、よく持ちこたえたと思います。
 でも、日比谷の菊と比べると、花弁が暴れて見苦しく欠点があるので、来年は上品さをアップさせるようにしていきたいです。
 ちなみに国華金山は総合審査で1位となり、農林水産大臣賞でした。
 ちなみにこれが3年前に総合1位となった国華金山です。
 比べてみると、花の大きさと花弁の段数が3年でここまで進歩しています。
 私の花が全国大会で入賞レベルに達するまで、あと何年かかるのだろうか。
 

11月8日
 明日は、所属菊花会の第二回切花審査なのだが、もっていく花が無い。
 今年は私の栽培場にも10月下旬からダニが蔓延したことと、ネズミによる食害で、ほぼ全滅となってしまった。
 1花だけかろうじて残っていたが、輪形が小さく、出せる状態ではない。
 でも、この花で今シーズンも終わりなので、とりあえずは、練習がてら、綿を詰めることにしました。
 
 
 3時間かけて綿詰めしましたが、輪形は20cmしかない。
 ここまでせっかく詰めたし、明日の審査に手ぶらで行くことは寂しいことから、とりあえず会場に持っていくことにしました。
 

 一文字は3花出品しておりましたので、一文字部門の単独審査となりました。
 
 一文字部門で首席となり、なんと総合審査で2位となりました。
 開花が早かったせいか、2回目審査では良い花が少なく、綿の詰め方しだいで綺麗に見える一文字が上位となりました。
 総合3位は、ウチダケミカル賞だったので、非常に残念です。
 
 ちなみに総合1位は、太平の新銀峰で、出品者は私の講習会に出席していた新人さんでした。
 私の講習会でも疑問点を質問をしていたり、第1回目切花審査も立会いしていており、とても熱心な方です。
 でも、新人さんと言っても、新銀峰を選択して育てていることを考えると、十分な経験者でしょう。
 菊花会のベテランさん達がざわめいていたので、会にとってよい刺激になると思います。
 それと、いきなり最高賞を取ってしまった時の喜びと気まずさ、私にはよく判りますよ。
 シーズンが終了しましたので、栽培場を片付けて、布団が干せるように、サイドネットを外しました。
 日比谷で購入した秋苗の植え替えをしました。

 来年は、管物をうまく咲かせたいとのことで、彩胡優美、開竜秋峰を購入しました。
 また、玉光院がうまく咲かなかったので、新しい苗に更新することにしました。

11月15日
 本日は七五三。
 会場に来る子供たちに綺麗な状態で迎えたいので、会場に花直しに行ったのだが、まあ、見栄えは良い状態で、花芯はまったく露出していませんでした。
 菊花展の最終日まで花が持ちそうです。 
 

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